FMあおぞら閉局

昨日3月1日に局の公式サイトで発表され、きょう3月2日付の河北新報県内版にも記事が載りました(web版は会員登録していないと読めません)。
FMあおぞら閉局のお知らせ - FMあおぞら
宮城・亘理のコミュニティー放送局「FMあおぞら」が3月末閉局 休止からの再開断念 | 河北新報オンライン
河北の記事によれば要は資金難で放送再開が困難ということです。みやぎ生協亘理店内にあるスタジオは3月中に撤収するとも書かれています。閉局は3月31日付。昨年9月30日に最後の放送をして10月1日から放送を休止したままなのでそこから半年ということですね。前にも書いたかな、電波法上半年以上電波を止めるのなら放送局をやめるしかないのです。たぶん放送休止届を出しているはずなのですが東北総合通信局からそのプレスリリースは出ていません。放送をできていた期間は5年弱。その前に臨時災害放送局だった時期もありましたが、それも含めて二人の主婦が自分たちの力でやったことと考えればよくやったと思います。お疲れさまでした。
この記事の真上に元「FMじょんぱ」代表の宮城県議の記事が出ているのが面白い。面白がってはいけないか。「FMじょんぱ」を畳んだのち仙台市議になったと知りました。4期務めたものの昨年の選挙で落選、党派を変え宮城県議選に出馬し見事当選したのでした。震災のせいで仙台市議選が終わった後で宮城県議選があるというスケジュールになったのが不幸中の幸いだったかもしれません。「FMじょんぱ」というのは仙台市宮城野区原町にあったコミュニティFM。自社番組をやっていない時間帯に米国の放送局の再送信をしてみたり楽天イーグルスのナイター中継に手を出したりもしたのですがなかなか経営が厳しかったようで、宮城県で初めての放送局の閉局事例となりました。
某放送局が連続で赤字だとはやし立てている拙blogですが、そっちは赤字でも簡単に倒れる心配は無い。本当に心配なのは存立基盤が弱いコミュニティFMのほうなのです。

去年の今頃、偶然あるお坊さんのTwitterを目にし、Bikki-FM改めOCR FMがおかしいというつぶやきを読みました。改修予定だったラジオカー車屋さんに置いたまま。それまでの番組がストップし、スタッフが自分で作った番組だけがかろうじて流れている状態。webサイトも開店休業みたいな工事中みたいな状態になっていて番組表も掲出できないとおことわりがでていました。どうやらそれまで経営していたNPO法人とそのスタッフの間で何かあったのか? それは憶測ですね。でもそのスタッフが独りで番組を局を回している様子でした。
1年近くぶりにOCR FMのサイトを覗いてみると、彼の番組を中心になとらじ801からバクコメさんたちの番組やホヤドル萌江ちゃんの番組や吉川団十郎さんの番組をネットしているようですが大半の時間帯は音楽を流しているようです。今はTwitterがXになってしまい前述のお坊さん(地元の名士みたいです)のツイート改めポストを探して読むことができなくなりました。私も気にはなりつつもなかなか大崎に出向く用事も無くてOCR FMを聴くことができないのですが、上手く回って行ってくれればなと思います。
なとらじ801はNPO法人から名取市筆頭株主である株式会社に経営主体を変更して、見た目はこれまで通りの番組を続けています。ホヤドル萌江ちゃんの新番組もスタートしました。そういえば以前なとらじ801が作ったフリーマガジンで萌江ちゃんが名取市の大学の出身だと書いていたような気が。
名取・亘理地区でもうひとつのコミュニティFM、エフエムいわぬまは開局25周年を迎えた老舗の局です。岩沼市が建てた「ハナトピア岩沼」という施設の中にスタジオがあるのですが、この施設も開園25周年ということで岩沼市は令和8年4月のリニューアルオープン及び指定管理者制度の導入を目指しているのだそうです。で、その指定管理者はイオンモール名取で「ピュアキッズ」という子供向けの遊び場を運営している「アウデオSAD」という大阪の企業に決まったようです。子育て世代に向けた施設になるんですかね。
これとは別に岩沼市行政改革のため敬老祝い金を減額したり、公共施設使用料を引き上げたりするなどの方針を発表しました。2月24日付の河北新報の県内版に載っているその記事には実施予定の項目の一つとして『エフエムいわぬまの行政情報番組の段階的縮小、施設指定管理を25年度末で廃止』とあります。これって関西圏の老舗のコミュニティFMがバタバタ潰れていく原因のアレですよね。エフエムいわぬまは岩沼市第三セクターです。今年来年くらいは大丈夫でしょうが将来的に大丈夫なのか一抹の不安を覚えます。