相席キャンセル

昨夜というか日付が変わっているので今日の未明と言えばよいのか、東日本放送探偵!ナイトスクープ」は2代目局長だった西田敏行さん追悼回でした。
この回はたまたまTVerで見てしまっていたのですが地上波でも改めて見ることができました。
私はすっかりナイトスクープを見なくなっていて、たぶん今年見たのはキダ・タロー最高顧問の最終出演の回と追悼の回、ゆりやんレトリィバァ探偵の最終出演の回、それと今回の4回ぐらいだと思います。

キダさんが亡くなられたときに書いたのですが、
チンコロカン - みむめもーど
ナイトスクープ宮城県ではその直後に放送されている「相席食堂」は朝日放送テレビ(ABC)の本放送からかなり遅れてネットされています。
ナイトスクープは今回の西田局長追悼回がABC11月1日放送分とのことなので6週遅れ。先週はフィギュアスケートグランプリファイナルのため1週休みになったのですが、それまでは5週遅れで来ていたようです。
で、相席食堂ですよ。そろそろ三上悠亜さん登場回が来るはずだと思って気を付けていたのですが、今日の新聞のラテ欄には「松村沙友里の旅」なんて書いてある。そんな人が出る予定あったっけと思って番組ホームページを調べてみたら、ABC今年1月23日放送分。
なぬっ? もう今年の分に入っている。おかしい。ナイトスクープゆりやんさん最終出演の回が放送された10月11日の相席食堂が中山功太さんと三浦マイルドさんのR-1ぐらんぷり覇者の回だったことは確認しています。これがABCでは昨年10月24日放送分でおよそ1年遅れ。そのあとを過去のテレビ番組表を記録している「テレビ番組表の記録」で調べて相席食堂の番組ホームページと照らし合わせてみると
・10月18日 さとう珠緒磯貝洋光(昨年10月31日放送分)
・10月25日 ひろゆきGAGひろゆき(昨年11月7日放送分)
・11月1日 ドン小西&四千頭身都築拓紀(昨年12月5日放送分)
・11月8日 古閑美保大西ライオン(昨年12月12日放送分)
あれっ? 日付が飛んでる。
・三上悠亜&アルコ&ピース平子祐希(昨年11月14日放送分)
トータルテンボス大村朋宏ジャングルポケット斉藤慎二(昨年11月21日放送分)
・ゆうちゃみ&ゆいちゃみ(昨年11月28日放送分)
の3回分が放送されていない。
三上さんは宮城県の地上波にはそぐわなかったのだろうか。セクシーさは控えめだったと聞いているのだけど。
三上悠亜、相席食堂に“セクシー控えめ”で参戦 大胆すぎる初体験トークも | マイナビニュース
トータル大村さんの回はもうひとりが犯罪者になったから放送自粛になったのかなと分からないでもありません。ゆうちゃみさん姉妹はエロでは無いですよね? なんで放送されなかったのだろう。残念ではありますが、東日本放送では3回分飛ばしておよそ1年遅れからおよそ11か月遅れに遅れ幅が縮まりました。

ところで、三上さんの回のもうひとり、平子さんが同郷のテレビプロデューサー・佐久間宣行さんと故郷いわき市を探索する番組「サクマ&ピース」(福島中央テレビ制作)の新シリーズがミヤギテレビで放送されていることに気が付きませんでした。12月5日深夜から始まっていたようです。前シリーズは昨年末から今年正月にかけての空いた時間に放送されたため時間がバラバラだったのですが、今回は木曜深夜固定のようなので残りの回を楽しみにしようと思います。

