防災ラジオが家電と連動、避難促す 盛岡で実証実験 岩手大生がシステム開発

以前拙blogで取り上げた、河北新報に載った岩手大学生の防災ラジオを使った取り組みの続報が出ていたので紹介しておきます。
防災ラジオが家電と連動、避難促す 盛岡で実証実験 岩手大生がシステム開発 | 河北新報オンラインニュース

市貸与の防災ラジオに接続した親機が電磁波を感知。家電につないだ子機に自動で無線信号を送って照明を点滅させたり、テレビの音量を上げたりした。

そう言われれば昨日はJ-ALERTの試験放送の日で、私の枕元にある防災ラジオからもけたたましいピロピロ音が鳴りました。

ラジオの4月改編が上がり始めました

文化放送4月改編について

今日も今日とて日刊スポーツのwebの芸能欄には病気だ死亡だと悲しい記事がつづきます。
そんな記事の一覧の中に文化放送の4月改編に関する記事が2つ上がっていました。定例社長会見があったようです。記事のひとつはようつべでパーソナリティ発掘番組を配信すること、もうひとつは朝ワイドの刷新です。

屋根裏のプロゴルファー・タケ小山さんの「The News Masters TOKYO」に代わる新番組「なな→きゅう」(4月1日スタート)は『月~木曜のパーソナリティーを元日本テレビアナウンサーでタレントの上田まりえ(32)、金曜を鈴木あきえ(31)が務める』とのことです。
文化放送のサイトでも紹介されていました。
www.joqr.co.jp
『情報を"短く""ライト"にお届けする現代型情報ワイド』というコンセプトに、軽い番組なの? と思ってしまったのですが、よくよく読むと『二人の"明るさ""柔らかさ""人当りの良さ"がリスナーにほっとできる時間を提供します。また、『解説する』という上から目線ではなく、リスナーと一緒に考えていくスタンスで語りかけます。』ということだそうで、硬派なTBSラジオニッポン放送の朝ワイドとは違うタイプの路線を目指すのだと思われます。
土曜の朝ワイドは(報道番組ではありませんが)いとうあさこさんが担当しているので、ワイド番組の設定が無い日曜を除いて文化放送では毎朝女性パーソナリティメインということになります。
上田まりえさんはBS1『ワールドスポーツMLB』土日キャスターは降板することになるんだろうな。スポーツ報知のサイトに『「5時に夢中!」を2日連続で休む』という心配な記事が上がっていますが、健康に気をつけて頑張ってほしいと思います。

文化放送に関しては拙blog的に懸案事項がひとつありました。土曜夜に移転する「A&Gリクエストアワー 阿澄佳奈のキミまち!」の後に何が入るかという問題です。これも文化放送のサイトに載っていて…
www.joqr.co.jp
なんと、「楽器楽園~ガキパラ」の移転でした。『さらに幅広い年齢層のリスナーが楽しめる番組へと生まれ変わります』とのことです。
twitter評論家(←そんなのいるのか、拙blogのコメント欄にはいるんです)が言いそうなことを予想するに、日曜午前の「キミまち」ツイッターは4月からNHK第一「全国子ども科学電話相談」をツイートすることになるのでしょうか。
それはそれとして、次の謎としてガキパラが今いる金曜夜の枠(秋田放送ラジオ福島にもネットされている枠)には何ができるのかという疑問が生じてきます。
ガキパラの異動はなぜかデイリースポーツのwebにも上がっています。
文化放送「ガキパラ」が日曜昼へ枠移動 武田真治、岡部磨知が出演/芸能/デイリースポーツ online
これ、関西ではやってないはずなんだけどなぁ。関西と言えば…

もうどこの系列か分からない、ラジオ関西4月改編

ラジオ関西文化放送と同じく2月19日に早々と改編を発表しました。
jocr.jp
自社朝ワイド(情報番組では無く音楽番組という位置づけになっているんですね)、午後ワイド、土曜朝ワイドも模様替えするようでそれだけでも大変なのですが、問題はネット番組です。その部分だけリンク先より抜粋。

人気番組、ラジオ関西に登場!

