女子ゴルフ来季は36試合 テレビ局主催3試合中止

12月19日にwebで知ったことなので12月19日のところにwebのタグ付けで書いています。
女子ゴルフ来季は36試合 テレビ局主催3試合中止 - 国内女子 : 日刊スポーツ
日刊スポーツの紙面を読む限り何でもない単なる事実を記した小さな記事でしかありません(後で書きますがwebでは突っ込んだ解説をしています)。問題は“テレビ局主催”というところと、実際に中止になるその試合はどの試合かということです。一抹の不安をもってよそのスポーツ紙のサイトの記事を見て、愕然とするのでした。
異例の事態 女子ゴルフ 日テレとの交渉決裂で3大会中止 放映権一括管理に反発― スポニチ Sponichi Annex スポーツ
日テレ系の女子ゴルフ中継と聞いて真っ先に思い浮かぶ試合、ありますよね。スポニチのリンク先の記事より。

 交渉の結果、新規2大会を含めた36大会とは合意に至ったが、日本テレビ系列の主催する4大会とは交渉が決裂した。日本テレビはLPGAと共催してきた公式戦のワールドレディース・サロンパスカップから撤退。同大会は来季、LPGAウィメンズチャンピオンシップ(仮称)と名称が変わる予定だ。

 また、03年に宮里藍がアマチュア優勝を飾ったミヤギテレビダンロップ・レディースや、14年に勝みなみがツアー史上最年少の15歳で制したKKT杯バンテリン・レディースなど、日本テレビ系列のテレビ局が主催する3大会が来季から姿を消す。LPGAが被災地支援に取り組む中、熊本と宮城の大会がなくなることには「今でもやっていただきたいと思っている。非常に残念」と語った。

なんてこったい。
中止になるもう一試合は中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンです。スポニチでは日テレと大会が中止になる中京テレビ、熊本県民テレビの声も別記事になっています。
日テレ、LPGA会見に「誠実さ欠くもので甚だ遺憾」系列2社も不満― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

ブリヂストン・レディースを主催してきた中京テレビの担当者は「(大会をインターネットで)ライブ配信する場合の詳細などが不明瞭で、とても(契約の)判は押せない」と不満を表明。KKT杯バンテリン・レディースを主催してきた熊本県民テレビも「熊本出身の女子プロは多く、女子プロ王国という思いでやってきた。何とか継続したい思いはある」と無念の思いを吐露した。

ミヤギテレビの声は私が調べた限りどのスポーツ紙のサイトにも載っていません。ミヤギテレビには取材が行かなかったのだろうか? 記事にもあるように熊本は古閑美保さんをはじめ多数の女子プロゴルファーを輩出している女子プロ王国です。このエントリを書き上げるのが遅れている間にこんなイベントがあったみたいです。22日のことです。
熊本3人娘が大会存続訴え「声をあげていきたい」 - ゴルフ : 日刊スポーツ
ゴルフに興味の無い人のために言えば上田桃子プロは2007年の賞金女王。有村智恵プロは宮里藍さんに憧れてわざわざ宮城の東北高校に進学したという変わった経歴を持ちます(宮里さんは沖縄出身ですが二人の兄が仙台の大学に通っていた事情もあって仙台の東北高校に在籍していました)。ふたりともミヤギテレビダンロップ・レディースで優勝したことがある、トッププロです。
変わったと言えば笠りつ子プロはかつて所属先がテレビ熊本でした(現在は違うようです)。ゴルフのプロは(卓球やフィギュアスケートもそうですが)スポーツ紙の記事ではスポンサー契約している企業名がセットで紹介されます。なんでテレビ局なんだろうって不思議に思っていました。改めてググってみたら坂田信弘さんが熊本で開いていた私塾をテレビ熊本が支援していたんですね。
TKU熊本ジュニアゴルフ塾最後の塾生、プロ目指す 古閑美保、上田桃子ら逸材輩出 熊本 - 産経ニュース
そういえば以前TBSのスポーツドキュメンタリー「ZONE」(現在TBCテレビでは不定期放送になっている「バース・デイ」の前身)で坂田塾を何度か取り上げていたのを見たことがありますがスパルタ指導のわりに無料なんですよね。何でだろうとは思っていたのですが、今になって謎が解けました。テレビ熊本はTBS系ではなくフジ系なのでその辺をTBSの番組では大っぴらに言うことができなかったのかもしれません。
ちょっと話がそれました。
日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は現役時代は日本を代表する女子プロゴルファーの一人で被災地のひとつ、福島県いわき市の出身です。だからといってそれと被災地(宮城、熊本)の大会の存廃とはまた別の問題です。震災で協会は赤字になったそうで財務基盤の確立が急務だということになりました。そのために各大会の主催者が持っている放映権を協会で一括管理するようにしたいのだ。というのが協会の方針です。ネット配信を開始してゆくゆくは選手の福利厚生もという展望もあるようです。
大事なことなのでもう一度書きますが、ゴルフ中継の放映権は主催者にあります。当然テレビ局の冠が付いている大会の放映権はテレビ局にあります。その辺の事情は日刊スポーツのwebの記者コラムで解説されていました。ややこしいことなので長めに引用しますと、