わたしの日々が、言葉になるまで

J1昇格プレーオフも終わってしまいましたね。プレミア12やましてや日本シリーズなんてもう遠い昔。いまさら10月改編の話じゃないわね。
なにやってんだろう、俺。
水曜日にBS松竹東急で「カウボーイビバップ*1を見て、金曜日にミヤギテレビで「らんま1/2*2を録画して・・・
おい、みむめもよ、いま平成何年だ?
えぇと、平成36年
位相差空間に取り残されてるのか、おまいはorz. 
どちらも林原めぐみ山寺宏一出演作品。「カウボーイビバップ」は「ミテのうた」でおなじみ菅野よう子さん作曲のオープニングテーマ曲があまりにも有名な作品。山寺さんが主役と言っていいと思うけどメインキャスト4人の中に林原さんも入っています。「らんま1/2」は林原さんの初期の代表作ですが一応主役の早乙女乱馬(♂)を演じているのは山口勝平さん。水をかぶると女になってしまいお湯を掛ければ男に戻るというふざけたお話。水をかぶった後のおさげの女・らんまの役が林原さん。山寺さんは・・・説明はもういいか。てっきり「うる星やつら」と同じフジテレビ系の「ノイタミナ」枠でやるのかと思ったら今作は日テレ系で放送されているらしい。Wikipediaにはもう日テレでの次の作品が書いてあるから3か月で終わるのかな? ミヤギテレビは日テレからほぼ7日遅れの金曜深夜に放送されていて全国の日テレ系局で最も遅れネット。フジから日テレに移ったのは実写版を放送した実績があるからだろうか*3。「うる星やつら」はフジなのに。第1話しか見なかったけど令和のラムちゃんはロシア語でデレるんでしょ?(違う!)

誰が何と言おうと拙blogはドラマレビューブログなのですが、今期はひとつ気になっていたドラマがあったものの結局見ていない。「相棒」のこども店長が出た初回と第2話を見ただけ。あとは昨年12月スタートの大河ドラマアンコール「篤姫」のVTRを今年10月ぐらいの分まで見終えて最終回まであと少し。BSプレミアム4kでは「篤姫」が終わって「独眼竜政宗」を放送中なのだけど普通のNHK BSでもやるのかな?

ドラマではないのだけど、どうしても触れておきたいのが教育テレビで11月23日に放送された「わたしの日々が、言葉になるまで」。
もしかしてそれって・・・と思いつつ録画して観たら、やっぱりそうだった。
今年1年間引っ張った揚げ句訴訟取り下げとなった松本人志問題。その余波で今年の正月に特番が放送されなかったあの番組の後継番組。
MCは劇団ひとりさんだったしスタジオの雰囲気もまるで違うのだけど、パネラーに朝井リョウさんがいるし、内容はそんなに大きく変わっていない。
NHKのサイトで番組ホームページを調べたら、今回は第2弾で、第1弾は8月15日に藤井隆さんのMCで放送されていたらしい。知らんかった!
定時番組に戻れるかどうかわからないけど、番組内容は良い番組なので、これからも放送される機会があるなら是非とも見ます。

それにつけても、これだけのことを書くのに何週間かかっているんだ。
書き上げなければならないことがいくつもあるというのに。
私の興味関心に基づく調べ物が3つ、コメント欄への返事が2つ、例の本と関連書のレビューで更に2つ。
できる限り年内のうちに書くつもりです。
と書いたらやらざるを得ないから書き上げられるかな。
何とか言葉にできるよう努力します。

*1:1998年のアニメ

*2:1989-1992年に放送されたアニメのリメイク

*3:2011年12月のことだったらしい

東日本放送、1億円に減資

時が経ってから書いているのですが、何処で見たんだったかなぁ…たしかにそういう見出しを見た覚えがあって、それ以来折りに触れググってみているのだけど、出てくるのは拙blogの
東北放送、1億円に減資 - みむめもーど
ぐらいなものです。すぐに官報を見ればよかったのだけど、時は過ぎ公式な官報の検索は月額有料制なので非公式な民間の官報検索サービスに頼ってみました。たとえば
https://search.kanpoo.jp/?p=0&q=%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BE%E9%80%81&j=&t=&r=r1y
するとたしかに「資本金の額の減少公告」が検索されました。9月30日付のようです。

公告
会社その他の公告
資本金の額の減少公告
当社は、資本金の額を900000000円減少し100000000円とすることにいたしました。
効力発生日は令和6年12月6日であり、株主総会の決議は令和6年12月5日に予定しております。
この決定に対し異議のある債権者は、本公告掲載の翌日から一箇月以内にお申し出下さい。
なお、最終貸借対照表の開示状況は次のとおりです。掲載紙官報掲載の日付令和6年6月24日掲載頁130頁(号外第150号)
令和6年9月30日
宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目三番15号
株式会社東日本放送
代表取締役社長藤ノ木正哉