ラジオ関西は2009年9月に当時のニッポン放送の夜ワイド「銀河に吠えろ!宇宙GメンTAKUYA」のネットを打ち切って自社ワイド「CRK ミュージックヘッズ」を立ち上げるなど、基本的に夜の番組は自社制作や番組制作会社の番組を中心とする内容でした。そこに2015年4月からTBSラジオ「JUNK」のネットが始まり、自社ワイド縮小やアニラジの整理などの嵐が吹きました。あれから4年、文化放送レコメン!」のフルネットですか。
私は常々TBCラジオを最後まで「レコメン!」のネットに抵抗してきた地方ラジオ局の鑑だと称賛し続けてきたのですが、実はラジオ関西も「レコメン!」をネットしたことはありませんでした。でもナイター中継を中心にRFラジオ日本とつながりが深くJRN、NRNというラジオネットワークに属していないラジオ関西が「レコメン!」をネットするだなんて、考えもしないもの。関西では2009年1月からKBS京都がフルネットしてるし、2009年7月-2014年3月は24時台だけABCラジオもネットしていた黒歴史だってあるし。
さて、これからラジオ関西は夜の番組をどうするんだろう。一般番組を残す方向に持って行けばアニラジは終わるかネット配信に移行するかということになるのでしょう。「青春ラジメニア」は4月で30年になるのか。アニラジを収容しきれないと枠短縮の可能性も出てくるのかな。逆にアニラジを残して一般番組を切る方向に持って行くと大変だなぁ。ラジオ大阪で随所にある「OBCミュージック・アベニュー 」「OBCミュージックショップ 」の枠を全廃して引き取ってくれればいいのだけど、そんな義理は無いわな。
そういうわけで、ラジオ関西は4月から月-木はレコメン→JUNK→オールナイトニッポン0(ZERO)・上柳昌彦あさぼらけという、どこの系列だか分からない状態になります(ラジオ関西はJRNにもNRNにも属さない独立局です)。
そして日曜日。まさかの「日曜サンデー」ネット開始。子供向けワイド番組という他に例を見ない取り組みで放送業界で注目を浴びた「王様ラジオキッズ」を終了させるのか別時間帯に異動させるのか分かりませんが、日曜午後から立ち退かなければなりません。さてどうなるのでしょう。これは三才ブックス刊「ラジオ番組表」19春号の発売が待ち遠しいです。


ひとつ書き忘れたので追記。
ラジオ関西の改編情報で、夕方のニュース番組の紹介に『AIアナウンサー「荒木ゆい」がニュースワイドに登場』と書いてありました。
ググると公式設定があって栃木県出身の27歳、東京キー局のアナウンサーとして就職、その後フリーとして独立したのだそうです。既にBBC(イギリスじゃなくて滋賀県びわ湖放送)でレギュラー番組を持ってるのね。
スペクティ、びわ湖放送でAIアナウンサー「荒木ゆい」をレギュラー起用 〜 地域の安全安心情報番組で|株式会社Specteeのプレスリリース
AIアナウンサーと言えば、和歌山市コミュニティFM、エフエム和歌山(BananaFM)が導入しています。
人工知能アナウンサー ナナコ|Banana FM 87.7MHz
こちらはアナウンサーがいない時間帯に災害が起こったときのためと言う切実な事情があっての導入なのですが、ラジオ関西のはそれとは別のものでして、こういうものの開発、普及が進んでいくと生身の人間としての女子アナはあまり要らなくなっていくのかもしれません。

「いだてん」と東北

しばらく更新をしていないので、忘れられないように何か書かないと。

低視聴率にあえいでいるNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」。私が今季唯一観ている連続ドラマですが、まだ4話までしか消化できていません。
消化と言っても金栗さん、嘉納先生、美濃部さん(落語を始める前の志ん生さん)、志ん生師匠とあっちゃいったりこっちゃ行ったりするストーリーを完全に分別して理解しているわけではありません。HDDレコーダーの録画スペースを毎週空けなければならないのでそのために消化しているというのが現状です。
ストーリーが理解できないという批判は分からないでもありませんが、1回の放送を1度見ただけですべてを理解できなければいけないというのがそもそも無理があると思ってみてはどうでしょう。学校の授業を1度受けただけで定期考査で40点取れますか、取れてましたかと自分の胸に手を当ててみれb・・・そんなトラウマを思い出させるな! そうですか。それは悪かったですね。
視聴率が10%取れるかどうかなんて民放のクドカンドラマでは当たり前のラインなのですが、桁違いのお金がかかっているNHK大河ドラマでは製作費に見合った視聴率が要求されるのでしょうね。クドカンドラマは熱心なマニアが録画を繰り返し観て面白さを採掘していくタイプの作風だと思うんです。「あまちゃん」はマニアだけでなく一般にも幅広くブームになりましたが。日刊スポーツのwebでは大河ドラマの視聴者層は高齢者が中心だからという分析をしていますが、NHKのラジオ4月改編は『現役世代』をテーマにいわば高齢者のリスナーを棄てるわけですし、大河ドラマも高齢者は「ポツンと一軒家」でも見てればいいから「イッテQ」を観ない層をコツコツ開拓していけばいいんじゃないでしょうか。あっ「ポツンと一軒家」は面白いし大好きです。日曜夜に家にいて裏にスポーツ中継とか無ければそっちを見てます。

