引っ越しました

拙blog「みむめもーど」は長年住み慣れた「はてなダイアリー」から「はてなブログ」に引っ越しました。
泉区に喩えるなら「はてな村」は泉パークタウン、昔からの住宅地や他のデベロッパーが造成した住宅団地とはちょっと違う感じ。中でも「はてなキーワード」とか「はてなダイアリー」は高森とか寺岡とか初期に造成された地区、「はてなブログ」は後から造成された桂とか紫山のようなイメージ。だったら「はてブ」とか「匿名ダイアリー」はどこになるんだというツッコミが来ますよね。名取市民なんだから泉区じゃなくて名取市に喩えろよって話ですが、大規模団地が多数ある泉区に喩えるのがいいかなと思って。他の団地をどのブログサービスに当てはめるかは話がそれるのでやめておきます。

引っ越すにあたり、2017年12月までの過去ログは非公開にしました。
無くてもいいでしょ? ただ、拙blogの過去ログの引用のためのリンク(このご時世ではトラックバックとは死語らしい)がリンク切れになってしまって何を引用したのか分からなくなってしまっています。ごめんなさいとしか言えません。どうしても過去の記述が無いと困るという奇特な方がもしいるのなら、コメント欄にその旨書き込んでください。言われたとおりするかどうかは私の気分次第であることは予めご了承ください。基本的には私が好きなことを書くブログですので。

このブログはドラマレビューブログとして立ち上げたのですが、このところすっかりドラマを見なくなってしまいました。今ではTBCラジオをはじめとする仙台の放送局の視聴・聴取の記録、アナウンサーの異動の記録を書き留めることがひとつ。もうひとつは三才ブックス刊「ラジオ番組表」誌について批評を加えること。そんなことをやっています。
憶測で物を言わないこと。とあるところから指摘を受けなるべく守ろうと思ってはいるのですが、ときどき憶測が出ます。なるべく事実と憶測を分けて書くようには心がけています。おかしな文章だなと思った時はご自由にツッコんでいただいて構いません。ただし私はおかしいと言われてもおかしいことに気が付いていない時があります。その際は何がおかしいのかご教示いただけると助かります。

おやすみなさい

今日1月28日は「はてな」が定めた「はてなダイアリー」の更新停止日です。明日からはコメント欄にコメントは書き込めないし私も編集ができなくなります。
はてなダイアリー」には14年ほどお世話になりました。たまにトラブルもありましたが基本的には好きなようにできて楽しい余暇を過ごせました。コメント欄にいらした方や検索で引っかかって閲覧してしまった方には、お付き合いいただきありがとうございました。特に、今では全く付き合いが無くなってしまったブログ立ち上げ初期の頃にお世話になった皆様には感謝申し上げます。
せっかくこのブログを閉じるのだから静かなブログサービスに移ってゼペット爺さんのように穏やかに(岡田恵和ドラマ「心がポキッとね」の主人公の阿部サダヲさんのように)過ごしたかったのですが、そんな都合の良い場所が簡単に見つけられるわけもなく、安易ながら「はてなブログ」に引っ越すことにします。2月28日までは移行作業ができるので、物理的精神的に余裕がある時にやります。それまでしばし休眠モードに入ります。おやすみなさい。

忘れられる権利

日刊スポーツのアダルト面で森林原人さんというAV男優さんがコラムを持っているのですが、昨日のテーマが「森下くるみちゃんを忘れよう」。彼女が出演した過去の作品の発売や配信が終了したのだそうです。