1967年のLPGA創立以降、女子ツアーはテレビ局による大きな協力関係によって発展してきた歴史がある。この51年間、主催者が放送権を保持していただけに、2年弱の交渉で、すべて合意できるほど簡単ではないだろう。日程発表後、年間14大会だった1973年から同ツアーを開催してきた日本テレビは「これまで通り放映権は大会の事業リスクを負い、施設運営権を有する主催者に帰属すること、トーナメントを開催する意思に変わりがないこと、LPGA側との協議に誠実に対応し、継続を求めていくことを訴えてまいりました」と真摯(しんし)に交渉してきた経緯を説明。さらに「LPGA側の協議に臨む姿勢は誠実さを欠くもので、かつ放映権帰属の議論が十分にされないまま、今回の発表に至ったことは弊社としてもはなはだ遺憾です」ともコメント。大会開催の意思を表明した上で、引き続きLPGA側に誠実な対応を求める意向を示した。

放送権を一括管理できた19年を「画期的な第1歩」と表現した小林会長は同年3月の開幕に向け、インターネット配信会社と放映権販売の交渉していることも明かした。選手の年金制度の確立、会費削減、フィットネスカーの導入や託児所の設置といった会員や選手の福利厚生を充実させるため、確かにLPGAの財政安定化は不可欠。近年、他競技の放映権契約が高額で成立していることもあり、理解もできる。ただ従来通りの「放送権の一括管理ありき」のままでは、大会開催意思のある主催者との交渉は平行線をたどるだろう。

 ―『女子ゴルフ試合数減 ファンあっての競技忘れないで - ピッチマーク - ゴルフコラム : 日刊スポーツ』より

ゴルフ大会が儲かるとは限らない、何か経済的損失が生じた場合は主催者がかぶる、主催者は協会ではなくスポンサー企業であり放送局、ということでいいのかな。このところ女子プロゴルフツアーは好景気に沸いていまして男子より試合数が多いし賞金総額も高いのです(後で書きますが男子には男子なりに来年大きな変化が起きます)。ということは儲かるようになってきたのだろうか。だったら放映権を取ってもいいよねと考えるようになるかもしれないわね。
今回の交渉はごく一部で秘密裡に行われていたようで選手会に当たるプレーヤーズ委員会が不安になって質問してもまともに答えなかったようです。だからといって必ずしも交渉は上手くいったわけでは無く、文化通信.comのヘッドラインを見ていると12月21日のところに『フジ、女子ゴルフ放映権問題未解決、今後継続協議』という一文があります。サンスポのサイトを探してみたら

 4月の「フジサンケイレディスクラシック」などを主催するフジテレビは「LPGAと真摯に向き合い協議してきた結果。テレビ放映権は譲渡しておりません」とのコメントを発表した。

 ―『日テレ、公式見解を文書で公表「LPGA側の姿勢は誠実さを欠く…遺憾」 - ゴルフ - SANSPO.COM(サンスポ)』より

とあり、必ずしも放映権は全面的に協会だけのものになったわけでは無いようです。
ところで放映権料ってどれくらい取られるのでしょう。専門のサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン」の記事にこんなことが書いてありました。