さて本題。
2月15日のNHKのローカルニュース「てれまさむね」。新聞のラテ欄に『「いだてん」に登場!宮城ゆかりの人物は』という見出しが出ていました。折よくこの日は仕事が無い日だったのでその特集を楽しみに「てれまさむね」を見ていたのですが、その特集は放送されませんでした。
昨日2月18日の「てれまさむね」のラテ欄に同じ見出しが出ていたので、たぶん昨日放送されたのでしょうね。
そのゆかりの人物はたぶん押川春浪(おしかわしゅんろう)だと思いますが、河北新報に彼についての読物が載っていました。2月5日付の18ページ文化面。仙台文学館が彼に関する資料を集めた緊急特集コーナーを設けているという記事です。記事はwebに上がっていないようなのでかいつまんでおきます。
春浪は本名を方存(まさあり)といい、1876年愛媛県松山市の生まれ。父の仕事の都合で仙台で育ち宮城師範学校付属小を経て東京の明治学院に進学するも退学、その後もさまざまな学校で入退学を繰り返したようです。そんな中、劇中に登場するスポーツ愛好団体「天狗倶楽部」では中心人物となりました。ちなみに劇中で彼を演じているのは百獣の王・武井壮さんです。そんな春浪はのちに『海底軍艦』など冒険小説やSF小説の書き手として少年少女の絶大な支持を得たのだそうです。
というわけで、仙台で育った小説家だったんですね。以下、河北の記事を書き写し。

 展示資料は小説「空中の奇禍」の自筆原稿や著名な野球人である弟清宛のはがき、天狗倶楽部の集合写真、きりっとした表情の肖像写真など。主筆を務めた雑誌「冒険世界」「武侠世界」などもある。
 母の霊前にささげた誓約書は署名の下に血判が押されている。東北学院を放校処分になるほどのバンカラで鳴らし、破天荒なまま駆け抜けた38年間の生涯をうかがわせる貴重な作品だ。

ちょっとかいつまんだときにぼかしましたが、押川という名字を聞いてピントきた方は敬虔なクリスチャン。春浪の父、押川方義は東北学院の創設者です。昭和61年上期の朝ドラ「はね駒」で主人公が学ぶ女学校のモデルは宮城学院ですがその宮城学院も創設している方です(Wikipediaを見るとその時の女学校の先生役は沢田研二さんなのね)。
そんなこともあって、東北学院のサイトでも春浪のことが紹介されています。
新着情報  NHK大河ドラマ「いだてん」の押川春浪に注目! | 学校法人東北学院
宮城学院のサイトにも出ています。
宮城学院からのお知らせ > 仙台文学館企画展「資料が伝える物語」押川春浪コーナーについて |学校法人 宮城学院
肝心の仙台文学館の企画展「資料が伝える物語」のリンクも貼っておきましょうね。
企画展「資料が伝える物語~2013年以降の新収資料から~」第Ⅱ期 |仙台文学館
元々春浪を取り上げる予定はなかったそうなので、リンク先には特段の記述はありません。仙台文学館と言えばどこにあるか分かりにくいことで有名なので、お出かけになる方はお気を付けください。
仙台文学館ってどこ?目立つ案内表示なし 「ガラスの仮面展」人気なのに…県外客、長時間迷うケースも | 河北新報オンラインニュース

