リモートトークに手を出すな

今晩はNHK総合で「アーカイブス秘蔵映像でよみがえる にっぽんの廃線100」という番組が予定されていたので録画予約していたのだけど、番組の終わりごろを見計らって録画できているか確認すると、別の番組が放送されていました。あとで録画を確認すると番組が始まってすぐに緊急地震速報が発動し、番組が潰れたようでした。


その番組の直後に放送された「ロンブー淳のバチャぶらリモだちナイト!」という番組は今流行りのオンライン飲み会のようにオンラインで趣味に走ったトークをしている人たちの間に田村淳さんがお邪魔するという企画でした。でそこで取り上げられた3つのオンライントークのテーマの2つ目と3つ目は「B’z熱唱道場」、「TechマニアRoom」というものだったのだけど、問題は1つ目で、そのテーマは「アニメ『映像研には手を出すな!』好きなだけ語れるカフェ」。
何故3月に放送が終了したアニメを大型連休中の今取り上げる? 民放だったらたぶん最終回に向けて番宣を兼ねてプッシュしていきそうなところだけど、NHKなんで? しかもそのトークメンバーに東野幸治? 若い男性と女性(済まぬ、タレントさんらしいのだが名前を見ても誰だか分らん)と3人でアニメ『映像研には手を出すな!』で人生観が変わったと大真面目に語り合う東野さん。淳さんは全く見たことがなかったそうなのだけど、メンバーの女性の解説を聴き3人のトークに参加してこのアニメを見てみますと興味を示してこのコーナーは終わりました。
拙blogは一応ドラマレビューブログですが、1月期の3か月間に新作の連続ドラマを一つも見なかったのでした。そんな私がこの3か月間毎週ワクワクしながら観た唯一のアニメが『映像研には手を出すな!』でした。正確には偶然第2話ぐらいを見て何だこれは!と思ったところに第1話の再放送があって、おかげで全話完走出来ました。
何だこれは!と思ったのは、アニメの設定を考えるのが好きな女子高生が頭の中で考えている世界が現実世界とシームレスに展開されることに違和感が生じない独特の世界観。世界観と言えば主人公たちの通う学校が謎に満ち満ちている。そこで繰り広げられるプロデューサー気質の切れ者の親友(?)とアニメの絵を描くのが好きな同級生の3人組の噛み合ってないようで絶妙なチームワーク。紆余曲折ありながら映像作品が出来上がっていく楽しみ。アニメづくりをテーマにしたアニメはほかにもあるのだろうけど、毎週日曜深夜が楽しみでしかありませんでした。私にとって日曜深夜の楽しみといったらTBCラジオ宮川賢のまつぼっくり王国」だったはずなのにすっかり聴かなくなってしまった。そんな話は関係無いか。
この3か月間の楽しかった思い出をリモートトークを繰り広げる人たちの話で思い出し、おもしろいアニメだったなと噛み締めるのでした。
なお、このアニメと原作漫画が如何に魅力的であるかについては「はてな」の「週刊はてなブログ」でも取り上げられています。
『映像研』には“創作の本質が凝縮されている” 原作の感想やアニメの考察を紹介します - 週刊はてなブログ