先日ネットサーフィンにふけっていたら偶然にも森下くるみちゃんのブログ(noteというのはblogの一種と考えても構わないのだろうか)に行き着きました。そこで彼女が自らの考えで終了手続きを取ったことを知りました。
デビューしたのが1998年、2008年に引退しそれ以前から始めていた文筆業が現職になっていて、何より現在一児の母になっているのだそうです。もはやくるみちゃんではありません。
20年前のAVが今でも流通しているのも凄いことですが、20年も経ったらもういいんじゃないのというのも一つの考え方なのかもしれません。20年前の映画やテレビドラマを懐かしく見るのと20年前のAVに興奮するのとはまた別のことだという意味で。
無理矢理AVに出演させられた人の問題とかあって、明確な理由を述べて申請をすれば出所がしっかりしているところからの新しい流通は止められるようになったようです。
とはいえ、いわゆるネット上に出回っている動画をすべて消せるわけではありません。実際ググるとそういう系のものを集めたサイトにはまだ残っていました。試しにひとつふたつ見てみたのですが、懐かしいとは思ったし確かにエロいことをしているのだけど、その割りには大して興奮はしなかったかな。かつてお世話になったAV女優さんの一人なんですけどね(おまいは何十人のAV女優さんのお世話になってるんだという疑問はスルーして下されると助かります)。現在のAVがどぎついのかな。美谷朱里ちゃんとか長い動画だと一回で見終えることができず途中で休んで2、3回に分けないといけない。いやイクのか。何言ってるんでしょうね、俺。


実質的に「みむめもーど」最後のブログになるのに何書いてるんでしょうね。マス? いやマスコミについて書くことが多かったと思います。ドラマレビューブログのつもりで立ち上げたし当初はテレビドラマや深夜テレビについて書いていたはずです。それがだんだんTBCラジオや女子アナについて書くことが増えていって、三十路の人妻アナをちゃん付けで呼ぶハレンチなブログになってしまいました。
この春結構な女子アナが仙台を去ったので、2014年以来更新していなかった在仙局のアナウンサー一覧を更新しようと考えていたのですが、(東日本放送では無いほうの)5ちゃんねるを眺めていたら、とある在仙の放送局を中途退職された方が仙台の放送局で活動していたことに触れてほしくないという意向を持っていることを知りました。
人の数のうちですからそういうことを言う人もそのうち出てくるのかもしれないと頭の片隅で思ってはいましたが、実際そういう人が出てくると残念だなぁとがっかりしてしまいました。結構好きだったので(何十歳も年下の女性をそういう目で見るな異常者! という苦情はご遠慮ください)。別の世界で新しい自分を生きているのならばそれは尊重されなければなりません。涙を呑んで忘れることにしました。
そうはいってもこの冬もおがはる(男性アナですが)が辞めたことだしやっぱり在仙局のアナウンサー一覧を更新しようと思ったのですが、時間切れですね。
新しいブログの行き先についてあれこれ思いを巡らしてはいたのですが、これも時間切れです。「はてなブログ」には行かないつもりだったのですが、そうも言っていられないので「はてなブログ」に移行しようと思います。後日移行作業をします。たぶんURLも変わるでしょうが、ブログタイトルは多分変えないと思うので、お手数ですがググってもらえればと考えております。たぶん“https:// ”で始まるURLになると思うけど、仕事の合間にガラケーでコメントを確認することができなくなるなるだろうから不便だなぁ。

ミヤギテレビ杯ゴルフ中止問題続報 その3

ミヤギテレビ杯ゴルフ中止問題続報 その2 - みむめもーどの続きとなりますが、いちおう今年は開催するということで決着したようです。とりあえず一安心。
日刊スポーツの紙面では宮城テレビ放送のコメントも載ってはいますがさほど大きな記事にはなっていません。サッカーアジアカップやらテニス全豪オープンやら大相撲初場所やら大きなニュースが目白押しですから仕方ないですかね。
女子ゴルフ3大会、放送権合意し開催継続が決定 - 国内女子 : 日刊スポーツ
日テレ系地方局3局の主催試合だけでなく日テレ自身が主催していた「ワールド・サロンパスカップ」も復活したようです(名称を変え女子プロゴルフ協会の単独主催として開催する予定にされていた)。
日本テレビ 協議継続しながら大会開催に踏み切る - 国内女子 : 日刊スポーツ
『ファンファースト、選手ファーストの見地からの決断であり』という日テレのコメントに都知事か!とツッコんでしまった。
もちろんミヤギテレビ杯の継続は河北新報でも伝えていまして、
<LPGA>ミヤテレ杯19年も開催 3大会の継続発表 | 河北新報オンラインニュース