「いだてん」からそれますが、先ほど引用した河北の記事に『著名な野球人である弟清』という語句があります。押川清をWikipediaで調べると、松山市ではなく仙台市の生まれ。早稲田大学野球部の出身で『1920年(中略)日本最初の職業野球チーム「日本運動協会」の創立に参加』とあります。最初って巨人軍じゃなかったんだ。「日本運動協会」は関東大震災の影響で消滅してしまったようですが、清はその後中日ドラゴンズの前身である名古屋軍(「名古屋金鯱軍」ではない)や後楽園イーグルス(「楽天イーグルス」ではない)の設立に関わったようです。正力松太郎らとともに第1回の野球殿堂入りメンバーでもあるのですね。

「いだてん」には直接東北に関わるわけでは無いですが、東北にゆかりがある人の御子息が出ています。
熊本県出身の金栗四三とともにストックホルムオリンピックに出場することになる三島彌彦はWikipediaによると東京府の出身。長兄は横浜正金銀行という戦前の大銀行の頭取(のちに日銀総裁にもなる)で、嘉納治五郎さんは彼が資金援助してくれたらいいんだけどなと思っていたようなのだけど世の中そんなに甘くないというところまで私はドラマを消化しました。Wikipediaによると彌彦は2歳のとき父を失っているのだけど、その父は『警視総監の三島通庸』と書いてあります。
三島通庸ってあの三島通庸か? と思ってリンクをたどると、あの初代山形県令の三島通庸でした。山形と福島の県境の栗子峠にトンネルを掘らせ萬世大路(ばんせいたいろ、現在の国道13号より前に使われていた道)を通した鬼県令です。もちろん東北人ではなく、薩摩藩士でした。
特集「三島通庸と山形県」三島通庸が関わった山形の近代化産業遺産 — 山形県ホームページ
山形と宮城の県境の関山トンネル(初代)も手掛けていたんですね。福島県令に異動してからも山形と会津の間の大峠道路(現在廃道状態になってるほう)をはじめ数々の大規模土木工事を推進し、その傍らで自由民権運動の弾圧に力を入れるのでした。栃木県令を経て警視総監となって東京に戻ってきたあとに彌彦が生まれ、通庸は病に倒れるという時系列になります。
「いだてん」で弥太郎(小澤征悦)、弥彦(生田斗真)兄弟の母、和歌子(白石加代子)は通庸の未亡人ということになりますが、この三島家の女主人は当時、人気小説『不如帰』の鬼姑のモデル(弥太郎の最初の妻を離縁させたそうな)として有名人だったそうで。まぁ白石さんらしいイメージの役だなと苦笑してしまうのでした。

ま、ナンダカンダ言っても宮城県で最も「いだてん」とかかわりが深いのは脚本家の宮藤官九郎さんなんですけどね(栗原市若柳出身)。

NHKの2019年4月番組改編が発表されました

ネット上にNHKの新年度番組キャスター発表があったという記事が出ていたので、仕事前にさらっとNHKのサイトの「放送番組編成計画」を眺めてみたのですが、ラジオが予想以上に大変なことになっていたので、とりあえず仕事に遅刻しない程度にキーボードを叩きつけようと思います。
(正式発表はこちら。NHK INFORMATION「放送番組編成計画」

ラジオ第一(音声基幹波)

ワイド番組の時間枠が大きく動きます。
平日では

  • マイあさラジオ(月-金版)5:00-8:00→「マイあさ!」(5:00-6:30)と「三宅民夫のマイあさ!」(6:40-8:30)の2部構成
  • すっぴん!(8:00-11:50)→30分縮小(8:30-11:50)
  • ごごラジ!(13:05-15:55)→MCが神門光太朗アナから武内陶子アナに交代し30分拡大(12:30-15:55)(※12時台はFMとサイマル放送。「旅ラジ!」が番組表から消えている。)
  • 20時台・21時台の隔週2時間番組(月・火・水)、プロ野球中継(木・金)→20時台、21時台に曜日別1時間番組(※後述しますが、隔週、2時間体制は終了。そして・・・)

土曜だと

  • 石丸謙二郎の山カフェ(9:00-9:55)→1時間拡大(8:05-9:55)(※きこえタマゴは終了?)
  • かんさい土曜ほっとタイム(13:00-15:55)→プロ野球中継(14:05-17:00)(※かんさい土曜ほっとタイムは終了?)