日本のプロゴルフは、放映権の仕組みが独特。例えば、Jリーグ日本サッカー協会プロ野球は各球団が放映権を持っており、放送局がライセンス料を支払って放映する。米国のPGAツアーも同様だ。これに対し、日本のゴルフは大会主催者に放映権が帰属すると解されてきた。

草創期に競技を普及する目的で、テレビ局にスポンサーを要請してきた経緯があり、今でも多くの大会でテレビ局が主催者に名を連ねるためだ。ツアーを主管する協会に放映権料は入らない仕組みとなっている。

 ―『火種くすぶる女子ゴルフ 説明不足で不信感【国内女子ツアー LPGA】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン』より

つまり、現在放映権料はゼロ。じゃ協会の収入源って現状何なのさ。JリーグDAZNから桁違いの放映権料をもらってウハウハな状況を見たらどのスポーツだって放映権料欲しいなぁって思うだろうな。ゴルフは男女とも地上波では日曜の夕方に1時間半ぐらいのダイジェストでやってるわけだけど実際は18ホールを早朝から午後まで掛けて回るわけでとても地上波で完全生中継は無理。だけどネット配信ならそれができる。どこと交渉中なのか分からないけどたぶんそのうち始めるのでしょう。女子プロゴルファーは可愛い女の子が増えているから固定客が付いてくれて安定した収入源になっていくのだと思います。ただ地上波テレビ局にもNHKがやりたがっているネットの同時配信という頭痛のタネがあります。協会がネット配信業者と契約を結べば主催テレビ局と商売敵になってしまう。たぶんテレビ局のほうが不利。