宮城テレビ放送は「『地元ファースト』『選手ファースト』を最優先し、大局的な見地から協約書を締結した。今後も放送権の帰属について粘り強く協議を続ける」との意向を示した。

日テレと同じ文面?
まさかと思ってミヤギテレビのサイトを見ると、「ミヤギテレビダンロップ女子オープンゴルフ 2019年の開催に関して」というpdfのお知らせが出ていました。
協会側から協議を一方的に打ち切られたこと、それに対して各所から継続を望む声が寄せられたこと、本大会がいかにゴルフ界や地元のための貢献してきたか(まだ地元の高校に通うアマチュア選手だった宮里藍さんが初優勝したことに始まるフィーバー、宮城県立こども病院を支援していることなど)が述べられています。
pdfだからコピペができず手入力になるので、2カ所だけ抜き出します。

一地方局の経営規模では過重とも言えるリスクを負いながら、東北のゴルフ振興の一助にとの思いで半世紀近く開催を継続してきました。

前回この件について触れたときに調べましたが、第1回は開局3周年のとき。日テレ系東北6局の中で最後発の局、県内の先発局はVHFなのにミヤギテレビはUHFなので各家庭にアンテナを建ててもらうところから見てもらう努力をしなければならなかった局にとっては過重だったかもしれません。今でこそ6年連続視聴率三冠で経営規模も宮城県トップになりましたが。

皆様に愛されてきた本大会が開催できないという事態はもとより弊社の本意ではなく、「地元ファースト」「選手ファースト」を最優先に考え、今回、大局的な見地から2019年大会を開催するための協約書をLPGAと締結することにしたものです。弊社といたしましては、今後も、放送権の帰属についてLPGAと粘り強く協議を続けてまいります。

協会側は自身の主張が認められたという考えで居るのだと思いますが、放送局側は大会を続けるために妥協したという気分なのだと思います。開催が確定したのは今年のみで来年の分はまた改めて交渉をするのでしょう。放映権は主催放送局の神聖不可侵な絶対的な権利だと振りかざすのもどうかとは思いますが、ゴルフ界が盛り下がらないようにうまくやっていける落としどころが見つかってほしいと思います。

ミヤギテレビ以外の2局について。
くまもと県民テレビのサイトの「KKT杯バンテリンレディスオープン」のサイトには開催のご報告というpngファイルが出ています。これまた画像なので文章をコピペできず手入力するしか無いのですが、開催継続を求める記述の中で、バンテリンでおなじみ『特別協賛社である興和さまから「熊本からゴルフの灯を消してはいけない」と強い意思表明をいただき』とあります。これは力強い。そして、ミヤギテレビ同様『開催継続を望む多くの声が後押しして、「選手ファースト・ファンファースト」の観点よりLPGAと協議を続けてまいりました。』とここにもファーストの文字が出てきます。
中京テレビのサイトの「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン開催」のご案内では、『選手のみなさまやゴルフファンのため、大局的な見地から』という表現でナントカファーストにはなっていません。
日テレはこのようなお知らせを出しているのかな。局のサイトのトップページからはそれらしきものが見つけられませんでした。
ちなみに、日テレのサイトの「日テレ系ゴルフ中継」のページを見ると、2018年に日テレが中継した女子ゴルフツアーの大会は問題となっていたくまもと県民テレビ、中京テレビ、ミヤギテレビサロンパスカップのほかに「スタジオアリス女子オープン」(読売テレビ)と「大王製紙エリエールレディスオープン」(西日本放送南海放送)という2つのツアー大会と最終戦で公式戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(日本テレビ)があります。これらは主催が放送局ではなくスポンサー企業になっています(ツアーチャンピオンシップはリコーではなくLPGA自身)。だから放送が日テレ系でも問題にはならなかったのでしょう。


