TOPPAする会社にしきや

今日は東京メトロスポーツスペシャル(東京マラソン2021)があるというのにその真裏に何故か「カンブリア宮殿」。
カンブリア宮殿」は宮城県では定時ネットはされていないのですが、ときたま単発で放送されることがあり、在仙民放4局すべてで一度は放送されたことがあります。今回は東日本放送で午前10時から10時50分という枠で、取り上げられたのは岩沼市のニシキヤこと「にしき食品」。
私のような底辺で生きている者にはヨークベニマルでニシキヤのレトルトカレーのフェアを偶然見つけたものの値段を見て手が出なかった苦い記憶があるのだけど、東京でも「なりゆき街道旅」で取り上げられるような*1自由が丘のようなハイソな街ではニシキヤのレトルトカレーが飛ぶように売れているらしい。コロナ禍で外食から内食にシフトした世の中にちょっとだけ高めなニシキヤのレトルトカレーがマッチしたらしいのです。あの無印良品でもレトルトカレーを売っているそうなのだけどそれはニシキヤで生産された岩沼産なのだそうだ。私の知らないところで岩沼は大変なことになっているらしい。
そんなにしき食品の社長さんは西木さんではなく菊池さんとおっしゃる。その経歴があまりにユニークだなと感嘆しました。
そもそも西木食品は仙台市の佃煮屋さんだったのだそうですがレトルト食品を手掛けようと思い立ったのだそうです。そこにレトルトの包材を売り込みに来た男がいました。その営業マンはレトルト屋さんではありません、凸版印刷の人でした。
なんで??? 当時の代表的なレトルト食品「ボンカレー」の印刷を請け負った関係からレトルト関係の商品を取り扱うようになったのだそうです。
で西木食品はというと当時の社業からしたら畑違いなレトルト食品の開発はさっぱり進みません。すると当時の社長はその営業マンにうちの会社に入ってレトルト食品を作ってくれと頼むのでした。何度も頼まれて彼は凸版印刷から仙台の佃煮屋さんに転職することになってしまいました。と言われましても営業マンであって食品製造のプロではありません。それでも地道に頑張って何とか軌道に乗るようになりました。その相手が「ミルキーウェイ」と聞いてうわぁ懐かしいと別の意味でびっくりしました。現在でいう「ビッグボーイ」の前身のファミレスです。
佃煮の製造からレトルト食品に方向転換しようと考えた当時の社長も思い切った人だなと思ったし、レトルトの資材を売り込みに来たのにレトルト食品を作る側にまわる決断をして努力の結果社長になってしまった現社長もすごいなぁと思いました。



今日は昼下がりに「芸人マジ歌選手権」があったり(「ゴッドタン」本編は東北放送で水曜深夜にやっている)、「バス旅Z」があったり何かと忙しい日でした。今日からしばらくは震災関連の番組が増えるという点でも忙しく(今日の「カンブリア宮殿」もニシキヤの岩沼工場が被災したことに触れていましたし、お昼にはBSフジ「甦れ!東北の鉄路」、夕方にはNHK総合「サンドのお風呂いただきます」を見ました。本来なら一つ一つ感想を書きたいところです。)、明日からの1週間はNHK仙台「ゴジだっちゃ!」最終回ウィークになります。震災きっかけで企画された番組だったのに放送10年でひとつの節目だったのかね。

*1:偶然だが昨日仙台放送で多部ちゃんがゲストで出た「なりゆき街道旅」自由が丘の回が放送されたのでした