あれから10年も

行き詰まり、うずくまり、駆けずり回り・・・いや駆けずり回ってはいないか。渡辺美里さんの「10years」という曲の歌詞です。失われた10年が来ることなんて思いもよらない時期に書かれた詞なのだけど、彼女が書くのだから社会風刺よりは恋愛に比重が多いはずなのだけど、失われた10年を予言したような詞に出来上がっています。
私のこの10年を振り返ると、行き詰まりうずくまっていて大切なものは何か今も見つけられない、何の成果も進歩もないどころか(老化ではなく)退行すらしているような気がしてきます。自分の事をこれ以上振り返るとメンタルヘルス的によくないので、10年ではなくこの1か月のテレビラジオから気になったことを思いつくままに振り返ってみます。

この1か月と言えば新コロよりも2月13日の地震です。2011年4月7日の余震以来の大きな揺れだったと感じました。私は夜勤で作業中でした。避難場所でradikoを聴くでもなくただ時を過ごしていました。TBCラジオは発災以来深夜3時まで報道特番になったのに対しDate fmは5ちゃんねるによると通常通り桑田佳祐さんの番組が放送され、その後の5分番組枠で地震情報を伝えたらしいですね(いずれも未確認です)。FM仙台には報道部がないはずだし土曜の夜だから社に詰めている社員もいないことだろうからTBCラジオと比べてもどうしようもない部分はあります。
余談ですが何の因果か今年3月11日の河北新報の1面にはあれから10年の記事と並んで桑田佳祐さんのロングインタビューが掲載されていて驚きました。そういえばサプライズでおながわさいがいエフエムから生特番をやったり被災地を気にかけてくださっている一人でした。
話を戻して、地震の翌日2月14日の河北新報にはこの地震の一報が載りましたがその翌日2月15日は新聞休刊日でした。そのため2月16日の朝刊よりも先にネット上で他県に住んでいるはずの方の書き込みから、亘理町コミュニティFM・FMあおぞらが放送を送出できなくなっていることを知ることになりました。臨時災害放送局だった時より出力が小さくなり私の住む名取市からは受信しづらいこともあって気が付きませんでした。放送できなくなった理由が入居しているショッピングセンターのスプリンクラーから水が出て器械が水浸しになったからというのは盲点でした。この地震で被害の大きかった亘理郡相馬郡臨時災害放送局が無くなって常設のコミュニティFMは亘理にしかない。何日かでも「りんごラジオ」や南相馬災害エフエムが復活したりしないかと思ったりもしたのだけどそんなことはありませんでした。
地元の事なのにネット上で他県に住んでいるはずの方の書き込みから宮城県のラジオ局の情報を知るということは(拙blogはあくまでラジオブログではなくドラマレビューブログですが)ラジオに興味関心を持つものとして恥ずかしいことだと思います。登米市コミュニティFM・H@!FM(はっとエフエム)の送信アンテナが移設されていたこと、本社が移転していたことも「でんぱでーた」の掲示板で知りました。世が世なら水沢県というとなりの県の話にもなるわけですが、私の情報を入手する感度が鈍ってるなと自分にがっかりします。
もっとも、情報が何もない、マニアの間でもわかっていないということはあります。たとえば福島県双葉郡葛尾村に設置されたであろう11の受信障害対策中継局。東北総合通信局から予備免許のプレスリリースは出ましたが本免許のプレスリリースは出ていません。しかし今年1月29日付で本免許は下りていました。またこの11か所が具体的にどこなのかについても発表はありません。総務省は大字など市町村より下の地名については伏せるという方針を取っていることもあるのかもしれません。
「広報かつらお」2021年3月号の13ページに『避難所となる各集会所などに整備していましたラジオ放送局が完成し、各集会所などの周辺で3月1日より放送が開始されます』とあります。葛尾村のサイトに公表されている避難所は14か所。小学校、中学校(健康増進センターと同じ住所になっているがGoogleMAPでは小学校と同じ場所らしい)、村民会館(役場と同じ住所)、落合集会所の4か所は近所のようなので役場にまとめて1つと考えればちょうど11か所になる(ただし野行公民館のある野行地区は帰還困難区域)のだけど、合ってるかな。

みやぎの話に戻りましょう。2021年3月改編。
Date fmでは日曜22時台の「グランド・ラジオキャンパス」(自社制作)と「あ~ちゃん ちゃあぽんの!”West Side Story”」(JFN制作)が2月28日で終了し、3月7日よりJFN系列の生番組「WANIMAのラジオ」のネット受けに転じました。
私の学生時代*1TBCラジオで「ラジオキャンパス」という進路情報番組が放送されていたことがあって、その復刻版的な番組が「グランド・ラジオキャンパス」ということになるのだけど、私はDate fmでの番組はあんまり聞きませんでした。1時間番組だった時期もありネット局も多数あった時期もあったのですが、パーソナリティが番組内で反原発を訴えたら一部ネット局がネットを拒否しネットを打ち切ったということが話題になったりもしました。そんなこんなでネット局が減っていき最終的にはDate fmのみの30分の放送となったようです。
TBCラジオでは木曜日に2点。ひとつは「サックスプレイヤー熊谷駿 ALL of JAZZ」(木曜16:40-16:50頃)が2月25日で終了し、3月4日からは「特別編」として【#三井不動産 特別協賛 未来とつなげる音楽会】という昨年11月に行われたオンラインコンサートに出演された方と熊谷さんの演奏が放送されています。3月25日で本当に番組は終わるようです。もうひとつは「tbcラジオ震災10年アーカイブ」(木曜20:00-21:00)が放送されていた枠は3月11日、18日とも1月7日と同じ「シェア・ミュージック」(RCCラジオ制作)とのことなので、「村上信五くんと経済クン」(文化放送制作)は2020年12月31日をもって打ち切りということで良いのだと思います。
そんなことをのらりくらりと書いていたら、コメント欄にとんでもない情報が。
HBCラジオの春改編の概要が発表されたそうで、それによれば
『日曜朝にスタートする「地方創生プログラム ONE-J」は、JRN系列32局の同時生放送!』
しかも午前8時から10時の2時間番組だというではありませんか。
ググってもHBCラジオ以外の情報は無いのであまり信じたくはない気もしますが、TBSラジオの日曜の朝ワイド「プレシャスサンデー」が3月28日で終了することが確定しているようですし、基幹局が公式情報として出している番組概要なのでガセネタではなさそうです。
TBCラジオでは8時台に自社番組がいくつかありますが、日曜の午前中は番組制作会社制作の番組が多いからどれかに無くなってくれればそんなに大きな影響はないのかもしれないけど、全国同時ネットの2時間番組が立ち上がるとは超大型案件です。
TBCラジオは3月17日で「水曜日のアナウンス部」が終了し3月20日に恒例の「プロ野球三都物語」が放送されるなど着実にナイターシーズンに向かっていますが、春編成の発表はこのところ春改編が始まってからpdfファイルのリンクが表示されるだけというあっさりしたものとなっているだけに、詳しい情報が待たれます。
あっ、「月刊TVnavi」宮城・福島版で3月29日以降のTBCテレビの番組表に書いてある「ひるまでウォッチン」も謎のままだった。

*1:定期的にそれはいつだ、お前の事なんか知らんとコメント欄にケチをつけてくる人がいるが、だったらROMってて下さい。