ところで、日刊スポーツがわざと書かなかったのか書き忘れたのか分かりませんが、放映権を一括管理できるようにした際にやりたいこと、動画配信。これ、まだ決まってないみたいですね。スポニチのwebには『関係者によると、インターネットの動画配信も予定していた3月のツアー開幕には間に合わないことが濃厚となり、見通しは不透明だ。 』と書いてあります。
せっかく日テレ系の話をしているのだから報知新聞を見ればいいんだ。スポーツ報知のwebを見ると
ネット動画配信、開幕間に合わず 5月以降に…女子ゴルフ放映権帰属問題 : スポーツ報知

複数のツアー関係者によると交渉は難航中。LPGAは3月、4月開催の大会側に「今年は動画配信中継はしない」旨を通達したという。
(中略 JリーグDAZNのようにはいかないのではという話)
ゴルフ場内の中継スペースなどの問題もあり、業者の選定は今後、長引く可能性もあるとみられている。

スポニチよりも突っ込んで書いています。対立している側だからね。
これ、日テレがくまもと県民テレビと組んで勝手に(くまもと県民テレビからしたら放映権を行使して)動画配信したらまた揉めるのかな。とか不穏なことを書いてみる。
くまもと県民テレビからしたら開催まで3カ月を切っていたわけで、無事開催が決まっただけでもよかばいよかばい。

黒ビルに白羽の矢? 移転望む声じわり

アンガーマネジメントという考え方があって、怒りを覚えたときは6つ数えると良いと言われます。なので日付を6つ数えてみたのだけど、やはりこの記事には怒りを覚えます。何て身勝手なんだと。
河北新報1月16日付朝刊の1面トップに載った記事です。新聞記者が書いてはいけないと言われる“ナリチュー”記事、記者が第三者的に「成り行きが注目されます」と言うのではなく、『市民らは成り行きを見守っている』と仙台市民が成り行きを注目しているのだとして伝えています。その注目の先が黒ビルと呼ばれる古いビルです。そのビルが消えてなくなって欲しいと言う声が上がっているのだそうです。
仙台市役所建て替え計画、「黒ビル」に注目 移転望む声じわり 活気を定禅寺通にも | 河北新報オンラインニュース
紙面とwebでは見出しが異なっています。
記事に載っているのは二人の意見です。

 青葉区で昨年11月にあった市役所建て替えを市民が語り合うイベントで、参加した男性が「ビルがあることがつくづく残念だなと思う」と指摘した。
 (中略:ビルと勾当台公園市民広場の整備の経緯を紹介したうえで)
 男性は「その時に移転し、定禅寺通と市民広場がつながっていたら空間の在り方は大きく変わっていただろう」と持論を展開した。

(たぶんこのイベントではないかと思います。市役所本庁舎建て替えシンポジウム「仙台ラウンドテーブル 市役所(シティホール)を考える」を開催します|仙台市

 市議会でも話題に上る。昨年11月の常任委員会では、ベテラン議員が「議会の場で人の財産をとやかく言うのはどうかと思うが」と前置きし「視界を遮っている。色といい、大きさといい何とかならないか」と発言。市の担当者は「人様のものなので解決できるものではない」と答えるのが精いっぱいだった。

