仙台の「最古」ビル建て替え

10月15日になってから書き始めていますが、10月12日付の河北新報から気になった記事を二つ取り上げます。
まずは経済面から。
仙台の「最古」ビル建て替え 20年完成、オフィス需要見込む | 河北新報オンラインニュース
それはどこかと言われたら、青葉区大町、芭蕉の辻にある新仙台ビルディングです。

 保有する不動産業の仙台ビルディング(仙台市)によると、同ビルは1959年に完成した。オフィスビルの空き室率算定の基準となる延べ床面積990平方メートル以上のビルでは、仙台市内で最も古いという。

という意味で最古のビルなんだそうです。Wikipediaにも仙台放送が1962年10月1日に開局した当時『開局当初の本社は新仙台ビルにあった』と書かれています(太白区茂ケ崎を本社としたのは1977年9月3日なんだそうです)。
新仙台ビルには仙台放送エンタープライズとか仙台放送事業部とか入ってたっけ、と思って仙台放送エンタープライズのホームページを見ると『平成27(2015)年8月 上杉第三勝山ビルに拠点を一本化』と書いてあり、建て替えと関係なく移転していたみたいです。
それはそれとして、河北の記事で気になるのは新仙台ビルディングが『解体され、跡地に新たなオフィスビルが建設されることが11日、分かった。』という書き方です。記事を読み進めると『老朽化が進み、ビルの建て替えを決めた。1日に解体工事を始めている。』と書いてあり、てことは1日から工事が始まっていたのだけどそれに気が付いたのが11日だったのかい? それとも跡地にビルが建つことが分かったのが11日だったのかい?
それもおかしな話で、新仙台ビルディングの1階は七十七銀行芭蕉の辻支店ですが、記事には『1階にあった七十七銀芭蕉の辻支店は7月、青葉区の本店に店舗内店舗として移っており、同行は再移転しない方針。』とあります。そこで七十七銀行のサイトを見ると支店の移転のお知らせは4月17日付で出ており、そこには『なお、現在、芭蕉の辻支店が入居している「新仙台ビルディング」につきましては、今後、建替工事を実施する予定であるため、窓口およびATMのお取り扱いは、2018 年6 月29 日(金)をもって終了させていただきます。』と明記されています。つまり建て替えることは4月には分かっていたわけです。ということは跡地に新たなビルが建つことは4月に分かっていたはず。
ということは河北の記事は建て替えで出来るものがどんな性質のビルか分からなくてオフィスビルになることがわかったのが11日だったのか? 単なるいちゃもんです。