もう冬なのか、TBCラジオ2022年秋改編の感想でも

10月改編の感想を書かないでいるうちに11月改編があって、気がつけば立冬、「あわついいな」の日になっていた。
その「あわついいな」の語源*1である粟津ちひろさんが第2子出産のために「GoGoはみみこい」水・木アシスタントを10月27日を最後に降板したのが11月改編です。

粟津さんの後任は木曜は週替わりかな、水曜は「いとうふうか」さん。ふうかのふうはふようのふ? 扶養の扶ではなく芙蓉の芙。芙蓉はアオイ科の落葉低木で夏に咲くんだそうですね。というわけで漢字で書くと伊藤芙夏さん。ググるレースクイーンをされていた方なのかな。佐々木淳吾アナが「GoGoはみみこい」を担当するようになってから最も若いアシスタントとなるのである程度のジェネレーションギャップを覚悟していたようですが、11月2日の放送を聴いてみた感じだとゼネレーションギャップの方向性が予想と違っていて佐々木アナは戸惑っているようでした。前任の粟津さんとはピアノが弾けるという共通点があるのでその点を生かしたコーナーが作られるかもしれません。

粟津さんの最後の出演日となった10月27日は、AKB48Team8出身の社員、佐藤朱(さとうあかり)「アナウンサー」がラジオで初めてニュースを読む初鳴きの日でもありました。10月からアナウンス部に異動になったような説明があったような気がします。逆に9月にラジオに復帰したと思われていた古野真也アナが10月から営業局に異動になり、アナウンサーの数が13名であることに変わりはありません。伊藤晋平アナは11月1日に正式にwebサイトから抹消されました。

その11月1日、webサイトが全面リニューアルされました。番組改編よりもこちらのほうが大事(おおごと)かもしれません。
ディレクトリ(co.jp/の後の部分)に02radioとか03tvとか04annoとか番号がついていたのが無くなりました。かつてヘッダーメニューがそういう並びだった名残りの番号でした。ただし、「深夜の音楽タイトル」とか個々の番組のページはまだ02radioの中に入っているようです。そのうち変更されるかもしれません。
webサイトのリニューアルで何より驚いたのは、アナウンサーページです。各アナウンサーの写真(マウスオーバーすると表情が変わる)をクリックし個別ページに入ると、直筆の目標というかモットーというか、そういうものが本人の名前より先に出てきます。そしてようつべで動画の自己紹介があります。そしてtwitterアカウントを持っているアナウンサーについてはツイートが表示されます。最後には写真ギャラリーがあり、仕事の合間のオフショットを載せている人もいれば、幼少期の写真を載せている人もいて使われ方は様々です。
かつて一部のアナウンサーについてTwitterアカウントへのリンクが貼ってあった時期があったのですが、あるとき撤廃されました。そして前回のwebサイトリニューアルでアナウンサーページにあったブログが全抹消され廃止になりました。在仙のテレビ局でアナウンサーが書くページがないのは東北放送だけです。何か外部に発信されると困ることでもあって規制したのかと疑ってかかっていました。なので今回の方向転換には驚きを禁じえません。おいおい自己紹介動画は味わっていきます。

コメント欄に情報が寄せられていましたが、今回のwebサイトリニューアルに合わせて林田悟志アナがTwitterを始めました。また守屋周アナがこの秋改編に合わせてTwitterを新アカウントで再開し、「Goodモーニング」のオープニングトークがツイートと絡めたものになっていることが多くあります。