その市議はどこのどいつだと思いましたが、仙台市議会のwebに公開されている議事録は昨年9月までの分しかなく、記事にある11月の常任委員会とやらの詳細は確認できません。常任委員会は5つあるようですがどの委員会なのかもこの記事だけでは判断できません。
黒ビルというのは仙台市役所の南側に建つ真っ黒い色のビルです。南側と言っても間には勾当台公園市民広場があります。北から市庁舎、噴水、市道、市民広場、黒ビルの順に並んでいるのです。記事によれば、『ビルは敷地約1420平方メートル、地上10階、地下1階。所有する第一生命保険(東京)の仙台総合支社など12社がテナント入居する』。そのテナントの中には東北放送分室(営業部・事業部)があります。
(余談ですが…東北放送奥山恵美子前市長の時代に勾当台公園市民広場の命名権を取得しようとしたことがありました。勾当台公園TBC市民広場の命名権問題に一言 - みむめもーど で私は命名権に反対する意見を書いています。もし取得できていれば市民広場は東北放送の庭になっていたかもしれません。)
先ほど記事を引用するうえで中略とした部分。これが黒ビル撤去を求める根拠になっています。

 ビルとは1970年完成の仙台第一生命ビル。当時は勾当台通と東二番丁通がクランク状で、ビルは勾当台通と定禅寺通角にあった。86年に勾当台通と東二番丁通が直線化。市民広場が整備され、ビルは勾当台公園に面するようになった。

私も言われてあぁそうだったなと思い出すくらいで、古い話になりました。東二番丁通りと県庁と市役所の間の勾当台通りとは一直線では無かったのです。南北方向には直進なのに少し曲がって進むというヘンな十字路でした。仙台市地下鉄を建設するタイミングで線形改良の工事をしました。勾当台公園の県庁側、TBC夏まつりで言うところのEASTラジオステーション側が少し削られてその反対に道路ではなくなった部分、市民広場の南側のスペース(TBC夏まつりで言うところのSOUTHステージ)ができたのです。
Wikipediaの「勾当台公園」のページに昔の写真が載っています。黒ビルは定禅寺通りと勾当台通の角にあることが分かります。黒ビルの影の先にある駐車場は現在地下化され地上は勾当台公園市民広場、TBC夏まつりで言うところのメインステージ、WESTステージになっています。表小路という狭い道路を一本挟んでその北側に仙台市役所があります(住居表示前の仙台市役所の住所は仙台市表小路8番地)。
仙台市役所の現庁舎は1965年竣工だそうで黒ビルより5歳年上。先の震災を受けて建物へのダメージは進んでいるはずだし建て替えようというのはやむを得ない話です。とはいえ県庁の隣という今以上に便利な場所がそうそうあるわけも無いので現地建て替えということになります。
その建て替え案は1月18日付朝刊の県内版に出ています。
<仙台市役所>本庁舎建て替え5案を提示 整備は1棟か2棟 | 河北新報オンラインニュース
まだ案なので5案出ています。現地建て替えですから当然現在の市庁舎前の広場が小さくなることになります。記事にも

 1棟整備の場合、高層部はいずれも19階で高さ80メートル。敷地の東側、西側、中央に配置する3案を示した。屋外広場と勾当台公園市民広場が一体利用できるが、庁舎の位置によって市民広場に圧迫感を与える可能性がある。
 2棟整備は19階(80メートル)と11階(45メートル)、13階2棟(共に55メートル)を建てる2案。19階と11階の整備案は現在の本庁舎を解体せずに新庁舎を建設できる半面、庁舎南側の屋外広場が狭くなる課題がある。

どうやら南側を広く取りたいという意向が感じられます。
私が腹を立てている元の記事に戻ります。ナリチューと結ばれている前文はこんな文章です。

 市役所本庁舎の建て替え議論が進む仙台市で、青葉区勾当台公園市民広場に面する黒いビルに市民の注目が集まっている。定禅寺通と一体的ににぎわいを創出する上で、本庁舎との間に位置するビルの移転を求める声が上がる。ビルは企業が所有し、現時点で移転の計画はないが、建設から約50年になるため市民らは成り行きを見守っている。

2つの記事を合わせると、市役所前の広場は市役所から定禅寺通りまで続いていることが理想、という考えをもって新しい地図を描こうとしている人がいるらしいことが伺えます。
記事は2人の意見の後にこう続きます。

