拙blog6月の年中行事です。河北新報朝刊の経済面に掲載される在仙民放各社の決算と役員人事を書き写しています。
ちなみに、去年の分はこちら。
鈴木、大沢両氏 常務に昇格 宮城テレビ
(5月26日付より)
宮城テレビ放送(仙台市)は24日の取締役会で、鈴木淳、大沢陽一郎の両取締役が常務に昇格する役員人事を内定した。6月23日の株主総会と取締役会で正式決定する。
(※この記事のあと、福島中央テレビの人事短信が載っており、昨年ミヤギテレビから異動になった読売新聞出身の尾崎和典副社長は6月20日付で社長に昇格する予定。)
村上、遠藤両氏 取締役に内定 エフエム仙台
(5月26日付より)
エフエム仙台(仙台市)は25日の取締役会で、村上正光エフエム東京取締役管理本部総務人事局長と遠藤剛読売新聞東京本社人事部長が非常勤取締役に就く役員人事を内定した。土屋正巳、嶋田幸生の両非常勤取締役は退任する。6月26日の株主総会と取締役会で正式に決定する。
鎌田、大滝両氏 取締役に内定 東日本放送
(5月30日付より)
東日本放送(仙台市)は29日の取締役会で、取締役に鎌田恒幹執行役員営業局担当補佐営業局長と、大滝敏之テレビ朝日ネットワーク局ネットワーク戦略担当局長(朝日新聞社から出向)の両氏が就任する役員人事を内定した。6月21日の株主総会と取締役会で正式決定する。
非常勤取締役には新たに東日本興業の松岡利彦社長、七十七証券の志藤敦社長、日本経済新聞社の下原口徹執行役員映像戦略担当補佐、朝日新聞社の長谷川玲執行役員グループ・ネットワーク政策統括の4氏が就く。
斎藤博明常務と、いずれも非常勤取締役の五十嵐信、長谷川登、堀江隆、大場俊介の4氏は退任する。
※日本経済新聞のサイトでは取締役に内定した二人の役割分担も掲載されていた。
仙台放送取締役 長谷川氏が就任
(5月31日付より)
仙台放送(仙台市)は30日の取締役会で、非常勤取締役に長谷川登東日本興業会長が就任する役員人事を内定した。非常勤の稲垣智則取締役は退任する。6月30日の株主総会と取締役会で正式決定する。
(※東日本興業は、今年のエイプリルフールに建て替えが発表された電力ビルの管理や建築、損害保険などの業務をしている東北電力の関連企業。長谷川氏、稲垣氏とも元は東北電力の取締役。東日本放送のところに名前がある現社長の松岡氏も3月までは東北電力の送発電子会社である東北電力ネットワークの副社長だった。)
非常勤取締役 和泉氏が内定 東北放送
(6月1日付より)
東北放送(仙台市)は31日の取締役会で、TBSテレビネットワーク局長の和泉晃氏が非常勤の取締役に就く役員人事を内定した。6月20日の株主総会と取締役会で正式決定する。林慎太郎非常勤取締役は退任する。
(※和泉氏は今回の異動でTBSテレビの執行役員に新任される予定。林氏はTBSラジオの社長に就任する予定。TBSホールディングスから5月12日付で出た「役員人事に関するお知らせ」というpdfファイルを見ると、林氏の現在の役職はTBSテレビ執行役員 JNN東北担当 青森テレビ常務取締役 だそうで、6月21日付でTBSラジオの社長に就任する予定であり、6月29日付でTBSホールディングスのグループ執行役員に新任される予定。ちなみに三村孝成・現TBSラジオ社長は会長に昇任予定。)
以上、出身母体の異動のために非常勤取締役が代わるというのが今季の傾向のようです。
以下、今期の決算。
決算東北 23年3月期(増減は前期比)
(※日付は発表日。基本的に翌日付の河北新報経済面に掲載されます。)
(24日)(※掲載は5月26日)
◆純利益28%減
宮城テレビ放送(仙台市) 売上高5.1%減の72億96百万円▽経常利益28.1%減の4億86百万円▽純利益28.9%減の3億26百万円
資源高などの影響を受け、スポットCM収入を中心に放送事業収入が大きく減少した。
(25日)
◆純利益68.3倍
エフエム仙台(仙台市) 売上高3.6%増の7億19百万円▽経常利益23.2倍の35百万円▽純利益68.3倍の32百万円
中継に使う送信機の更新の減価償却費が減少し、増益となった。
(29日)
◆純損失の赤字幅縮小
東日本放送(仙台市) 売上高1.2%増の64億8百万円▽経常損益30百万円の黒字から66百万円の赤字▽純損失8億80百万円から48百万円に赤字幅が縮小
新社屋の減価償却費計上が影響して経常赤字に。前期に旧社屋関連の特別損失を計上した反動もあり、純損失の赤字幅は縮小した。
(※日付の表記がないが、5月31日付に掲載)
◆減収減益
仙台放送(仙台市) 売上高4%減の69億21百万円▽経常利益54.8%減の2億58百万円▽純利益58.3%減の1億99百万円
スポットCMを中心とした主力の放送収入の減収が響き、売上高と経常利益が2年ぶりに減った。
(31日)
◆赤字幅が拡大
東北放送(仙台市) 売上高5.8%減の65億2百万円▽経常損失91百万円から3億82百万円に赤字幅が拡大▽純損失28百万円から3億88百万円に赤字幅が拡大
テレビCMをはじめとする広告収入が物価高や半導体不足などの影響で落ち込み、赤字幅も拡大した。純損失の計上は2年連続。
最後に昨年との比較を表にまとめておきましょう。(金額の単位は百万円)
売上高 | 経常損益 | 純損益 | |
---|---|---|---|
東北放送 | 6899→6502(5.8%減) | ▲91→▲382(赤字拡大) | ▲28→▲388(赤字拡大) |
仙台放送 | 7209→6921(4.0%減) | 573→258(54.8%減) | 477→199(58.3%減) |
ミヤギテレビ | 7690→7296(5.1%減) | 676→486(28.1%減) | 458→326(28.9%減) |
東日本放送 | 6332→6408(1.2%増) | 30→▲66(赤字化) | ▲880→▲48(赤字縮小) |
エフエム仙台 | 694→ 719(3.6%増) | 1→ 35(23.2倍) | 0.48→32(68.3倍) |