日曜だと

  • 歌の日曜散歩(10:05-11:50)→子ども科学電話相談(10:05-11:50)(※歌の日曜散歩は終了? 土曜の文芸選評は継続)
  • 日曜バラエティー(13:05-15:30)→うたことば(13:05-14:55)(日曜バラエティーは終了?)

(ちきゅうラジオ、らじらー!は継続)

ついに、ついにNHK第一からもナイター中継が無くなります!!
あ、いかん。時間が無い。このモヤモヤは明日帰宅後にぶつけます。では他の2波について。

ラジオ第二(生涯学習波)

東京2020”に向けた英語番組の充実、アジア言語によるニュースゾーンの整備、という2つのポイントを掲げています。
英語番組は昨年新設されているのでそれを継続する形になります。
アジア言語のニュースは具体的にはベトナム語インドネシア語です。これにより月曜から金曜のラジオ第二は中国語(13:00-13:15)、ハングル(13:15-13:30)、ベトナム語(13:30-13:40)、インドネシア語(13:40-13:50)、スペイン語(13.50-14:00)、英語(14:00-14:15)と外国語によるニュース番組が75分間連続することになります。

FM放送(総合音楽波。ただし災害時は地域情報波)

平日夜間帯の“ポップスゾーン”を強化、1年限定で放送する番組を開発、という2つのポイントを掲げています。
1年限定の番組とはマイケル・ジャクソン没後10年に合わせて「ディスカバー・マイケル」(日曜21時台)という番組を作るそうです。これにより「クラシックの迷宮」は土曜に異動し、そこにあった「ヒャダインのガルポプ!」/「AKB48私たちの物語」(隔週放送)は終了するようです。
そのせいか、「miwaのミューズノート」(木曜23時台)は『洋楽女性アーティストにとどまらず幅広い音楽ジャンルを紹介』しますと説明されています。そして、“母と子”をターゲットにした番組として「岸谷香 Unlock the heart」(金曜23時台)を立ち上げるそうです。「きこえタマゴ!」の後継をこのような形で? 土曜朝より金曜夜のほうが訴求力があると判断したのかもしれません。これにより金曜23時台の週替わり番組は一掃されるようです。月-金23時台の番組がラジオ第一16時台に再放送される状態は継続されるようです。
細かいところでは、ラジオ第一から「民謡をたずねて」が「浪曲十八番」の再放送枠だった金曜朝5時台に引越してきます。民謡番組が増えるためか「吉木りさのタミウタ」の月曜朝5時台の再放送が無くなります(替わりはラジオ第一のクラシック音楽番組「音楽の泉」の再放送)。というわけで朝5時台が午前11時台の完全再放送だった状態に変化が生じます。

ふたたび、ラジオ第一について

夜勤から帰宅したので気を取り直して、改めて「国内放送番組 編成計画」のラジオ第一のページを読んでみましょう。
15ページ。総花的なもとい全体的な説明が書いてあるのですが、『幅広い世代の期待に応えるため、番組・時間帯ごとのターゲットを明確にし』だなんて、いまごろ「オーディエンス・セグメンテーション」に気が付いたんですかとツッコみたくなります。たぶんこれまでは「みなさまのNHK」として全世代に向けて幅広く番組を作っていたのだと思います。まさに「全ての日本国民に問います」状態でした。それがこの時間はこんな人に聴いてほしいというターゲットを明確に定めることにしたのですね。ちなみに、「オーディエンス・セグメンテーション」を提唱したニッポン放送Wikipediaページを読むと、『この理論は長らく民放中波ラジオ編成の基本とされてきたが、近年では聴取者の高年齢化や若年層のラジオ離れ、働き方の多様さなどの要素が作用し、理論が当てはまらなくなりつつある。 』と解説されています。
それで、編集のポイントは3点。

