防災ラジオと連動、テレビや照明起動 岩手大生が開発 早期避難へ実用化目指す

こちらは河北新報の社会面に出ていた記事。
防災ラジオと連動、テレビや照明起動 岩手大生が開発 早期避難へ実用化目指す | 河北新報オンラインニュース
スマホでテレビや照明がつけられる世の中らしいですが、これは防災ラジオが自動起動するための信号でラジオ以外の機器も起動させようというもののようです。記事から抜粋すると

 システムは市貸与の防災ラジオに親機、各家電に子機を接続。親機はコミュニティーFM局の災害情報電波を感知して作動する。子機に無線信号を送り、2.5秒以内に家電が起動する仕組みだ。
 親機の無線信号は半径1キロ以内なら受信でき、中継機を使えば伝達範囲が拡大する。子機は100ボルト対応の電化製品全てに取り付け可能で、自動でテレビの音量を上げたり照明を点滅させたりといった設定もできる。

とあります。1kmってどうなの(だって無線LANとかWi-Fiなんてそんなに電波飛ばないじゃないの、けっこうな無線機でっせ)という気がしないでもありませんが、例えば深夜3時に地震が来たとしてもすぐに部屋の電気が点いたらありがたいですよね。
岩手大学のサイトによると、9月1日に催された盛岡市総合防災訓練においてこの「広範囲災害警報報知システム」は一般公開されているそうです。
盛岡市総合防災訓練において「広範囲災害警報報知システム」を一般公開しました- 国立大学法人 岩手大学
ところで、盛岡市の防災ラジオってどんなのだっけ? さらっとググった程度では出てこなかったのです。ただ、盛岡市コミュニティFM、ラヂオもりおかの電波を使っている盛岡市のお隣の矢巾町の防災ラジオ“やはラジオ”はたぶんメディアトライ社製のMFX3Wを基にしたものじゃないかと思います。だとすると、盛岡市だけではなく他の自治体の防災ラジオにも応用が利くことになります。再び河北の記事より。

 開発中の装置は盛岡市の防災ラジオに対応するよう設計した。仕様の同じ防災ラジオを採用している全国36市町村でも利用できる。
 総務省はコミュニティー放送局と連動した防災ラジオの普及を呼び掛けており、装置取り付けの可能な自治体は今後も増えるとみられる。

防災ラジオに付加価値が付けられることが分かればまた新たな機種が出てきたりして競争が激しくなるかもしれません。ねぇ、V-Lowマルチメディア放送は大丈夫なの?