今日は5月1日なので東北放送の開局記念日であり、FM補完放送開始記念日なのですが、前の晩遅くまで電車に乗っていて(あとで4月30日付のところに書きます)、今日は庭の草取りwww。ワールドワイドウェブじゃなくてお笑い草ってことなのかな? キーボードでカッコワラと打つよりwのキーを連打するだけのほうが楽なんでしょうね。何の話だ? 庭の草取り。そういうわけで開局記念クイズ(出題されたらすぐに回答をして当選者発表だったようですね)も参加できず特別番組も聴いていません。てめー何様だ! って話ですよね。本当にすみませんでしたと頭を下げるしかありません。radikoタイムフリーで1週間以内に聴かせていただきます。それでお許しください。
代わりに別の話題。
4月28日付のところでもちらっと書きましたが、4月27日に東北地方におけるV-Lowマルチメディア放送の本免許が下りました。
東北総合通信局(局長:伊丹 俊八)は、本日、北日本マルチメディア放送株式会社(代表取締役社長 剣持 文仁)に対して、移動受信用地上基幹放送(V-Lowマルチメディア放送)の業務認定証を交付しました。
また、当該放送を行うために開設する基幹放送局2局の免許申請について、株式会社VIP(ヴィアイピー)(代表取締役社長 仁平 成彦)に対して、同日、無線局免許状を交付しました。
今回のソフト事業者(放送番組の編集主体:北日本マルチメディア放送株式会社)の認定及びハード事業者(無線局の管理運用主体:株式会社VIP)の免許により、東北地方におけるV-Lowマルチメディア放送サービスの提供が可能となりました。
北日本マルチメディア放送株式会社は、5月1日からの放送開始を予定しており、各種エンターテイメントや行政情報を始め、地域密着の生活情報や安全安心情報など、多彩なコンテンツの提供が予定されています。
注:「V-Lowマルチメディア放送」とは、地上アナログテレビジョン放送終了により使用可能と なった周波数のうち99メガヘルツを超え108メガヘルツ以下の周波数を使用して、映像・音声・データを専用の受信端末に向けて行うことができる放送のことで、既に関東・甲信越、東海・北陸、近畿及び九州・沖縄の各広域圏でサービスが開始されています。
安倍政権が提唱するハードとソフトの分離で、否これに関しては安倍さんは関係ないのだが、ハードは全国的にVIP社が整備しソフトは6つの地方単位のナントカマルチメディア放送株式会社(ナントカには地域名が入る)が実施します。東北と北海道は免許は別々に交付されますがいずれも「北日本マルチメディア放送株式会社」が担当します。どの会社もすべて「株式会社ジャパンマルチメディア放送」が親会社であり、その社長はFM東京の副社長、会長はFM東京の社長です。
講釈は置いといて、この発表を受けて5月1日、i-dioのwebサイトで東北ブロックでのサービスを開始したことが公表されました。
i-dio(V-Lowマルチメディア放送)の事業全般を推進する株式会社ジャパンマルチメディア放送(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:梅本宏彦)、基幹放送局提供事業者(ハード事業者)となる株式会社VIP(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:仁平成彦)、移動受信用地上基幹放送局(ソフト事業者)となる北日本マルチメディア放送株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:剣持文仁)は、2018年5月1日(火)正午より、新放送サービス『i-dio(アイディオ)』を、仙台親局(仙台市太白区)ならびに喜多方中継局(福島県喜多方市)において開業し、東北ブロックでのサービスを開始します。
東北ブロックにおける放送エリアはこちらをご覧ください。これにより、i-dioの放送エリアは東北、関東・甲信越、北陸・東海、近畿、九州・沖縄の5ブロックで、送信所は全国14局体制となります。また、同日より北日本マルチメディア放送では、資本参加する北海道・東北地方のFMラジオ7局の24時間サイマル放送をi-dio上で放送開始します。あわせて東北ブロックでの自治体向け防災情報伝達システム「V-ALERT」の提供も開始いたします。
最後にしれっと書いてありますが、資本参加する北海道・東北地方のFMラジオ7局、すなわちAIR-G'(北海道)、エフエム青森、エフエム岩手、Date fm、エフエム秋田、エフエム山形、ふくしまFMの放送がi-dioで聴くことができるようになりました。ドコデモFもといWIZ RADIOでも聴けますけどね。
もちろん先行開業している他ブロックで放送されているTS ONE、八六東京(中国語放送チャンネル)、Amanekチャンネル、i-dio Selection (Jazz、Classic、Masterpieceの3チャンネル)、そしてアニソンHOLICも聴くことができます。