  • 平日早朝帯のニュース・情報番組をリニューアル

早朝のワイド番組「マイあさラジオ」を「マイあさ!」に四文字言葉化するのだそうで、その内容は28ページに説明があるのですが、これだけでは現状とどう変わるのかよく分かりません。キャスター発表の資料のpdfを見てすぐに気が付くのは、2人のアナウンサーが隔週で担当するのを止めるんだなということです。男性アナとコンビとなる女性キャスターの名前がありません。これは後から添えるものだから今発表しなくてもよいと考えているのか、まさか男性キャスター1人でやるのか、それは現時点では分かりません。
で、6:30までを担当することになる田中孝宜さんって? pdfには現所属が(文研)と書かれています。NHK放送文化研究所のことです。Wikipediaを見ると国際開発学者と説明されています。博士号を取っているそうです。いや最初はアナウンサーだったようなのですが、国際報道に携わっていたらそういうことになったみたいです。報道色が増すのかな。6:40以降は三宅民夫さんがメインで田中さんはサブとあります。「三宅民夫の」とキャスター名を前面に押し出すのはNHK初かな? 現在7時のニュースを担当している小見誠広アナが引き続きニュース担当。これとは別にスポーツ担当として吉松欣史アナの名前があります。サッカー中継で目にする名前ですが、Wikipediaを見たら仙台局に勤務経験があるそうで。知らんかった。
番組表で気になるのは、朝7時台のローカル枠が7:50-8:00の10分間になっているところ。ただ、7:40にも謎の太線が引いてあるので、地域によっては7:40で飛び降りができたりするのだろうか。

  • 平日夜間帯エンターテインメントゾーンの刷新

『多彩なジャンルの番組をそろえ、若い世代や現役世代の獲得を目指します』って書いてあるんですけどね、「マイあさ!」の説明にも『現役世代』というキーワードが出てくるんです。現役世代ってどんな世代なんでしょうね。ググる国民年金の保険料を払っている20歳から60歳を指すというのですが、大雑把に過ぎませんかね。
それともう一点、興味深いのは『インターネットラジオの「聴き逃し」サービスへの展開を意識した50分サイズのラインナップとし』という点。2018年度は20時台と21時台の2時間で1番組(実際には全国の交通情報や9時のニュースなどで10分間中断するので50分×2の構成になるのだが)ということでやってきたのですが、それを改めるというわけです。具体的には

    • あにげっちゅ(月曜20時台):「パワーボイスA」は隔週火曜の2時間番組だった。タイトルが替わるが出演者も代わるのかどうかは知らない。
    • 又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間(月曜21時台):隔週月曜の2時間番組だった
    • サンドウィッチマンの天使のつくり笑い(火曜20時台):隔週月曜の2時間番組だった
    • A.B.C-Z 今夜はJ's倶楽部(火曜21時台):隔週火曜の2時間番組だった
    • イチ押し歌のパラダイス(水曜20時台):「きらめき歌謡ライブ」は毎週水曜の2時間番組だった
    • 古家正亨のPOP★A(水曜21時台):『アジアの最新音楽をテーマにした、若い世代向けの音楽トーク番組』だそうです。
    • 東京03の好きにさせるかッ(木曜20時台):『サラリーマンの日常をコントにしてお届けする番組』ってそれは「サラリーマンNEO」では無いのか? この番組の説明にも『現役世代』というキーワードが出てきます。現役世代=サラリーマンなんだな。
    • 中山秀征のクイズ イマジネーター(木曜21時台):『家族みんなで楽しめるネット連動クイズバラエティー』。言葉をテーマにしたクイズ番組で、スマホを使って幅広い世代が一緒に盛り上がれる番組を目指すそうです。これ総合テレビでやったこと無かったっけ? 気のせいかな。ラジオ向きかもしれませんね。
    • 増田明美のキキスギ(金曜20時台):ナイターオフの金曜の2時間番組だと思ってたのに・・・好評だったのか。
    • こやぶのとりしらベイビー(金曜21時台):ネットで話題の人物に『生電話で突撃し、取り調べを行う』形式の番組。てことは生放送か? この取り調べのために吉本新喜劇の座長を勇退するのか? 「ダウンタウンなう」の「本音でハシゴ酒」は事前収録だから差別化ができてよいかもしれませんね。