協会の言い分は協会のサイトに載っているのだけど、これまではなぁなぁでやって来たのでしょうね、放映権について成文法は無いのだそうです。だったら協会にお金が入るような協定を作ればよいということになるのでしょうね。放映権って気軽に口にするけど放映権って具体的に何なの? 協会は次のように規定しました。
記者会見概要及びポジションペーパー LPGAツアーにおける「放映権」について|LPGA|日本女子プロゴルフ協会
によると、放映権は
(i)施設管理権の一部(撮影機材、放送機材や設備を持ち込むことを許諾する権利)・・・主催者が持っている
(ii)出場選手の肖像権・・・協会が持っている
の2つから成る。
「放映権」とは、LPGAトーナメントをテレビ放送、ラジオ放送、インターネット配信その他一切の公衆送信を行う権利を指し、公衆送信のための撮影、録音、録画を行う権利を含みます。
とのことです。
日テレと協会が決裂したのは(i)と(ii)のどちらが強いのかということになるのかな。協会の言い分には
『この度、大会主催者の皆様と放映権の考え方が合意できたことで、出場選手の肖像権がトーナメントの中継映像に及ぶ、すなわちトーナメントに出場する選手の肖像に価値がある、ということが形になり証になりました。』
とあります。たぶん日テレのことを指しているのだと思いますが
『一部の主催者の方々は、「施設権利権を持つ者(主催者)だけが放映権を持つ」とか、「出場選手の肖像権は、トーナメントの中継映像に及ばない」などと主張し、当協会の放映権の考え方そのものに一貫して難色示されました。』
という説明があります。
日テレが放送権を持ち日テレが放送している番組の映像は日テレのもの、そこに映っている人は日テレに番組の出演者だから日テレがその顔写真を使っても何ら問題無い。協会がそこに映っている選手たちの肖像権は我々のものだからと言われると日テレからしたら試合中の選手の顔にモザイクを掛けなければならなくなるのか。そんなあり得ない事態は日テレからしたら認められないわな。
そういえば日テレはニュース番組で大リーグの試合の映像を流していません。何年か前に経費削減のために止めたのです。ググった感じだと2009年からみたいです。それだけ大リーグの映像を流すには金が取られるのです。日米野球の主催者が読売新聞なのに日テレで大リーグの映像が流せないって何の冗談だろうと思うのですが。ググりついでに、今年彼の地での大谷翔平選手の活躍ぶりを日テレは放送できなかったのだそうです。日テレNEWS24で大谷選手の記事を検索してみたら国内にいる時の記事は動画になっていますが、ユニフォーム姿が写っているのは記念切手が出たニュースと報道写真展の写真パネル程度。試合に関する記事は写真が1枚あるだけで動画は無し。
「施設権利権を持つ者だけが放映権を持つ」という言葉で思い出したのが、以前Wikipediaで読んだ記述。後楽園球場で行われる試合は日テレが放映権を持つ。これは巨人戦でなくてもです。国鉄スワローズは自前の本拠地を持てず後楽園球場でホームゲームをしていたのだけどその放映権は後楽園球場なので日テレだったという話があります(フジサンケイグループ国鉄に資本参加したときに問題視され国鉄は昭和39年に神宮球場に本拠地を移転する)。
Jリーグはその理念から放映権をリーグで一括管理することに決めていたので読売ヴェルディとは長く対立することになります。1994年開幕時に読売ヴェルディを呼ぶことをあきらめ1998年シーズン後に読売新聞はヴェルディの経営から降り(それまでは日テレなど読売グループの共同経営)日テレが単独で親会社となるのですが(東京ヴェルディ1969になるのは2001年シーズンから)リーマンショックで日テレが2008年度赤字になったことを機に2009年シーズンを最後に日テレもヴェルディを手放しました。
たぶん日テレは主催者が自分なのだから放映権も自分にあって当たり前という考えなんだと思います。しかしスポーツには主催者とは別に統括団体があってそっちでうちのスポーツはこうふうにやりたいと言われてしまうとテレビ局の思うようにはいかなくなるのでしょう。日本のプロ野球ぐらいなら自分たちで作ったのだからある程度自由が利くけどそれも時代の流れもあって好き勝手はできなくなっている。アメリカのテレビ局がオリンピックの予定を変えられるほど強力な力を持っているように日テレが日本のスポーツの在り方を変える力を持っているのかというと、日テレにはそこまでの力が無い。世界最大の発行部数を誇る新聞社や時の政権が後ろにあるにもかかわらず。
何の話だっけ、あっ女子ゴルフだ。このままだと日テレ系で女子ゴルフ中継が無くなるのみならず日テレ系列局であるがゆえに熊本県民テレビやミヤギテレビが主催する大会も無くなってしまう。特にミヤギテレビ杯は現在男女を通じて女子では唯一の東北開催の大会です。それが無くなってしまうのは東北地方全体にとって大変まずい。どうしても日テレが認められないのであれば最悪他局に移してでもその灯を守るべき存在だと思うのです。協会が一括管理する理念は悪いことではないですが、そのためにテレビ局とこれからもゴルフ界を盛り上げるパートナーとしてやっていくためにどうしたらよいかもう一度考え直してほしいと願います。
(訂正)ミヤギテレビダンロップ・レディースのダンロップ住友ゴム工業)が2014年から福島県西郷村ダンロップ・スリクソン福島オープンという男子ツアーの大会を始めていました。西郷村の隣の白河市住友ゴム工業のタイヤ工場があるんだそうで。制作局は福島中央テレビだそうです。4年もやっているのに気が付かなかった。ミヤギテレビ杯が東北唯一の大会ではなくなっていたのですね。
なお、この会場では女子ツアーの「リゾートトラストレディス」が2005-2007年に開催されています。福島開催なのに制作局が静岡朝日テレビでなぜだ?と思っていたのですが、前身の大会が静岡開催だったこと、スポンサーのリゾートトラスト社がゴルフ場をいくつも持っているのでそれらを巡回する形で開催されているようです。(訂正ここまで)
ちなみに協会側の目論見は配信業者に一括して高く売る、その収益がでれば『施設管理権を有する主催者の皆様に対して分配金という形で還元したい』。そして地上波、BS、CSでの『テレビ放映権料を請求することは現状では考えていません』とのことです。将来的に取るのかどうかは分かりませんが、少なくとも来年はゼロのようです。
『テレビ局様はじめ一部の主催者様との間では、これまでの歴史に鑑みまして、2020年まで継続審議となっています。』とあるのが、先に挙げたフジテレビの例なのかな。日テレとも再び話し合える余地ができればよいのですが、逆にフジテレビなど他の放送局とも決裂したりしませんように。