(※今回の検索結果の原文は改行が無いので、私が適宜改行を挟みました。文章の内容には変化は無いはずです。)
『令和6年 2024年9月30日付 官報 本紙 第1315号 31頁』 に掲載されているそうです。正確を期したい方は必ず官報の原本をあたってご確認ください。
しかし、ゼロの数がいくつだ? 8つだ。その前に数字があるということは億単位ということになる。つまり、
 資本金の額を9億円減少し、1億円とすることにいたしました
ということだ。
前記拙blog過去エントリにも書いた通り、在仙民放で最も資本金が多い放送局だったのが東日本放送の10億円でした。それが一気に10分の1に圧縮し東北放送と同じ最少の1億円となるのだそうです。資本金1億円と言えば税金的に中小法人の仲間入り、多少の節税ができるようになります。東北放送と同じ局舎の新築、東北放送は現地建て替えですが東日本放送は会社設立以来二度目の引っ越し。引っ越し後赤字決算になったのも東北放送と同じ。となれば1億円への減資は当然の帰結なのかもしれません。
東日本放送のサイトを見ると、会社概要のページで「資本金 1億円」と既に書き換わっています。「略称 khb」と小文字なところも東北放送と同じ。プレスリリースのページには減資のお知らせは載っていない、代わりに「完全子会社合併に関するお知らせ 」が載っていました。
北朝日プロダクションが来年1月1日付でケイ・エイチ・ビー開発を吸収合併するのだそうです。これはティー・ビー・シー開発改めティー・ビー・シー ビジョンが東北映画制作を吸収合併してtbc Azになったのとは逆。ケイ・エイチ・ビー開発は新社屋1階のぐりりカフェの運営もしていますが、会社のホームページには『主な事業内容 人材派遣、ビル管理、広告代理店 他』とあります。それよりも会社のホームページの冒頭に合併のお知らせが出ています。東北朝日プロダクションって私は東北地方の朝日系列各局が一緒になって作ったのかなと思ってたのだけど、東日本放送の100%子会社なのね。もちろんケイ・エイチ・ビー開発も100%子会社。誰も困ることはありません。
これも前述の官報検索でヒットします。

公告
会社その他の公告枠付公告(決算とその他の併せ)
合併公告
左記会社は合併して甲は乙の権利義務全部を承継して存続し乙は解散することにいたしました。効力発生日は令和7年1月1日であり、両社の株主総会の承認決議は令和6年12月5日に予定しております。この合併に対し異議のある債権者は、本公告掲載の翌日から一箇月以内にお申し出下さい。なお、甲及び乙の最終貸借対照表の要旨は下記のとおりです。
令和6年10月29日
宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目三番15号(甲)株式会社東北朝日プロダクション代表取締役加藤東興
宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目三番15号(乙)ケイ・エイチ・ビー開発株式会社代表取締役宍戸和彦
第33期決算公告令和6年10月29日宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目3番15号株式会社東北朝日プロダクション代表取締役加藤東興
貸借対照表の要旨(令和6年3月31日現在)(単位:千円)科目金額科目金額流動資産310,008流動負債37,984固定資産26,641(うち賞与引当金)(13,500)固定負債44,735うち退職給付引当金(44,735)株主資本253,929資本金80,000利益剰余金173,929その他利益剰余金173,929(うち当期純利益)(1,057)資産合計336,650負債・純資産合計336,650
第38期決算公告令和6年10月29日宮城県仙台市太白区あすと長町一丁目3番15号ケイ・エイチ・ビー開発株式会社代表取締役宍戸和彦
貸借対照表の要旨(令和6年3月31日現在)(単位:千円)科目金額科目金額流動資産106,479流動負債12,819固定資産322(うち賞与引当金)(1,652)うち退職給付引当金(413)株主資本93,982資本金25,000利益剰余金68,982利益準備金2,720その他利益剰余金66,262(うち当期純損失)(931)資産合計106,801負債・純資産合計106,801

