河北新報「2020新春トップインタビュー」より

河北新報では今年は1月3日から6日の4日間の朝刊に、地元企業のトップや大手企業の仙台支社長のインタビューが掲載されました。全文は2月29日まで河北新報のwebサイトから読むことができます。
その中には在仙民放4社の社長のインタビューもありますので私が興味を持ったところをかいつまんで取り上げます。

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「東北・みやぎ復興マラソン」が台風19号により中止。ボランティアや運営スタッフなどの安全を考えて。フルマラソンの3日前に発表したので混乱はなく、温かい言葉も寄せられ感謝。今年の大会へ向けて全社一丸となって準備を始めたところ。(ちなみに、稲木社長の写真が背広ではなく「東北・みやぎ復興マラソン」のボランティアウェアを羽織っている)
東京五輪宮城スタジアムで行われる男女サッカーの全試合で仙台放送が中継映像の制作を担当する。画面に仙台放送の名前が出ることは無いが、全世界に流れると思うと誇らしい。
自社制作番組をインターネット配信できないか検討したい。

テレビ60周年。中でもドラマ「小さな神たちの祭り」は好評だった。22年ぶりに手掛けた自社ドラマ。被災地の放送局として震災を忘れてはならないという強い思いから企画した。文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した。
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2018年に着工した新社屋が1月末に完成、初夏には第一波を放送できそう。敷地の前のバス通りと新社屋の間にウッドデッキを設けて地域住民への開放エリアにするなど、県民に広く親しんでもらえる放送局にしたい。

あすと長町の新社屋が2019年11月着工。本格的な業務開始は2021年10月1日の見込み。1階の多目的ホールは約200席、椅子を外せば400-500名収容可能。コンサートや講演会が開催可能。
開局45周年や新社屋完成でこれからの2年は節目、震災から10年も迎える。特番も作る。記念事業は新社屋のホールも活用したい。目の前の「杜の広場」やゼビオアリーナ仙台も利用すれば大掛かりなイベントも可能。
地域密着。災害報道で地域情報の発信は生命線。地元の企業や大学は魅力的なコンテンツになるはず。広告収入が伸び悩む中、好調な事業収入を柱に育てたい。仙台に首都圏並みの2000人規模の施設ができれば、まだまだ市場開拓の余地はある。

台風19号では自宅周辺の様子を多くの視聴者がスマホで撮って多数の動画が寄せられ、ニュースで随時放送した。リアルタイムで広範囲に正確な情報を伝えるという地上波の特性が発揮できた。刻々と変化する被害状況をより広く正確に伝えるために、真贋の確認が前提だが視聴者からの投稿動画も活用し、災害時により見ていただけるテレビにしていきたい。
今年は開局50周年の年。この半世紀地域の方々に育てていただいた、これからの半世紀我々は何をすべきか考えるスタートの年。より災害に強いメディアとして信頼されるようにするのも、今年の大きな目標。


去年のインタビューでもミヤギテレビの大沼社長は防災について語っていました。まさに語った通りのことができたということになるかと思います。
東日本放送の佐藤社長のインタビューに商売っ気を感じます。長町副都心が仙台市中心部と同じくらい賑わう街になったら素晴らしいことだよね。需要はあると思うのであとはうまい企画がひねり出せるかだろうな。