在仙放送局の決算・人事など 2020

拙blog6月の年中行事です。
コロナ禍で決算発表が遅れるかもなんて噂もありましたが、在仙民放各社に於かれましては今年も5月中に決算が出そろいました。
今年も河北新報朝刊経済面から抜き書きしておきます。ちなみに、去年の分はこちら

※人事に関して。エフエム仙台宮城テレビ放送ミヤギテレビ)の人事の記事は掲載されませんでした。

福原氏 専務に 仙台放送 (5月27日付河北)

 仙台放送仙台市)は26日の取締役会で、福原一宏常務が専務に昇格し、氏家裕介東京支社長と塩野智総務局長が新取締役に就く役員人事を内定した。氏家氏には報道制作局長、塩野氏には総務局長を委嘱する。6月30日の株主総会と取締役会で正式決定する。大沼浩一専務と柴谷徹取締役は退任し、大沼氏は常勤、柴谷氏は非常勤の顧問にそれぞれ就任する。

日本経済新聞のwebではもう少し細かく書いてあります。

▽ (6月30日)専務番組審議室担当(常務マーケティング戦略本部長)福原一宏▽編成業務局・営業局・東京支社・関西支社・ニュービジネス開発局担当(放送本部長)取締役平山準一▽技術局担当(技術本部長)同技術局長阿部和昭▽取締役報道制作局担当兼報道制作局長(東京支社長)氏家裕介▽同経営企画室・総務局・コンプライアンス室担当(総務)総務局長塩野智▽顧問(専務)大沼浩一▽同(取締役)柴谷徹

取締役に本郷氏 東北放送 (28日付河北)

 東北放送仙台市)は27日の取締役会で、本郷浩尚総務局長が取締役に、東京放送ホールディングスとTBSテレビの武田信二会長が非常勤取締役に就く役員人事を内定した。6月23日の株主総会、取締役会で正式決定する。大江章取締役は退任し参与に就任する。
(※本郷氏の略歴が掲載されていますが書き写しません。出身地と出身大学は宮城県内なのですが、入社年と年齢から新卒で入社したのではなく他社から移籍された方なのではと邪推します。)

日本経済新聞のwebではこのほか、監査役の交替も掲載されています。
太田巌、坂本光弘の2氏が退任し、山本俊二、東海林仁の2氏が就任されるようです。
太田氏は河北新報の常務で三陸河北新報社の社長、坂本氏は当時は東北電力の副社長執行役員でこの4月からは送配電部門が分社化された「東北電力ネットワーク株式会社」の社長です。山本氏は東北電力の副社長、東海林氏は河北新報の取締役です。

常務に斎藤氏 東日本放送 (29日付河北)

 東日本放送仙台市)は28日の取締役会で、斎藤博明取締役が常務に昇格し、新取締役に中村麻美執行役員、円尾佳則報道局ANN事務局長が就く役員人事を内定した。6月18日の株主総会と取締役会で正式決定する。
 芋原一善常務は退任。三沢信一取締役は退任し、監査役に就く。非常勤取締役には大滝敏之朝日新聞社放送メディア企画室長補佐と発田真人日本経済新聞社東京本社映像戦略本部副本部長が就き、梅田正行、長沢倫一郎両氏は退任、森英生監査役も退任する。
(※円尾氏は朝日新聞デジタル朝日新聞のweb版)に掲載されている東日本放送人事の記事によれば「テレビ朝日報道局ANN事務局長」となっています。ググるとアニメ番組の担当だった時期があるようで旧字体の圓尾で表示されます。退任される芋原氏の前職はテレ朝の広報局長でした。要するにテレ朝から来る人が別の人に替わるということです。)
(※非常勤の梅田氏は朝日新聞、長沢氏は日経新聞の方です。それぞれ新聞社で役職をお持ちのようです。大滝氏はHTB北海道テレビの取締役にも就くようで、発田氏は静岡朝日テレビの取締役にも就くようです。皆さん掛け持ちでお忙しいようです。)

決算東北 20年3月期(増減は前期比)

(※日付は発表日。翌日付の河北新報経済面に掲載されたものです。)

(26日)
◆2期ぶり増収増益
 仙台放送仙台市) 売上高1.6%増の84億69百万円▽経常利益12.5%増の4億11百万円▽純利益26.0%増の2億46百万円
 スポット広告収入は減少したが大型催事などの事業収入が伸び、2期ぶりの増収増益。

(27日)
◆純利益72.4%減
 東北放送仙台市) 売上高5.1%減の76億23百万円▽経常利益67.4%減の1億25百万円▽純利益72.4%減の55百万円
 ラジオ・テレビに対する広告費の減少傾向に加え、昨秋の台風19号新型コロナウイルスの影響もあり減収減益。

◆純利益49.6%減
 エフエム仙台仙台市) 売上高8.0%減の9億12百万円▽経常利益37.4%減の84百万円▽純利益49.6%減の51百万円
 消費税率引き上げや台風19号の発生、新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント中止や広告減少が響き減収減益。

(28日)
◆純利益9.7%減
 東日本放送仙台市) 売上高2.3%減の69億11百万円▽経常利益17.9%減の3億73百万円▽純利益9.7%減の2億74百万円
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う大型イベントの中止や広告の減少で減収減益。
 
(29日)
◆純利益40.3%減
 宮城テレビ放送仙台市) 売上高5.9%減の85億31百万円▽経常利益38.7%減の6億80百万円▽純利益40.3%減の4億26百万円
 スポット広告の落ち込みなどによる減収と、放送機器の更新などの設備投資による減価償却費の増加で減益。


※口をつぐむべきことなのかもしれないのだけど・・・
仙台放送のみ増収増益。他社は今年3月までの決算にもかかわらず新コロのせいで大型イベント中止で減収だと言っているのに、仙台放送は「大型催事などの事業収入が伸び」って何だ? 仙台放送にとって最大の大型催事であるはずの「第2回第3回東北・みやぎ復興マラソン」が台風19号で中止になったというのに。ほかにも儲けが上がる主催事業がいくつもあったというのか。