無理矢理、マツコ。 その2

TBCテレビで10月9日と16日の2回に分けて放送されたテレビ東京の連作特番「無理矢理、マツコ。」の感想の後編です。前編の感想はこちら

16日はまず第3夜の「レンタルマツコ!」と第4夜の「マツコ、昨日死んだってよ。」が連続して放送され、番宣スポットを挟んで第5夜の大反省会が放送されました。
「レンタルマツコ!」はマツコさんが外回りで無茶振りされるというあまり見る機会が無いシチュエーションが斬新でした。大型犬の散歩をさせようという企画が天候不良で中止になったのは残念でした。両親がマツコさんより若いカップルの部屋でなかなか威力の強そうな電マを見つけたのはよかったですね。ちがうか。マツコさんはあの威容の割には考え方が常識的なのよねということを改めて思いました。
マツコさんの事務所の後輩、有働由美子さんの民放初仕事となった「マツコ、昨日死んだってよ。」はフェイクドキュメンタリーというよりは滝藤賢一さんの一人芝居というか何と言うか。テレビの中で電波芸者として振る舞いテレビに殉じたマツコさん。彼の死に心底悲しみ、ブラウン管テレビを叩き壊し番組スタッフにお前らがマツコさんを殺したと食って掛かる滝藤さん。私には好きなタイプの番組ではありませんでしたが、ある種のテレビ論として受け止めました。福山雅治さんからの弔辞というのはネタなんでしょうね。
大反省会。池谷亨アナってあんな感じの人だったんだっけ。しばらく見ない間に解説委員になって夕方のニュースキャスターになっていたのですね。TOKYO MXの夕方の番組でコメンテーターを務めるマツコさんにとっては裏番組の相手。出会いについてぼかした言い方をしていたけど池谷さんってソッチのほうの人なの? 触れないほうがいいのかな。
マツコさんのテレビ初出演はテレ東の深夜番組だったんですね。その時に携わった方が「マツコ、昨日死んだってよ。」のプロデューサー。池谷さんのキャラが濃かったので影が薄かったかな。そういうメンバーで4番組を振り返りました。
「レンタルマツコ!」と「マツコ、昨日死んだってよ。」はテレ東らしいと評価したマツコさんがけちょんけちょんにこき下ろしたのが第2夜の「マツコがマネーをあげたいクイズ」。これ「ゴッドタン」の佐久間Pが特番化を目指して置きに行った作品だそうで、「ゴッドタン」でめちゃくちゃなことをやらせている佐久間Pがこんな番組を作らせたことがガッカリだったようです。もっと尖ったことができると期待していたのでしょうね。
マツコさんが最後にテレ東をもう立派なテレビ局だと評していましたが、それは他の民放キー局とやってることが変わらないということでもあります。テレ東らしさって他のキー局がやりそうもないもしくは考え付かないことをやるところだったと思うのですが。マツコさんは「いい旅、夢気分」のファンだったようですが、あれも当時としては斬新な企画だったんでしょうね、今となっては旅番組のスタンダードにも思えてしまうのですが。
女子アナについてもテレ東はキャバ嬢と割り切っていると褒めていました。とても誉め言葉には聞こえないのですがたぶん褒めていたんです。ピー音で伏せていたロリってる局ってのはテレ朝かな、不倫がどうこう言ってたし。
最後に、マツコさんが印象に残っていると話していた番組「レール7」。ほぼ余談ですが、Wikipediaによるとただ時刻表を流しているだけではなく天気予報とか車両に関しての情報とかも伝えていたみたいです。1985年4月にテレビ朝日から移動してきたらしいのですが、テレビ朝日では20年もやっていたらしいです。昔はこういう番組が成立していたんですね。そう言われれば東北新幹線が開業した直後、20:54のミヤギテレビニュースの後とか、TBCラジオ日本全国8時ですのローカル枠とかで新幹線の空席情報ってやってましたっけ。