というわけで「かれんスタイル」(ナイターオフの木曜20-21時台)と「プロ野球中継」(ナイターシーズンの木・金曜18:05-18:50、19:30-21:30)が終わることになるのだと思われます。
とうとうNHKからもナイター中継が無くなります。ただし土曜の午後にデーゲーム中継枠ができます。ただ、東日本放送じゃないほうの5ちゃんねるを眺めていてハッとしたのは、大相撲中継と重なったらどうするんだ? そりゃ相撲が優先だよね。デーゲームが終わらなくて相撲中継が潰れましたは無いよね。まさか、野球が終わらないので大相撲中継はFM放送でお伝えします、とか言われたら、逆に大相撲放送の時間なのでデーゲームの続きはFM放送で、とか言われたら。「ラジオマンジャック」リスナーが暴動を起こすかもしれない。また、予算の都合でロッテ、西武、オリックスの主催試合を中継しないTBCラジオにとって、野球中継中に競馬中継で中断したりするTBCラジオにとって、コミュニティFMでは無いAMラジオ局であるNHK楽天戦を中継されるとTBCラジオは大変悶絶することになるのだと思われます。その時は苦しんでいる姿を見て笑ってあげましょう。そんな妄想は面白くない? そうかもしれませんね。

  • 土日の日中帯に家族で楽しめる番組を拡充

ここで出てくるのが「石丸謙二郎の山カフェ」の2時間化と「夏休み子ども科学電話相談」の定時番組化です。どちらも面白い番組だと思いますけどね、はてさて枠が伸びるとどうなりますか。
かつてのTBSラジオの平日夕方の番組「全国子ども電話相談室」は末期は日曜朝の番組になりました。だから日曜の午前中、しかもテレ朝やフジの特撮・アニメ番組が終わる午前10時から(あっテレ東は11時までアニメ枠か)というのはNHKなりに考えてのことなのでしょうね。
歌の日曜散歩」が終わるのは固定客を失うことになるわけですが。「日曜バラエティー」もそうですね。

土曜13時台と日曜15時台は「らじるセレクト」という名前の枠になっていて、たぶん再放送枠なんでしょう。
このために「日曜バラエティー」のあと15:30から放送されていた「上方演芸会」が土曜夜7時のニュースの後に異動。そこにあった「歌え!土曜日 Love Hits」が土曜の昼に異動(昼なのでFMと同時放送)、そこにあった「民謡をたずねて」がラジオ第一からFMのみの放送となって金曜早朝に異動となります。
さて、東北ローカルで現在金曜の昼に放送されている長寿番組「民謡をどうぞ」はどうなるのでしょう。「旅ラジ!」がなくなり「ごごラジ!」がその分早くなるので、差し替えが可能なのかどうか。
こういうことは日ごろからこまめに番組を聴いていないと分からないわけで、発表を見て慌ててもどうにもなりません。次に触れるのはたぶん4月になると思います。
テレビの改編についてはネットニュースにもなっているし早速コメント欄にも書かれていますが、特に言及するつもりはありません。

そらのレストラン

本格的な寒波がやって来た今日、折よく仕事のシフトが休みだったので洋ちゃんの映画を見に行ってきました。洋ちゃんって大泉洋さんです。
映画を見たらその感想をこのブログに残すことにしているのですが、実は昨年「焼肉ドラゴン」が絶賛上映中だったときに「恋は雨上がりのように」を観たことを書いていませんでした。今日だって「こんな夜更けにバナナかよ」が絶賛上映中だというのに、私が観たのはそちらではなく「そらのレストラン」です。同時期に主演作品が2作公開されているって、配給会社が違うとはいえすごいなぁ。
「そらのレストラン」は洋ちゃんの所属事務所CREATIVE OFFICE CUEが北海道を舞台に北海道の食をテーマに製作する北海道映画の第3弾です。第1作「しあわせのパン」ではオーベルジュを営みパンを作り、第2作「ぶどうのなみだ」ではブドウを育てワインづくりに挑んだ洋ちゃん。今作では乳牛を育てチーズ作りに挑戦します。「しあわせのパン」では原田知世さんと夫婦、「ぶどうのなみだ」では安藤裕子さんと結ばれる果報者の洋ちゃん。今作では本上まなみさんと夫婦です。何となくヒロインに共通性があるような無いような。
海の見える牧場の写真を持って吹雪の中を洋ちゃんの牧場にやってくるほんじょさん、という冒頭部分を見て今作もファンタジーなのかなと思ったのですが、観ているうちに今作は前2作とはちょっと感じが違うかなと思うようになっていきました。いやファンタジーの部分はあるんです。UFOが来るらしいんです。北海道でUFOと言えば連続ドラマの「北の国から」の最終回もUFOの話でした。北海道には来るんですかね。
前2作と違う気がするのは監督・脚本が代わったからかもしれませんが、私に演劇論は分かりません。ご近所の農家や漁師らのご近所さんというよりはチームの絆というところが前2作との違いかな。映画の公式サイトによるとモデルになった人たちがいるそうで、それも前2作と違うところ。
チーズ作りの師匠が急逝したところから洋ちゃんはおかしくなっていきます。しかしチームのみんなのサポートがあり洋ちゃん自身にも気づきがあって、チームのそれぞれの生産物を用いた「そらのレストラン」のオープンにこぎつけます。めでたしめでたし。
そうじゃなくて、自分の仕事を一生懸命やるってことです。そのうち都会から一流のシェフがふらりとやって来て食材の魅力に気付いてくれることもあるかもしれません。まぁ洋ちゃんは一生懸命やっても思うようなものができずドツボにはまっていくわけですが、それでも牛を売り払って牧場を畳もうだなんてくさらずに真摯に向き合うことで自分なりの成果が出せるようになります。私も地道に頑張っていきます。
ひとつだけ謎として残ったのは、海の見える牧場へのあこがれだけでやって来たと思われるほんじょさんが、洋ちゃんと結婚してしまい可愛い娘さんもでき洋ちゃんをしっかり支えている点なのですが、そこを深掘りすると上映時間が長くなるか。まぁ洋ちゃんに人間的魅力があったということにしておこう。