秋改編の番組といいますかこのところ面白いなと思ったのが、キー局の都合でネット番組が宮城ローカルになるという例があるんだな、というところです。
サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー」は10月8日、ネット開始2週目にしてニッポン放送クライマックスシリーズのヤクルト戦、RKBラジオクライマックスシリーズソフトバンク戦をネットするために13時台のみの放送となり、14時台はTBCラジオだけの放送になりました。宮城ローカルの音楽番組「みきフェス」となった14時台、伊達ちゃんが宮沢りえ「ドリームラッシュ」をかけて始まり、トミーが伊武雅刀子供達を責めないで」をかけて終わり、後を受ける「土曜3時はラジオジョッキー」のロジャー大葉さんがバカ受け。あれ、作詞秋元康だったのか。ググってみたら洋楽のカバーみたいですね。いや、あれは歌ではなく演説だ。
秋元康渾身の一曲、伊武雅刀「子供達を責めないで」これぞ企画屋の本領発揮!
10月から13時台がTBCラジオへの裏送りとなった「ミスDJリクエストパレード360」(12時台)/「ミスDJリクエストパレードTOHOKU」(13時台)。11月6日は文化放送全日本大学駅伝の実況中継でお休みなので、千倉真理さんが仙台に出向いて全編八木山からの生放送「ミスDJリクエストパレードTOHOKU AUTUMN」となりました(信越放送の12:40までのネットはこの日もあり)。昨秋の聴取率調査週間、今夏のTBC夏まつりに続いて3度目の仙台訪問で、初めての仙台からの生放送となりました。今後も番組が継続するなら11月第1週は必ず全日本大学駅伝が入る(文化放送は学生三大駅伝全部やる*2を売りにしている)ので年に一度は仙台に来てもらえるかもしれません。


いちおう三才ブックス刊「ラジオ番組表」の2022春号と2022秋号の東北放送のページを見比べてみます。

  • 月曜から金曜

・月-金5:00の「tbcニュース」が「生島ヒロシのおはよう一直線」内5:55に移動。その枠で放送されていた(春号の番組表には明記されていない)「tbcラジオ防災減災一口メモ」と枠交換(秋号の番組表を眺めていると「tbcラジオ防災一口メモ」と表記に揺れがある)
・「Goodモーニング」4月は松尾武アナが出ていたんだなぁ…「ニュースクローズアップ」のコメンテーター陣のうち毎日新聞社の方が10月に人事異動で交替(時事通信社の方も7月にやはり人事異動で交替している)。通常秋号に書かれている「仙台市冬道情報※12月から」という表示がないのだけど、まさか今年はやらないのか?
・「en∞Voyage」4月は増子華子アナが出ていたんだなぁ…7月から須口まきさんに替わったのでした。大久保悠アナは5月からでしたが春号の番組表に載っています。
・「氷川きよし 限界突破RADIO」に『※12月末で終了』という但し書きが付いている! たしかに氷川さんは年内いっぱいで活動休止するのだけど、この但し書きは東北放送だけ。
・「GoGoはみみこい」4月は鎧坂文菜アナが出ていたんだなぁ…秋号では佐藤渚さん、阿部未来さんの写真が出ています。佐藤渚さんが元TBSアナウンサーの佐藤渚とは別人であることが分かります。10月時点の番組表なので粟津ちひろさんもいます。山口祥未さんは「ラジオな気分フライデー2」のところに出ています。ラジオカーは水曜は「週替わり担当」になっています。木曜は引き続き野口美和アナ、金曜も引き続き週替わりのようです。
・「GoGoはみみこい」のコーナーに関しては、13:30からの「新譜!新譜!!新譜!!!」は単に「新譜」と簡略化。15:10からの読み上げられることの無いコーナー名「GoGoの気分は「千両箱」」が秋号では削除されています*3。火曜15:40の河北TBCカルチャーセンターの講座紹介コーナー「エンジョイ!カルチャーだより」が隔週になったようです。14:50にTBSラジオ制作の「朗読のミカタ」が始まりましたが(新)マークはありません。
・「Sofa×Music」が転出した跡地は水曜16:40が(新)いいものテンミニッツ、木曜16:40が(新)納得!お得!ラジオショッピング
・で、月-木17:14-17:30(移)「Sofa×Music」。これにより月-木17:48-18:00(移)「tbcニューストゥディ」。金曜はこれまでどおり「シロクジTUNE」内の17:25-17:30に「tbcニューストゥディ」。「シロクジTUNE」のコーナーは枠が狭くてすべては書いていないのだが、基本的に4月期のコーナーがそのままで、金曜に「Sofa×Music」は無い。
・ナイター枠については以前もう秋なのか、TBCラジオ2022年秋改編発表 - みむめもーどで書いた通り。その時点では発表されていなかった水曜夜は「ロジャー大葉の愛してJ-POP天国」で日曜14時台の第1部が水曜20時台に再放送、日曜16時台の第2部が水曜21時台に再放送。
・「3.11みやぎホットライン」の担当者から守屋周アナの名前が無くなり藤沢智子さんだけに戻る
・春号では月21:55-22:00火-金21:54-22:00が「tbcニュース」だったのが秋号では月-金21:55-22:00「河北新報ニュース」になっている。以前コメント欄で指摘があった通り、月-金23:57-24:00の枠が「河北新報ニュース」から「イベントインフォメーション」になり、一日の最終のラジオニュースが2時間繰り上がりました。テレビで「NEWS23」内23:49頃の「河北新報ニュース」はこれまで通り放送されています。