表組みが面倒なので改行だけして検索結果を貼り付けています。貸借対照表が知りたい方は官報原本をあたるなどしてください。「令和6年 2024年10月29日付官報 号外 第252号 62頁 」に掲載されているそうです。

余談ですがこの検索サービスを使うと、エフエム仙台が資本金を5億円から4億8千万円に減らしたのは平成22年(2010年)8月31日付だったと分かります(「平成22年 2010年7月14日付 官報 本紙 第5354号 31頁 」掲載)。

「ちきゅう」とつながろう

きのう(11月15日)のTBCラジオ「en∞Voyage フライデー2」*1を聴いていますと、9時台の頭でパーソナリティの石川太郎さんがふつおたメールの差出人の名前に驚いていました。
その名は、三浦菜摘さん。
かつて「ラジオな気分 フライデー2」で太郎さんのアシスタントをしていた元TBCアナウンサーです。入社3年弱で退社してしまいましたが、声のお仕事はしつつ、大学時代の専攻を生かして日本科学未来館で科学コミュニケーターという科学と一般大衆の架け橋のようなお仕事もしていらっしゃいます。
blog.miraikan.jst.go.jp
今回はたまたま仕事で仙台に来ていてタクシーのラジオから太郎さんの声を聴いてメールを送ったようです。
一曲挟んで「weather compass」のコーナー。星野誠気象予報士が言うには、三浦さんはこのあと震災を引き起こした断層を探査する船に乗り込むのだそうです。
という話を聞いてググってみたら上に挙げたリンク先の記事を見つけたわけです。その末尾に、地球深部探査船「ちきゅう」からレポートすることになったことが述べられていました。
この船、なんと今、宮城県の沖に居ます。
www3.nhk.or.jp
会員限定で途中までしか読めないけど、以下の新聞記事で探査船「ちきゅう」の規模や調査の概略はつかめるかと思います。
www.tokyo-np.co.jp
www.asahi.com
仙台空港から260㎞離れた宮城県沖で7900mほどの長いパイプを下ろして海面下980m分ほどの地層を採取するという作業をしている船に、三浦さんはどうやって乗り込むというのでしょう。でも乗るのです。船の上からレポートするって書いてるもん。


youtubeライブ中継のURLは日本科学未来館のサイトに載っています。
www.miraikan.jst.go.jp
ううぅ、私は夜勤期間中で起きているのがつらい時間帯だ。けど世間的には連休の午後ですから見やすい時間帯ですね。
これとは別に、探査船「ちきゅう」の紹介をするイベントが仙台市科学館で12月8日に行われるそうです。
izumikuplus.com
ということで、今日は告知のようになってしまいました。
書くべきネタはいくつもあるはずなのですが、おいおいやるつもりです。ではまた。


余談ですが、この研究を行っているJAMSTEC・国立研究開発法人海洋研究開発機構の本部は横須賀にあります。先日ミヤギテレビの特番で岡崎大知アナが訪れましたね。
bosai.mmt-tv.co.jp
あの時に乗った研究船「かいめい」も海底から地層を採取していましたね。どちらの船のほうが深いところまで探れるのでしょう。
www.gizmodo.jp

*1:読みは「エンボヤージュ フライデーフライデー」、正確には最後の2は上付き文字

ここ最近のFM局予備免許について 2024秋

半年に一度の定例行事です。 自分なりにできる限り調べてはいますが誤りがあったり抜けているものがあったりしているかも知れません。

補助金交付決定

総務省のサイトの「予算執行の情報」というページで「補助金等交付決定」というEXCELファイルをダウンロードして「民放ラジオ難聴解消支援事業」という事業を探しています。ファイルの締めの時期の問題で令和5年度第4四半期と令和6年度第1四半期、つまり令和6年1月から6月の分は読めるのですが令和6年度第2四半期(今年7月から9月)のファイルはまだ読めません。
今期は九州総合通信局から6月と9月にプレスリリースが出ていました。

