河北新報「2024新春トップインタビュー」より

明けまして「おめでとう」とは言いづらい年明けとなり、このブログを続ける気力も萎えつつある今日この頃。某企業の誹謗中傷をするためのブログでは無いと書きつつその某企業の誹謗中傷にしかならないネタしか見えてこないのです。
愚痴は別の場所できちんと書くことにして、ここでは新年恒例の、某企業の親会社の企画記事について触れることにします。

河北新報では今年も1月3日から5日の3日間の朝刊に、地元企業のトップや大手企業の仙台支社長などのインタビュー252人分が掲載されました。その中から在仙民放テレビ4社の社長とJ:COM仙台の局長のインタビューのうち私が興味を持ったところをかいつまんで取り上げます。
なお、インタビューの全文は2月29日まで河北新報のニュースサイトから読むことができます。ほぼ有料会員制サイトになり一般のニュースは会員登録しないと冒頭部分しか読めなくなっていますが、このインタビューは会員登録しなくても読めます。
2024新春トップインタビュー
例年拙blogに問い合わせがあるので先に書いておきますが、NHK仙台放送局エフエム仙台、仙台CAT-Vのトップはインタビュー対象になっていません。


(50音順)

泉警察署と「地域安全に関する協定」を締結した。J:COM PHONEプラスのオプションサービス「迷惑電話自動ブロックサービス」で特殊詐欺や迷惑電話を未然に防ぐことを目指す。コミュニティチャンネルの地域情報番組「ジモトトピックス」でも注意喚起や安全安心に役立つ情報を発信する。
SDGsをテーマとした震災復興特番をはじめ、高校野球県予選、仙台七夕花火祭、泉区民ふるさとまつりの花火中継など喜んでいただいた。
地元プロスポーツチームとの協力関係に力を入れ、スポーツ番組「杜モリ☆スポーツ!」を通して地域のスポーツを応援する。
新たなテレビサービスとして日本初上陸のパラマウントプラスが楽しめる「シン・スタンダード」プランが登場。
(※パラマウントと言えば映画のパラマウント・ピクチャーズのことかと思いきや、米国三大ネットワークの一つCBSを傘下に持つバイアコムが何度かの再編を経てパラマウント・グローバルという企業体になったようです。というわけでパラマウントプラスは米国ではCBSの番組やパラマウントの映画を配信しているようです。日本ではJ:COMWOWOWのオンデマンドサービスに一部作品を提供するという形で活動を開始したようです。)

「東北・みやぎ復興マラソン」を5年ぶりに開催できた。仙台市内を出発するコースに変更、1万人近い参加者。「みやぎ元気まつり」も4年ぶりに開催できた。2日間で2万4千人が来場。
大衡村に台湾の半導体製造企業が進出したり東北大学の次世代放射光施設「ナノテラス」が稼働するといったビッグプロジェクトを機に宮城の存在感を高め、地元を盛り上げるよう情報発信に努める。視聴者の情報入手の選択肢を増やすためテレビ地上波だけでなくインターネットやSNSも活用する。
災害報道についてはレギュラー番組中に災害が起きたとの想定で訓練を重ねている。
男女問わず全従業員が常に前向きになれる職場を目指す。
(※今年の稲木社長の写真は特に凝った趣向はなく応接室らしき場所で撮影したようです。)

4月にテレビ65周年。60周年とは違う形でメッセージを届けたい。
(※テレビ60周年の際は記念ドラマ「小さな神たちの祭り」が数々の賞を受賞した。)
JNNのニュースサイト「NEWS DIG」を積極的に活用していく。2023年10月には月間PVが系列局で5位になるなど健闘している。DIGにはテレビ、ラジオより先に情報を出すことも主眼に置いている。社のスローガン「はやく、ただしく、おもしろく。」の「おもしろく」に向いているメディアだと思う。
自社番組(テレビ「ヒーローインタビュー」、ラジオ「佐藤朱の月YOH!あかり」)が好評。

「khbスポーツ応援宣言」を表明した。今年もより一層盛り上げていきたい。
(※地元プロスポーツ4チームの社長による対談番組を放送したが、その対談がきっかけでベガルタマイナビ仙台レディースのホーム戦がユアテックスタジアム仙台で同日開催されるなどの成果があったそうです。)
来年開局50周年。昨年はホップ、今年はステップ、来年はジャンプの年。昨年10月の開局48周年イベントは2日間で2万3千人が来場、仙台ラーメンフェスタ、仙台クリスマスマーケットもにぎわった。いい形でこれらイベントのノウハウをつなげたい。
東北のテレ朝系列6局で番組や地域情報をウェブ発信する「東北総合ポータル『topo(トポ)』」を始めた。東北の魅力を全国に発信しようという取り組み。コンテンツがよければ視聴してもらえる。これからの放送事業社は放送とインターネット、イベントの融合が大変重要。コンテンツのマルチユースをさらに進める一年にしたい。

11年連続で年間視聴率3冠。視聴者に愛されている証しでもあり、スポンサーへの責任を果たせたとも思う。番組制作にますます磨きをかけ、宮城の魅力、元気さを発信する。報道機関として、安全安心や防災に役立つ正確なニュースを伝える姿勢は変わらない。
スマホで番組に参加できる「ミヤテレアプリ」が人気。2021年にリリース以来11万ダウンロード。
ミヤギテレビダンロップ女子オープンが制約がない形式で開催し、盛り上がった。今年も9月に予定している。
30年以降に予定する泉中央への新社屋移転も、市北部の都市機能の一部として、どうお役に立てるのか、引き続き知恵を絞っていく。


以上です。括弧書き米印の部分は私の感想や補足です。
東北放送以外の各社に共通していることは、地元を盛り上げたい、ということのようです。いや、東北放送だけが地元を盛り上げる気が無いと誹謗中傷しているのではありません。インタビュアー(←誰?)の質問項目になかっただけで、質問されていれば同様に答えたと思いますよ。どうやらそれが今年のトレンドのように思えます。
ミヤギテレビの新社屋移転の具体的なスケジュールが明らかになったのですね。しかし2030年以降か。1970年開局だから少なくとも60年は現社屋を使い続けることになるのですね(増改築はしているでしょうが基本的には開局当時からの建物ですよね)。新社屋用に取得した土地はなんてったって泉中央駅前なんですから、長町に引っ越した東日本放送のように新たな街の賑わいの核になるといいですよね。

*1:※見出しは「tbc東北放送」だが、「IBC岩手放送」みたいにアルファベットが社名に入っているわけでは無い。