余談をいくつか。まずは出演者編。共演にドラマ「黄金の豚」の”ダブルパー"コンビ・岡田将生さんがいましたが、本作ではくるくるパーマをいじられることはありませんでした。そういうお話じゃないですからね。岡田君とドラマ「不便な便利屋」を作った鈴井貴之さんも本作にチラッと出ています。本作の監督、深川栄洋さんと洋ちゃんは「トワイライト ささらさや」という作品でタッグを組んだことがあると知りググってみたら、洋ちゃんがガッキーの旦那さんだと? 何てうやまらしいと思ったが洋ちゃんは交通事故で亡くなっているらしい。製作委員会にミヤギテレビも入っているようなのだけど知らんかった。
次にMOVIX編。長町じゃなくて利府に行ったのだけど、何年ぶりだろう。Date fmのタイムテーブルを取りに行ったことはあるのだけど(今回は置いてなかった)、映画はしばらく見ていない。過去ログを振り返ると「しあわせのパン」が利府でしかやっていないと書いてあったので、たぶん「ぶどうのなみだ」も利府でしかやってなかったのだろう(「ぶどうのなみだ」の感想は残してなかったので推測)。とするとたぶん4年ぶり。本作はTOHOシネマズ仙台でもやってると公式サイトには出ているのだけど河北新報に毎日掲載される上映ガイドには何故かTOHOシネマズは載らないので詳細は分からない。まぁ利府には鈴井さんの「銀のエンゼル」(もう14年前の映画なんだな、主演は今作のキーパーソンでもある小日向文世さん)の舞台挨拶を見に行ったこともあり、OFFICE CUEなら利府という感じもあります。
それで久しぶりの利府だったのですが、受付の横に自動券売機が4台。去年「恋は雨上がりのように」を見に行った109シネマズ富谷で初めて見て面食らったのだけど、自分で画面を見ながら座席の画面をタッチしてチケットが出てくるのね。結構並んでた割りには意外と待たずに自分の番になったので、有人窓口に並ぶより効率的なんだろうなと思いました。MOVIXは会員登録しているのだから自宅でネットで同じことができるんだし面食らう必要は無いんですけどね。
あっ、「恋は雨上がりのように」に触れてなかったですね。ファミレスでバイトしてる女子高生がうだつの上がらない店長に恋してしまうお話です。その女子高生に猛アタックされる独身40男が洋ちゃん。一瞬どこのエロ小説だと思うわけですが洋ちゃんは常識人でしてどんなに迫られても犯罪になるようなことは一切しなかったのでした。主人公のJK役の小松菜奈ちゃんが怖かったというのが印象に残っています。
せっかく利府に行ったので、「パンセ」に行ってチーズがたっぷりかかったパンとピザを食べてきました。洋ちゃんの造ったチーズじゃないけどね。以前拙blogで紹介した「タカトシ温水の路線バスの旅」のタカアンドトシ温水洋一さん、真琴つばささんのサイン色紙が飾ってあるのを見ながらおいしくいただきました。