ところで男子ですが、女子ほど声高に権利を主張せずもう少し慎重に取り組んでいく考えのようです。
女子が主張したゴルフ放映権 男子はどうする?【国内男子ツアー JGTO】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン
このリンクからの抜粋。

男子ツアーも一部の大会を除いて、JGTOは大会の主催者ではなく、主管という立場で各大会を管理しており、放映権のひとつの根拠となる施設管理権を持たないと理解されている。一方で選手の肖像権を管理する立場にあり、JGTOの宇治重喜理事は「インターネットの時代で各分野での二次利用を含め、肖像権を管理することを確立しないといけない。主催者の方々と議論を重ねて、うまい形で着地させたい」とし、将来的にツアーがトーナメントの映像管理を担う考えを示した。

ゴルフトーナメントは創成期に世界でテレビ局がバックアップしてきた過去があり、日本ではその歴史が長く続いてきた。そのため、ツアーが映像を一括管理できず、収入を得るどころか動画でのプロモーション展開が難しい。「(テレビ局側が)肖像権が我々にあることを理解されつつ、すべてにおいて(映像展開を)ダメというところがある。フェデレーション(世界ツアーの集まり)に行っても、(海外から)『日本ツアーの映像はないの?』と言われる」(宇治理事)という現実がある。

選手会では過去に震災被災地支援のチャリティを目的に、1シーズンの各大会の映像を集めたDVDを作成したが、各局との交渉で数カ月を要したこともあった。

日本ツアーそれ自体を世界に紹介することもできない、チャリティ目的であっても各大会の映像を簡単に貸してはくれない。放映権はそれだけ尊いものであるということなのでしょうね。
男子ツアーでは大きな変化が2つあります。
ひとつはハンダの名を冠したツアーがすべてなくなること。ハンダの名の主、半田晴久氏が心証を害することがいろいろあって日本の男子ツアーから降りることになりました(海外の大会は引き続きやるようです)。半田氏と言えば日刊スポーツにも河北新報にもこのところ積極的に新聞広告を出していたり、経営する時計店が仙台に出店するので藤岡弘、さんを起用したCMが頻繁に流れていたり。今季のJ1-J2入れ替え戦東京ヴェルディのユニフォームにHANDAって書いてあるのを見てびっくりしたり。昔TBCラジオにもネットされていたTBSラジオの今で言うスピリチュアルな番組「ハートのプラネタリウム」をやっていた深見東州氏が半田氏と同一人物だったことにびっくりしたり。「ラジオ番組表」誌を引っ張り出すのが面倒なのでググってみたら1988年10月-1991年9月の番組だったらしい。
半田氏が会長を務める国際スポーツ振興協会(ISPS)のサイトにわざわざご丁寧に「ISPSの謎」というページが作ってあって私のように胡散臭く思う人のために半田氏がどれだけ素晴らしい人か説明されています。それを読むと、『海外でのゴルフトーナメントは、日本の1/3から1/10でやれます。』と書いてあります。意外と海外で冠大会を開くのは難しくないようです。
もうひとつ男子ツアーでの大きすぎる変化は、剛力彩芽ちゃんの彼氏が経営していることでも知られるZOZOが新規に日米2つのツアーの共催で「ZOZOチャンピオンシップ」を開催すること。何が大きすぎるかというと、賞金額が高すぎる。この1大会で優勝するだけで、今年の賞金王が1年間に獲得した賞金よりも高い金額がもらえてしまうのです。賞金王レースがこれ1試合で決まってしまう(ので賞金王レースにはこの大会でもらえる金額の半額を計上することにしたようです)。どんだけ金持ってんだ? あっ月に旅行に行けるくらい持ってるんでしたね。賞金総額11億円。6年間続ける予定になっています。