 市は都市ブランドの柱と位置付ける定禅寺通周辺の活性化を図っている。年間を通して各種イベントがある市民広場から、にぎわいを商業エリアの定禅寺通に広げる方法が課題の一つになっている。
 老朽化で建て替える市役所本庁舎は最短で2026年度に使用が始まる。昨年10月に官民組織の「定禅寺通活性化検討会」が発足し、通りの魅力向上や周辺のにぎわいづくりを話し合っている。市の担当者は「第一生命は周辺の活性化に向けた機運づくりに前向きだ。一緒に考えたい」と話す。

要するに仙台市も黒ビルになくなって欲しいのだろう。立ち退いてくれと正式に頼めば立ち退いてくれると思っているのではないか。だいたい河北新報河北新報で、人様の建物に消えてなくればいい(「何とかならないか」とはそういう意味でなければ使わない言葉のはずです)という人間に対して「人様のものなので解決できるものではない」と答えるのは当然のことだろうに『精いっぱいだった』と表現するのはどういうことなのだろう。よっぽど市議がすごんで見せたのか(だったらもはや市議ではなくヤカラだろう)もっと的確に市議の暴論を否定する返事ができたはずだということか。
何処の町でも中心部に賑わいが欲しいと思っているわけですが、仙台市では現在の勾当台公園市民広場だけでは手狭で黒ビルも無くなって欲しい、そうすれば市役所から定禅寺通りまで全部ひとつながりの広場としてイベントができるぞ、というお考えの方がいらっしゃるようです。どれだけ大掛かりな行事をお考えなのでしょう。
市庁舎建て替え案が載っている1月18日付朝刊の1面トップには仙台市中心部にも震災のメモリアル拠点を整備するための検討委員会を設置するという記事が出ています。
<震災メモリアル拠点>基本構想を20年度に策定 仙台市、検討委設置へ | 河北新報オンラインニュース
仙台市中心部でなければ仙台市地下鉄東西線が開通した時に東の終点荒井駅に併設する形で設置されています。荒井には被災者のための復興公営住宅が建っているというのも荒井に建てた理由のひとつなのかもしれません。私は阪神大震災と違って街中は被災してないも同然なんだから街中には要らんだろと思いますが、中心部にも建てたいというのはお客さんに来てほしいという考えがあるのでしょう。それが駅前なのか青葉山なのか市役所なのかは分かりませんが。
市役所にはこれまた老朽化している市民会館(1973年11月完成)やとっくの昔にあすと長町にできているはずの音楽ホール(どこにできるか未定)を市役所と合築したらということを言う人もいるなど、市役所とは行政を執行するオフィスビルではなく賑わいの拠点であると再定義しようとする向きがあるのかもしれません。
ただそのために、あのビル邪魔、消えろと言えてしまう神経に驚愕するし、それを地元紙の一面トップに掲げるということは東北の発展を掲げる地元紙として推進すべきだと考えているのでしょう(反対なら報道しない自由があるのだから黙殺すればよいだけのことですから)。
私はこのブログのコメント欄に関して「あなたには好き勝手言う自由があり、私に聞かれたことに答える義務はない」と日頃から書いています。ただそれは広いインターネットの世界の片隅にある一個人ブログだから、言ったところでこんなブログに発信力なんか無いですから。発信力があるのなら7年前に拙blogのコメント欄のふざけた書き込みのせいで1人のフリーアナウンサーが社会的に抹殺されていたはずですので(そのコメントが女性蔑視だとか人権軽視だとかいうのはまた別のお話)。
そんな拙blogレベルの暴論が仙台市議会で発言され河北新報の一面を飾ることに、すごい世の中になったと思うのです。
なお、記事の末尾に第一生命側のコメントがありまして

 第一生命は「現時点で移転の予定はない」と回答。管理する第一ビルディング(東京)も「築年数から移転や建て替えは検討事項だが、具体の計画はない」(東北事業所)と言う。

市役所が実際に建て替えられ新しくなるのは2026年度だそうですから移転や建て替えの予定はまだ立てなくてもよいでしょうね。