  • 2024年9月6日

コミュニティ放送の難聴解消を支援 -熊本県天草市に民放ラジオ難聴解消支援事業の補助金交付を決定-
熊本県天草市に対して『天草ケーブルネットワークの受信障害対策中継局を整備しラジオ難聴解消を実施』ということで補助割合は3分の2。
天草ケーブルネットワークが運営するみつばちラジオは2017年の開局時に親局と中継局6局を設置、その後2020年までに中継局1局の増力と中継局6局の設置で親局と中継局12局というかなり中継局の多いコミュニティFM局となっています。2020年に開局した4局分の補助金は2019年に天草市に対して出ているのですが、その時と比べて今回の規模は約2.6倍。物価がそれだけ上がったのか、中継局をいくつも建てるのか。
ググってみたら「第4次 天草市地域情報化計画(案)」という令和4年11月に作成されたらしいpdfファイルが出てきて、それには天草市コミュニティエフエム管理事業の章があり難聴地域解消への取り組みという項目があります。それによると主な難聴地域として『天草町福連木、宮地岳町、河浦町今田板之河内、五和町城河原』が列記されていて、令和5年度に難聴解消のための調査設計、令和6年度から7年度に調査設計に基づき難聴対策工事とあります。もし4局設置されれば中継局数はコミュニティFMとしては全国最多となります。
また、今回は受信障害対策中継局と明記されているので開局するときの免許人は天草ケーブルネットワークではなく天草市になるものと思われます。

  • 2024年6月21日

AMラジオ放送の難聴解消を支援 -株式会社大分放送に民放ラジオ難聴解消支援事業の補助金交付を決定-
大分放送に『AMラジオ放送親局のFM補完中継局を整備し難聴解消を実施』ということで補助割合は3分の2。
というのだけど、親局のFM補完中継局って2016年6月に放送を開始しているはずなのです。そして2023年6月にも『AMラジオ放送親局のFM補完中継局を整備し難聴解消を実施』ということで今回の倍近い規模で補助割合2分の1で補助金が降りています。字面通りに読めば大分放送はAMラジオ親局のFM補完中継局を3回にわたって整備することになります。そんなことってあります? 後述しますが2024年8月にFM補完中継局が開局していますので、もしかすると大分放送はひとつのAMラジオ親局を補完するのにFM中継局が3局必要であるということなのかもしれません。FM大分NHK大分よりもきめ細かい置局となるのでしょうか。

9月までだとこれだけなのですが、私の遅筆のせいで10月になって東北総合通信局からプレスリリースが出ました。来春まで寝かせておくわけにもいかないのでここに載せます。

  • 2024年10月17日

 「令和6年度無線システム普及支援事業費等補助金(民放ラジオ難聴解消支援事業)(第3次)」の交付決定
総務省は、昨日、』という書き出しで始まるので10月16日付なのでしょう。2件あって、
・株式会社アイビーシー岩手放送:野田補完中継局(九戸郡野田村内)の整備 補助割合は3分の2
・山形放送株式会社:鶴岡補完中継局(鶴岡市内)の整備 補助割合は2分の1
岩手放送は田野畑FM中継局を設置して田野畑AM中継局を休止中ですが、久慈AM中継局と田野畑FM中継局の狭間になる野田村はどうなるのだろうと気になっていました。FM中継局を建てるのですね。ちなみにエフエム岩手は野田中継局を持っています。震災直後に久慈市と野田村向けの独自編成の実験をやったりしたことがありました。
山形放送は親局以外では初めての補完中継局になります。事業費は岩手放送野田局の2倍ほど。ちなみにエフエム山形も鶴岡に中継局を持っています。出力250Wと普通の中継局より高めです。

予備免許付与

本免許が下りる前には予備免許が降ります。地方によっては予備免許が出ていることが各地方の総合通信局より発表されます。今回は既に開局しているものばかりですが、タイトルを列挙します。