  • 土曜

・「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー」ネット開始で「サタディ・イン・ザ・パーク」は55分短縮。radikoタイムフリーの番組の分割時点が正午から11時に繰り上がっています。番組表上は13時台のコーナー(ニュース、交通情報、TELインタビュー)がなくなるだけ。実際には3人それぞれが選曲するコーナー3枠が3人のうち2人が選曲するコーナー2枠になる。須口まきさんは7月から「en∞Voyage」火曜日を担当し秋から「Sofa×Music」が10分×2日から15分×4日に拡大している、ロジャー大葉さんは「愛してJ-POP天国」があり秋から「土曜3時はラジオジョッキー」を担当することになる、ということで二人は選曲する場所がほかにもできるのだから「サタディ・イン・ザ・パーク」の選曲コーナーを3週に2回に減らしたって何の問題もない(※個人の感想です、渡辺敏之さんは「歌のない歌謡曲」のディレクターもしていたはずなのでたぶん選曲もしている、3人ともこの番組以外でもミュージックセレクターの仕事をしているということ)。
・番組表や欄外の定時ニュースの一覧には載っていないけど「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー」は13:55-13:59に「TBCニュース」が入ります。ニッポン放送では交通情報が入りトミーが交通情報のアナウンサーに投げキッスをしていたとかいないとか。これにより、しばらく放送されていなかった土曜午後2時の時報CM(ニードル「ワレワレハ・・・」編)の放送も復活しました。
・14:55-17:00(新)「土曜3時はラジオジョッキー」。5分フライングスタートは前番組「あつらじ」と一緒だけど14:59にいったんCMが入るのが異なる(「あつらじ」はCM無しで時報まで引っ張ってからスタートしていた)。相変わらず競馬中継はあるのね。今期は土曜も日曜も競馬中継の前後をロジャーさんが担当することになる。
東北放送の公式の改編情報では「あつらじ」が9月24日終了としているが、その日は17:06までデーゲーム中継が放送され、佐々木淳吾アナウンス部専任部長が17:07からの交通情報までの1分間をつないだだけであり、そんなのは断じて「あつらじ」ではない! これまでならたぶん17:29までの定時番組をつぶして無理やりにでも「あつらじエンタメ(仮)今週これが気になりました~」のコーナーをしていたはずなのに、交通情報から定時編成に復帰したのは意外でした。負け試合だったせいか、晋平ちゃんがもういないからか。そういえば(東日本放送ではないほうの)5ちゃんねるにはディレクターのおがはるさんも居なくなったという書き込みが載っていたが、
・17:10-17:30(新)「Hit Chart Graffitiウィークリー・ダイジェスト」は月-木担当の根本宣彦アナが月-金に流した5曲を紹介する。単純に月-木の放送から宮城三菱のCMを除いたものを流し、金曜の曲を流しながらお別れという流れ。
・19時台は第2週以外は「ドキュメンタリーセレクションほか」と書いてあって実際にドキュメンタリーも1回か2回放送されたかと思いますが、それより多く放送されているのは「ミュージック白書~Artist History~」という番組。「アーティストBOX」が模様替えしたのかなという印象を持っているのですがどうなのでしょう。
・「下町ロケット」は10月8日放送分からだったかな、ゴースト編に入りました。主役の佃航平を演じていた黒木啓司さんが9月で芸能界を引退することが発表されていたのでどうするのだろうと気になっていたのですが、盛んに番宣が流れている通り、10月からは岸谷五朗さんが務めることになりました。
・深夜4:40-4:55に(新)「通販ラジオ生活便」。10月1日深夜の初回放送を聴いてみたらMCがロザンの宇治原さんと菅さんのお二人だったことに衝撃を受けた記憶があるのですが、11月5日深夜の放送をタイムフリーで聴いてみたら竹谷宣子さんがMCの普通のラジオショッピング番組になってしまいました。あれは私が夢でも見てたのかな。

