祝「民謡をどうぞ」3000回

1月29日のNHK広報番組「どうも、NHK」を見てから1月22日の「どうも、NHK」について語ろうとしている、のろまです。
1月22日の「どうも、NHK」の特集のテーマは民謡番組でした。
ゲストに津軽三味線奏者の浅野祥さんを招き民謡の魅力を尋ねつつ、浅野さんが昨年4月から構成作家を務めている東北6県向けのラジオ番組「民謡をどうぞ」の紹介。昭和29年11月にスタートした番組は68年かかって今年1月6日の放送で3000回に到達しました。その3000回目の収録風景や案内役を務めている六華亭遊花師匠のインタビュー、3000回を記念して昨年末行われたテレビ番組「うだっコフェス」、番組プロデューサーのインタビューなどが放送されました。浅野さんは番組の台本を書いたり毎回のテーマを考えたり曲目を選んだりということをされているのだそうです。
ほかにもNHKは昔から民謡の収集、記録に尽力しているという紹介や、全国ネットの総合テレビの民謡番組「民謡魂 ふるさとの唄」の様子が紹介され、担当プロデューサーから民謡番組の意義など説明がありました。民謡番組には伝統文化の継承、かつては民謡は娯楽のひとつだった、アイデンティティの発信という面があるようです。

「うだっコフェス」(司会は遊花師匠と横尾渉さん)も「民謡魂」(司会は城島茂さんと近藤泰郎アナ)の名取市の回(1月7日放送、収録は昨年12月)も録画して観ました。
浅野さんも「民謡魂」のプロデューサーさんも話していたのは、知らない人、興味のない人、自分には関係無いと思っている人にどうやって振り向いてもらえるか、目や耳を止めてもらえるかということでした。
このブログは家族に内緒でやっているので父にバレるとまずいことになるのですが、父は今風に言うとガチ勢でして、洋風なものとのコラボをされると逆に見る気を失くします。案の定「こんなものみるごだねぇ」と言われてしまいました。たしかにダンスとのコラボとか洋風な音楽とのコラボとか三味線で洋楽を演奏するとか。興味のない人にこういうのもありますよと見せるにはまぁこんな番組になるよなぁと思います。「民謡魂」の名取市の回の特集が民謡を広めようとした人たち”民フルエンサー“で、番組自体も民謡のインフルエンサーでありたいということでやっているのだろうなというのは伝わります。でもそれらは父の趣味には合わないだろうなというのも一緒に住んでいるので分かります。私には「民謡はニッポンのjazzだっちゃ」というのがピンとこないのです。ジャスならわかる? そういうことじゃなくて、まぁわが家の事情はどうでもいいですね。世間に向かってどうやって民謡を広めるかというのが民謡界にとっては至上命題だということは理解しているつもりです。

「どうも、NHK」のナレーションでちらっと触れてましたが、遊花師匠が「民謡でどうぞ」を担当してから30年?!
そんな川野目さん、もとい遊花師匠が担当されている「NHK東北民謡コンクール」。ことしの遊花師匠のお相手は「うだっコフェス」でお囃子の太鼓を担当されていた美鵬直三朗さん。NHK-FM駒井蓮のニポミン!」に出演されているんだそうですね、知らんかった。局アナを使わない働き方改革体制は今年も継続されているようです。会場もいつもの多賀城市文化センターではなく昨年石巻市にできた「マルホンまきあーとテラス」で行われるそうです。
楽しみにしています、で終わればよいのでしょうがひとつだけ。
昨秋から気になっていたのですが、「NHK東北民謡コンクール」より歴史の長いテレビ民謡コンテスト番組「全東北民謡選手権大会」、やってないよね?
前回2021年は当番が東北放送で佐々木淳吾アナと野口美和アナの司会で放送されたのですが、その前年2020年はコロナのせいで大会中止というお知らせが出ました。でも今回2022年は中止のお知らせは出ていないはずです。何年か前に放送時間が84分から54分に縮小されて各県代表も2名ずつから1名ずつに縮小され、規模が縮小されていたのですが、とうとう大会をやらない方向になったのでしょうか。やるとすれば第50回記念大会になっていたはずなのに。この大会が無くなると主催の「東北民放テレビ六社会」って実質的に活動休止ということになるのかな。民謡以上に民放のほうが(言い過ぎ。