  • 2024年2月21日

栃木県足利市コミュニティ放送局に予備免許

  • 2024年3月7日

栗山町のコミュニティ放送局に予備免許

  • 2024年3月27日

株式会社登米コミュニティエフエムのコミュニティ放送中継局に予備免許- 宮城県南三陸町でエリア拡大 -
これら3件は今春の時に紹介済みです。

  • 2024年5月23日

伊那市コミュニティ放送局に予備免許

  • 2024年6月24日

静岡県焼津市コミュニティ放送局に予備免許<10年ぶり、静岡県内で13事業者目のコミュニティ放送局

  • 2024年6月24日

愛知県名古屋市中区のコミュニティ放送局に予備免許<10年ぶり、東海管内で31事業者目のコミュニティ放送局

  • 2024年7月4日

神奈川県川崎市川崎区のコミュニティ放送局に予備免許

本免許付与

放送局が開局するときには免許付与のプレスリリースが各地方の総合通信局から出るものなのですが、近頃は予備免許の時しか出さなかったりして、この半年で本免許のプレスリリースは2件しかありません。実際に開局している局はもっとあります。

  • 2024年4月23日

株式会社登米コミュニティエフエムのコミュニティ放送中継局に免許 - 宮城県南三陸町へエリア拡大 -

  • 2024年9月18日

広島県三原市に受信障害対策中継局を設置 <三原市 中之町の一部で受信環境を改善>

開局済みの局

総務省電波利用ホームページにある無線局等情報検索でここ最近の免許付与について検索してみますと、免許の年月日が2024年4月1日以降であるFM放送局は13件ヒットしました。

放送局 中継局*1 設置場所 周波数(MHz) 出力(W) 免許付与日 開局日
株式会社登米コミュニティエフエム
H@!FM(はっとエフエム)
三陸 宮城県本吉郡南三陸町 76.7 20 令6.4.19 令和6年4月21日
足利コミュニティFM株式会社
FM DAMONO(エフエムだもの)
JOZZ3DD-FM
あしかがエフエム
栃木県足利市 88.3 20 令6.5.7 令和6年5月26日
株式会社ラジオふらの 東山 北海道富良野市 77.1 1 令6.5.17
株式会社エフエムくりやま JOZZ1BF-FM
エフエムくりやま
北海道夕張郡栗山町 78.8 20 令6.6.14 令和6年7月8日
つくみ港まつり実行委員会
うみかぜラヂオ
JOYZ0AR-FM 大分県津久見市 77.1 2 令6.7.1 令和6年7月14日
株式会社大分放送 十文字原 大分県別府市 93.3 100 令6.7.16 令和6年8月8日
伊那ケーブルテレビジョン株式会社
伊那谷FM
JOZZ4AV-FM
いなエフエム
長野県伊那市 86.7 20 令6.7.19 令和6年8月1日
株式会社Heart FM JOZZ6BH-FM
ハートエフエム
愛知県名古屋市中区 86.4 20 令6.8.1 令和6年8月10日
株式会社FM812Yaizu
RADIO LUSH
JOZZ6BI-FM
やいづエフエム
静岡県焼津市 80.7 20 令6.8.9 令和6年8月12日
株式会社エフエム雪国 五十沢 新潟県南魚沼市 76.2 5 令6.8.28 ?
三原市
FMみはら
三原市中之町01SFM 広島県三原市 87.4 0.25(0.41) 令6.9.18 令和6年12月下旬
三原市中之町02SFM 広島県三原市 87.4 0.25(0.39)
三原市中之町03SFM 広島県三原市 87.4 0.25(0.74)
株式会社FM大師 JOZZ3DE-FM
エフエムだいし
神奈川県川崎市川崎区 94.9 20 令6.9.24 令和6年9月30日