しかし、この時期なのにまだ買っていない例の本に関して、番組表からAmanekチャンネルがなくなったらしいとか、そもそもAmanekチャンネルの番組があまねく終了してしまった(以前拙blogでも河北新報の記事から取り上げた、東北を紹介する番組も3月で終了したそうです)とか、もはやTS ONEしか“番組”をやっているチャンネルはないのではないかという懸念が生じているようです。
そして私が常々書いていることですが、これらの放送はどうすれば聴けるのか。ホンダ車に標準搭載されるって夢物語もありましたっけ。いちおうi-dioのサイトには「i-dio Wi-Fiチューナー」が紹介されているのですが、『お手持ちのiPhoneやAndroidスマートフォンと組み合わせて、i-dioをお楽しみいただけます。』と書かれています。スマホを持っていないと聴けない、スマホアプリをダウンロードしないと聴けないとしたらそれは放送と呼べるものなのか。“インターネット受信”なんて言葉としておかしくないか? そもそもそのチューナーは市販されているのか(Amazonのサイトに載っているからネットショッピングで入手可能なのかもしれませんが)。
i-dioのサイトでは「防災ラジオ VL-2」という受信機も紹介されているのですが、これは市販されません。i-dioを利用した災害情報伝達システムは福島県喜多方市が導入することになっていまして、市政広報「広報きたかた」おしらせ版(平成30年4月発行)によりますと
防災行政無線の未整備地区である喜多方地区・塩川地区で、V −Lowマルチメディア放送を防災行政無線として活用することとしました。今後、操作方法や注意点などについて説明しながら、戸別受信機(防災ラジオ)を配付します。
という事で、4月中旬以降各世帯に1台ずつ配布されるようです。
兵庫県加古川市もすでに運用しているはずなのですが、加古川市でも配布されているんですかね。i-dioのサイトで「V-ALERT」を導入している加古川市の事例を読んでいたら
兵庫県加古川市は、防災行政無線等が未整備であったことから、複数の伝達手段の中からV-ALERT方式を採用し、整備初年度となる平成29年度は、総務省・消防庁「災害情報伝達手段等の高度化実証事業」に応募・採択され、V-ALERT方式と、通信網を併用した多面的な情報伝達システムを構築・事業成果が消防庁を通じて共有されます。平成30年度以降は加古川市の防災システムとして本格運用されます。
(※上記引用文ではV-ALERTという単語の直後に登録商標の(R)マークが付いています。)
こんなところに総務省消防庁の名前が出てきた。ひょっとして消防庁が提唱する防災行政無線等の戸別受信機としてV-Lowマルチメディア放送が延命する道が残っていたりするのでしょうか。
ちょっと話がそれました。
もうひとつ指摘しておきます。喜多方市ではV-Lowマルチメディア放送の試験放送が昨年12月4日にスタートし、今年1月15日からは常時電波が出ているはずです。当時VIP社のwebサイトで公表されていたことです。しかし仙台については試験電波が出るという発表がされていたのを私は知りません。
おまいが知らなかっただけだろ、マヌケ!
そうかな、たぶん発表していません。他の局では発表してきたのに仙台だけ発表しないまま秘密裏に試験電波を出す必然性はありません。試験電波を出さないままいきなり本放送の電波を出し始めたりするのでしょうか。今日は志村雄彦選手生出演というのでミヤギテレビの「ミヤギnews_every.」(OH!バンデス)を見ていたのですが、V-Lowマルチメディア放送開局なんてニュースは放送されませんでした。他のテレビ局のニュースサイトにも上がっていませんし、「北日本マルチメディア放送株式会社」社の社長の出身母体、Date fmのサイトにも何のお知らせもバナーもありません。
本当にV-Lowマルチメディア放送はスタートしたのでしょうか、それをラジオ受信機で一般市民が受信することはできるのでしょうか。Wikipediaで言うところの検証可能性が今のところありません。かつての「見えるラジオ」のように電気屋さんの広告チラシに専用受信機が載っていなければおかしいだろと思います。
いちおうVIP社は免許取得順に福岡県福岡市早良区(JOLZ-MM7)、東京都港区(JOLZ-MM3)、福岡県宗像市、福岡県北九州市八幡東区、佐賀県鳥栖市、奈良県生駒市(JOLZ-MM5)、三重県桑名市(JOLZ-MM4)、神奈川県秦野市、静岡県焼津市、静岡県浜松市西区、兵庫県加古川市、東京都西多摩郡檜原村の12カ所から既に電波を出しており、今回の福島県喜多方市と宮城県仙台市太白区(JOLZ-MM2)が13,14カ所目(順不同)、そのほか広島(JOLZ-MM6)と札幌(JOLZ-MM1)で予備免許を取得しています。
i-dioは開業順に九州・沖縄(九州・沖縄マルチメディア放送株式会社)、関東・甲信越(東京マルチメディア放送株式会社)、近畿(大阪マルチメディア放送株式会社)、東海・北陸(中日本マルチメディア放送株式会社)の各エリアで開業しており、今回の東北(北日本マルチメディア放送株式会社)が5ブロックめの開業エリア。中国・四国(中国・四国マルチメディア放送株式会社)、北海道(北日本マルチメディア放送株式会社)が現在開業準備中です。