<99.9>人気ドラマの小道具で復興後押し アフロなこけしとホヤぼーや、ネット上で反響

今日の河北新報の社会面に日曜劇場「99.9」に関する記事が載っていました。
<99.9>人気ドラマの小道具で復興後押し アフロなこけしとホヤぼーや、ネット上で反響 | 河北新報オンラインニュース
「99.9」といえばもちろん「ホヤぼーや」です。以前から気になっていたのですが、木村ひさしさんが監督を務められるドラマ作品には必ずと言っていいほど「ホヤぼーや」が登場します。
(参考:さりげない復興応援 - みむめもーど
今回の記事でその謎が解けました。

木村監督は気仙沼市でロケ経験があり、被災地への思い入れが強かった。カメラマンがホヤぼーやのグッズを持っていたことから、小道具を使った被災地支援が始動。今回のドラマにつながった。

今回の記事は「99.9」の美術担当者が石巻市出身の方だったというものです。震災の時は仕事をなげうって泥出しやがれき除去に携わったそうです。そして元の仕事に戻ったところで木村さんの作品を担当し、話が広がっていったようです。
「99.9」に出てくるアフロな居酒屋に飾ってあるアフロなこけし石巻市こけし作家の作品なのだそうです。
石巻なのにこけし? と思ってググると本職は呉服店の若旦那で、震災後食べ物だけではない形に残る石巻のお土産としてこけしを作りたいと思い立ち二足の草鞋を履くことになったのだそうです。2015年に利府町で嵐が大型コンサートを行った際に大野くんが「嵐にしやがれ」で取材に訪れたりしていたようです(覚えてない…)。
石巻繋がりでドラマの小道具にとアフロこけしを発注。ドラマで放送された後『ドラマの視聴者を中心に160個以上が売れた』と記事にあります。ドラマのファンはすごいなぁ。
そして、1枚のポスター。劇中の居酒屋の開店7周年のポスターなのですが、このポスターに深い意味があることには全く気が付かずに本放送を見ていた私が愚かなのか、放送上何秒かしか映らないポスターにそこまでの意味を込めるスタッフが凄いのか。3月11日の放送に7周年という文字を見せる=震災から7年が経過ということに気づく勘の良い視聴者は多かったろうと思います。しかしその下にびっしり書き込まれた記念サービスメニューの頭文字を並べて読むと被災者へのメッセージになっているというところまで気が付かないだろう。
『東北も九州台湾世界中近い未来に笑えるように』
このドラマは誰もが見落としがちなところに真実があるというお話だし、小ネタが随所にちりばめられているからきちんと録画してひとつひとつの文字を読み解いた人も少なからずいたのでしょう。こちらの震災だけでなく熊本や台湾での大地震まで幅広いメッセージです。
このポスターの隣には「ぼんやり〜ぬTV」の足跡シールが貼ってあります。拙blogで触れてたかなと思って調べてみたら取り上げてなかった。ダメじゃん。同じTBS系列だから融通してもらったのかな程度に思っていたのですが、そんな単純な話ではありませんでした。
この記事に紹介されている方がブログをやっていると書いてあったのでそのブログを探しました。すると彼の中では足跡シールが貼られたサイドストーリーが出来上がっていました。
このシールは基本的に、県内の市町村を巡る「ぼんやり〜ぬ遺産」という企画でサンドウィッチマンの二人が将来に残したい町の良いところに独断と偏見で「ぼんやり〜ぬ遺産」と認定した場所にサンドの二人が訪れた足跡として貼られるものなのです。これが貼ってあるということは、サンドの二人がこの劇中の居酒屋のうわさを聞きつけて東京にロケにやって来て「ぼんやり〜ぬ遺産」と認定したのだ!
その足跡シールが通常ひとつなのにふたつ貼ってある理由まで書かれているのです。カタカナコ*1恐るべし。
ぼんやり〜ぬTV✖️99.9seasonⅡ | mono directed art★【mono-da】 高橋達也 オレンジダイナマイト ブログ

*1:表記合ってるかな? 店の常連客。演じていたのは岸井ゆきのちゃん。