あっ、ひとつ多かったですね。つくみ港まつりのイベント放送局はその時期だけの時限的な免許なので今はもう電波は出ていないはずです。
いちおう参考にしたURLを列記。参考にした時点のものなので今でも読めるかどうかは未確認です。
登米(南三陸):https://kahoku.news/articles/20240419khn000075.html
・足利:https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/901583
富良野(東山):https://www.city.furano.hokkaido.jp/life/docs/648086.html 、http://web.archive.org/web/20240426094213/https://www.city.furano.hokkaido.jp/life/docs/599695.html
・栗山:https://fm-kuriyama.com/news/1155/
津久見https://www.city.tsukumi.oita.jp/site/kanko2/7121.html
・大分(十文字原):https://www.facebook.com/groups/634673633243446/posts/8544383505605713/
・伊那:https://ina-dani.net/topics/detail/?id=64982
・名古屋heart:https://jouhou.nagoya/heartfm-2nd-open/
・焼津:https://news.yahoo.co.jp/articles/268de294a58367d12798e6185065ebe027c305c1
・雪国(五十沢):https://fmdx.blog.fc2.com/blog-entry-2936.html
・三原:https://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo_2024/01sotsu08_01001675.html
・大師(川崎):https://www.townnews.co.jp/0206/2024/09/27/752774.html
三原だけ総合通信局のプレスリリースですが、これよりも「でんぱでーた」の掲示板に載っていた三原市で出している工事仕様書のpdfのURLのほうが有用かもしれません。
FM雪国の中継局が何処だかわからなくて諦めていたら、FM放送の受信に詳しい「VHF-DX blog ~海外FMを聞く~」に「市報みなみ魚沼 2024.10」へのリンクが貼ってあって知ることができました。
開局と同時に局のサイトで公表してくれるのが望ましいと個人的には思うのですが、そうでない場合は該当する町のサイト、市政広報のpdf、議会議事録、入札情報のページをあたることになります。なかなか見つけるのが面倒で、自力で見つけられずこの手の情報を取り扱っているブログやサイトの力を借りることもたびたびです。X(旧・Twitter)などSNSにしか情報が無いと私には難しくなります。以上、言い訳。
場所が分かったうえでgoogleマップを見てみると、五十沢(いかざわ)地区と主送信所がある新潟県十日町市の間には坂戸山(634m)があるので、山影になって電波が入りづらいのかもしれません。
川崎市のFM大師は周波数が現状使える最も高い周波数、94.9MHzであることが珍しいという話を小耳に挟みました。そう言われれば90.0より大きな周波数ってAMラジオ局のFM補完放送にしか使われていませんでした。コミュニティFMが使用するのは初めてになります。

閉局

最後に、9月30日でNHKラジオ第一の佐久間中継局が廃局になったことを紹介します。
廃止直前と直後に出た中日新聞のwebの記事(会員登録しないと読めません)より
発電所内 ラジオ局終了へ NHK、あすまで 天竜・佐久間 送電線放送 国内3例 :中日新聞しずおかWeb
「佐久間ラジオ中継放送局」が終了、開設から60年 国内3例の送電線放送:中日新聞Web
浜松市天竜区佐久間町(建設時は磐田郡佐久間村)にある佐久間ダム電源開発(J-POWER)佐久間発電所は日本でも最大級のダムであり水力発電所で、そこから延びる高圧送電線は高電圧がゆえにコロナ放電というものを起こしコロナ雑音という電波障害を生じさせていたのだそうです。そこで取られた対策が、ラジオ放送機を送電線に接続し、送電線をアンテナ代わりにして電波を発射する「送電線放送」というものでした。この送電線は東京都町田市の電源開発西東京変電所までつながっているため東京でも佐久間中継局の放送が受信できるという話もあったようです。しかし、送電線の建て替えにより電気的雑音の解消が見込めることなどから佐久間中継局を廃止しても他の放送局を受信可能であるということになりました。佐久間町には東京電力の50Hzの電力と中部電力の60Hzの電力をやり取りする周波数変換設備があり、その設備増強に付随して送電線を建て替えることになったようです。
総務省電波利用ホームページの無線局等情報検索では10月の初めにさっさと削除されました。1964年1月に開局したそうなので60年間の歴史を閉じたことになります。
これにより、現存する送電線放送による中継局は岐阜県郡上市の白鳥(しろとり、関西電力大島保線所)と新潟県中魚沼郡津南町の津南(つなん、東京電力信濃川発電所)の2カ所となります。佐久間、白鳥はラジオ第一のみ、津南はラジオ第一、第二の電波が出ています。

*1:コミュニティFMの親局については呼出符号と呼出名称