  • 日曜

・5:45-6:00に(新)健やかインフォメーション。土曜、火曜にもあるので週3になる。「大徳寺昭輝の天の夢」は東北放送では打ち切られたもののそれ以外の7局*4では引き続き放送中。
・「ミスDJリクエストパレード360」は12時台のみに縮小、13時台は宮城ローカルの(新)「ミスDJリクエストパレードTOHOKU」に。
・「さまぁ~ずのさまラジ」はアシスタントの佐藤美希さんが9月で芸能界から引退することとなり番組も降板、10月からはホリプロアナウンス室のフリーアナウンサー小山愛理さんがアシスタントとなりました。佐藤美希さんといえばNHK・民放共同のラジオキャンペーン「ダカラジ」で被災3県ともゆかりのある方でした。ググってみたら今でも「ダカラジ」のお知らせが見られます。辞めたアナウンサーのプロフィールは速攻で消すくせに。
ダカラジ ファイナルイベント開催!!
・19時台は今年も「秋元真夏 (乃木坂46) 卒業アルバムに1人はいそうな人を探すラジオ サンデー」。(新)マークが無いので半年ぶりの復帰と言うつもりか。秋田、福島は通年放送でTBCラジオナイターオフのみ、何故かネット局が東北地方のみ。楽天の試合で始球式をするくらい東北に食い込んでいらっしゃる。他地方のファンはエアフリー*5で聴くことになるのだそうな。この枠はかつては全国ネット枠で、地方局の東京支社に勤務する優秀なラジオマンを招くコーナーがあって最多出演はとうh(ry.
・23:20から(新)「AMEMIYAのとにかく歌います♪」。仙台では冷やし中華は仙台発祥となっているので、適切なネットかと。
・「X-GUNの激烈!ガッテム」が月曜22時に引っ越して「高橋直純のトラ×ブルメーカー」が30分繰り上がり番組休止も30分繰り上がる。余白が増えたせいか「高橋直純のトラ×ブルメーカー」という文字が春号では小さい字で1行で書かれていたのが秋号では字が大きくなって2行で表示されるようになった。

そういえばX-GUNにとって月曜22時というのは「X-GUNの一発かましたれ」が放送されていた時間帯であり、里帰りしたと言えなくもない。
X-GUNが月曜に入ったことで月曜の夜は「坂本サトルさんのあと桂宮治三遊亭圓楽(代演:伊集院光)→(ひと番組挟んでいるがそれには触れなかった)→藤沢智子→ニードル→X-GUNチュートリアルイワイガワ宮川賢→ひとつ飛ばして(「オテンキのり」さんも芸人なのだが)→Creepy Nuts→フワちゃん」と芸人もしくは話芸を生業のひとつにしている人ばかり。秋改編の番組表を見てこれに気付いたニードルのお二人が「NEW NEWS」で「演芸の月曜日だなぁ」とか感想を述べていた覚えがあります。
先日「桂宮治のザブトン5」と「おたよりください」が毎週月曜の番組だと誤解したコメントがコメント欄に書き込まれたことがありました(削除しました)が、その「NEW NEWS」の影響かなと思っています。
改編前だったかな、たまたま文化放送の番組審議会の概要を伝える番組「月刊QR」をタイムフリーで耳にしたら、「桂宮治のザブトン5」が番組審議委員にめった打ちにされていました。あの番組はたまたま一度だけ聴いてもそんなに面白いとは思えないかもしれません。毎日毎日ながら聞きを重ね、文化放送西川文野アナと桂宮治さんのどこか噛み合わない話のやり取りに聞きなれてくるとじわじわくるタイプの番組だと私は思います。じわじわ来るまで聴き続けるのが手間かもしれませんが。

*1:粟津ちひろさんの誕生日が11月7日であるという本人自作の語呂合わせ

*2:出雲駅伝全日本大学駅伝箱根駅伝のこと。大学女子駅伝はやらない。

*3:番組ホームページには読み上げられることの無いコーナー名は今でもすべて載っています

*4:KBCラジオ、ラジオ日本、ラジオ関西和歌山放送北陸放送山陰放送STVラジオ

*5:エリアフリーのことを番組ではエアフリーと呼んでいる。元々は勘違いで間違って覚えていたみたい。