5分間のニュースを挟んで次に放送されたのが新感覚ドラマ『今だから、新作ドラマ作ってみました「心はホノルル、彼にはピーナッツバター」』。
何が新感覚なのかというと、『準備も収録もリモートで制作したドラマシリーズ』という触れ込み。このご時世で結婚式が中止になってしまった遠距離恋愛中のカップルという設定で、彼氏と彼女は終始お互いの部屋にいてモニターで相手の姿を見ているのです。二人が同じ画面に出てくる瞬間は無かったはずです。
ある意味シチュエーションコメディなのかもしれません。このご時世ですからそういう番組づくりの実験をしてみるのも意味があることなのだと思います。3作品のオムニバスで、あとの2作は5月5日と5月8日に予定されています。
今作の彼氏と彼女役は満島真之介さんと前田亜季ちゃん。もう亜季ちゃんでもないか。彼女が出ている作品を観るのは何年ぶりになるのかな、私が見ていないだけでずっと女優としてのキャリアを重ね続けているんだけどね。とっくの昔に子役では無くなっているのに亜季ちゃんと思って観てしまうオジサンはキモイですか、キモイですね。
結婚前提の二人ですから当然子作りの話にも及ぶわけです。だからキモイって。そうじゃなくて、彼氏のセリフに『種を増やすために』ピーナッツバターをパンに塗って食べるようにしたのに、というものがありましてね。本作のタイトルを確認しましょう。「心はホノルル、彼にはピーナッツバター」。心はホノルルというのは彼女がハワイで結婚式をするのが夢でハワイで結婚式を挙げるはずだったというところからきているのですが、彼にはピーナッツバターって? 彼女は子供が欲しいと思っていたのでした。それがハワイでの結婚式も中止になったし、よくよく考えたら子供を作るのはあとでもいいかと心境が変化していったのでした。それで、改めてピーナッツバターです。なにかい、ピーナッツバターはナニにナニなのかね。
ドラマを見終わってから検索してみました、「ピーナッツバター 精子」で。
【第20回】落花生と生殖機能 | 医学博士 井上浩義教授の知っトク!ピーナッツパワー | でん六
かの有名な「でん六豆」のサイトで落花生には精子に必要な亜鉛が多く含まれていると説明されているではありませんか。しかもマンコなんたらという受精卵に悪影響を及ぼすらしい農薬の成分に対して落花生の薄皮に含まれる成分が効果があるらしいという研究があるらしいのです。
だからそんな落花生から作られたピーナッツバターを彼氏に摂らせることが妊活になるということなのかもしれません。これは知らんかった。私もこれからパンにはピーナッツバターをたっぷりと・・・、みむめもよ、お前がピーナッツバターを摂ったところで何になるのだ? 子作りする相手などおらぬではないか!


そうこうしている間にTBCテレビではドラマ版『映像研には手を出すな!』が始まる時間です。これまでTBCテレビではMBSテレビ制作の「ドラマイズム」枠のドラマは不定期に火曜深夜に放送されていたのですが、この春TBCテレビは月曜深夜に「寝られなドラマ」、火曜深夜に「寝られなアニメ」という枠を設定しまして、その「寝られなドラマ」枠の第1弾として持ってきたのが「ドラマイズム」枠のドラマ版『映像研には手を出すな!』です。
アニメ版の『映像研には手を出すな!』では主人公の浅草氏の役を声優ではなく女優の伊藤沙莉さんが担当しました。酒焼けではなく生まれたときからのハスキーボイスだと以前「オールナイトニッポン0(ZERO)」を担当した時に話していたかと思いますが、聴いているとこれはこれで結構合っているのではないかと思うようになりました。これをドラマではだれがやるのかと思っていたら、ドラマでは映像研の部員3人、電撃三人娘の役は揃いも揃って誰得46、もとい乃木坂46のメンバーで固めてきました。まぁ水崎氏はカリスマ読者モデルという設定だから乃木坂のメンバーであればビジュアル的に何の問題もないし、主人公の浅草氏はあまりに独特なキャラクターなので逆に演じやすいのかなという気がしないでもありませんが、コワモテな感じすらする金森氏を担当する人は大変だろうな、と思ったりもしていました。しかし先に3か月アニメ版を見ていたので自動で脳内補正がされてしまいまして、これといった違和感もなく観ることができています。
みむめもよ、汝は単にあんな写真こんな写真に洗脳されて暗黒面に堕ちただけではないのか? いや決してそんなことは無い。断じて無い。
ドラマ版は第四話(第肆話と表記されている)まで進んだけど、なんだか大生徒会との交渉が話のメインになっているような気がしないでもない。膨大な数の同好会が存在すると大変変わった高校なので毎話モブ(その他大勢というか本筋とは関係無いような感じ)のおかしな同好会が登場するのだけど、実はそれはその回の伏線になっているし、てっきり第1話のモブだと思っていた内野部と外野部(野球部の内野と外野に相当する部活動)が大事な小道具になっている感があるし。
それで今週の第四話は浅草氏が失踪?という話で第五話の予告は金森氏が失踪?という話らしい。まさか第六話で水崎氏がスパイに監禁されたりしないだろうな。どうやらドラマ版は第6話で終わるみたいだし。ってことは大生徒会を説得するための試作を完成させたところで連続ドラマは終わって、続きは映画か? だいたいなんで六話しかないんだ? それは劇場版が5月に公開になるはずだったからのようだ。
齋藤飛鳥ら出演映画5・15に公開 ドラマ化も決定 - 坂道 : 日刊スポーツ
このご時世なので御多聞に漏れず本作も公開延期。たぶんドラマ版と劇場版は一括して撮影済みだから夏か秋かに上映できるのだろうけど、緊急事態宣言が期間延長だそうで、困ったものですね。