ありがとうを伝えよう(2)

2004年に仙台放送ドラマニア倶楽部」のBBSが閉鎖され、テレビドラマの感想を書く場を失った私は「はてなダイアリー」でテレビ視聴日記を書くことにしました。当時私がROMってたハロプロ界隈の皆さんのブログに「はてなダイアリー」のものが多かったから私もはてなで過ごしたいと思ったのでした。みむめもなモードだから「みむめもーど」、今でいう「ラジオな気分」のようなものです。このブログ名から私のことをみむめ夜勤くんと呼ぶ人がいますが、さしずめニュースコープを新しい生協と呼ぶようなものです。まぁかまわないけど。私の中では2004年11月1日を「みむめもーど」のスタートとしています。
2005年10月9日、TBCラジオで日曜の夕方ワイド「宮川賢のまつぼっくり王国 」がスタートします。この番組は半年で終わってしまうのですが、宮川さんは新たに「モーレツともこ節」じゃなかった「ニュース穿ち節」という番組を始め、これが半年後に「宮川賢のまつぼっくり小国」となります。
この小国は政情不安というか半年ごとに放送枠が変動していまして、その改編情報を調べる過程で私はあるブログを見つけます。「ラジオデイズ」というそのブログにはなぜかまつぼっくり小国のネット局の放送時間の一覧が載っていました。のちには「X-GUNの激烈!ガッテム」や「清塚信也ピアノラウンジ」や「Wコロンの黄昏ラジオ GO!GO!スピーク」の放送時間も載るようになります。どうしてそんなに詳しいのだろうと不思議に思いながらも改編期になると検索してそのブログを見るようになりました。
あるとき、ちょっと気になる記述が目に留まりました。当時もトラックバックしたのですが改めて...
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何だこれは! 私の思いをひとつのエントリにまとめアップしました。当時の記述を見ると私の39歳の誕生日の前ぐらいに見かけたものを次のお正月に書き上げたようです。11年前のことだったか。
(再掲)Wind Climbing〜風にあそばれて〜 - みむめもーど
「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」は「魔法陣グルグル」第1期の初代エンディングテーマというアニソン、シンガーソングライター奥井亜紀さんのセカンドシングルです。私の大好きだったアニメの大好きな曲が誕生するまでに何があったか。創作者の苦悩について綴られた文章にケチをつけるようなことをアップしたので当然本人に見つかってしまいました。
当時私は彼が誰だか分らず事情通のようなことを書いている人だなぁぐらいに思っていたはずです。のちに彼が誰であるか気づいてしまい、ガクガクブルブル、震えが来ることになります。私が好きだったあの番組もこの番組も彼が作っていたのか。そりゃあの番組やこの番組の各ネット局の放送時間の一覧が載っているわけだよ。
具体的なことは伏せますが彼のブログと拙blogの間ではいくつかの出来事がありました。話せばどれも長くなるので触れません。だって本稿の趣旨は「ありがとうを伝えよう」ですから。

彼がどんな立場にあるかわかったことで感謝の言葉を述べたこともあるにはあります。
ameblo.jp
(※コメント欄に感謝の言葉を書き込んでいます。拙blogでも当時あれこれ触れています。(再掲)TBC夏まつり2013関連 - みむめもーど
あれから8年も経ったのですね。TBC夏まつり2013では「宮川賢のまつぼっくり王国」・「Wコロンの黄昏ラジオ GO!GO!スピーク」の合同公開録音の直後に永六輔さんと遠藤泰子さんを招いてのトークステージが繰り広げられたのでした。宮川さんをはじめ業界人の一般認識としてそんなの無理に決まっていると思われていた永さんを呼びたいという夢。彼の夢が叶ってしまった瞬間です。彼のブログの別のエントリでは何と桃屋が降板した「誰かとどこかで」の宮城ローカルのスポンサーを見つけていたことが述べられています。これくらい書けば彼がどんな立場の人かバレてしまいますね。
リンク先のエントリでは永さんを呼んだことに関連してこんな記述があります。

自分が何かを担うならこうする、と思っていたことがありました。
「レギュラー出演者をステージにあげる」と。

ラジオまつり時代、同じ考えは社内にありましたが、
全部の番組ではなく、「自社制作」の出演者が前提になっている感じで。
聴いてる方からすればそんなの関係なく。

結局アナウンサー、ワイド番組の出演者を中心としたブッキングに。

でもね、そうじゃなくて。
誰が作ろうが、うちのラジオに出演している人は同条件でブッキングすべきかと。

何故に8年前のブログのごく一部を切り取るようなことをしたか。それは今般のスペシャルウィークtbcラジオ感謝ウィーク~ありがとうを伝えよう~』のありえない豪華ゲスト陣のブッキングに驚いたからです。

月曜から金曜のゲストは午前11時から午後4時までラジオでは断続的に(レギュラーコーナーの事情で出たり引っ込んだりを繰り返しながら)出演(火曜の八神さんはスケジュールの都合で途中までとなったようだが)、テレビでも午前11時のスタート部分のみ「ひるまでウォッチン」テレラビジオ同時中継。千倉さんは土曜は「サタディ・イン・ザ・パーク」の全編に生出演、日曜は「ロジャー大葉の愛してJ-POP天国」に録音で出演されました(ロジャー大葉さんは「サタディ・イン・ザ・パーク」でその日だけラジオカーに乗っていて、帰社後収録をしたらしい、ちなみにこの日に限って「愛してJ-POP天国」は生放送でした)。
このほかに「GoGoはみみこいラジオな気分」において「ありがとうメッセージ」の紹介が

さらには豪華ゲスト陣にはラインナップされていないが自社番組「今宵集まれ!みんなのラジオ」で電話生出演が

  • 12月8日(水)鈴木俊光:現在の担当番組「めざましラジオ~朝いちばん~」(自社制作)、というよりTBCラジオレジェンドアナウンサー。ちなみに「今宵集まれ!みんなのラジオ」パーソナリティの守屋周アナは俊光さんのモノマネで知られている。

制作局・制作会社が何処であるかを問わない人選。これを考えたのは彼だ、そう直感しました。実際は彼の発案では無いのかもしれません。だとしたら8年前の彼の想いが今では他の社員にも共有されているという事だからなおのことすばらしい。
えっ、買いかぶりすぎ? だって、コロナ禍の中彼が何をしたか。あんな特番やこんな特番、あの県とこの県の商品を結ぶコーナー、あんな関西のミュージシャンの比較文化論番組にこんな大阿闍梨と住みます芸人のトーク番組etc. あっそこまでは彼のブログには書かれていないか。彼のTwitterには書いてあるんだけどね、これはわけがあって本名でやっているので今回は触れません。実は拙blogでは何度も引用しているのですが。
拙blogのことを気軽に東北放送の番組をあげつらい悪口を書いている放言ブログだと思っている人は多いと思います。書きたいことを書くための場としてブログを始めたことは間違いありません。しかし彼のブログを通して(実際に拙blogに対する指摘を受けたこともあります)、思ったままをストレートに表して良いものか、何か意図があるのではないか事情があるのではないか、いったん立ち止まってみるよう心掛けています。これでもマイナス面を取り上げるときは考えています。それでこの程度かよと思う人もいるかと思いますが、一定の敬意は持っています。ただ、webサイトのラジオの日別番組表だけは別です。これからもミスは容赦なく指摘します。だってここが間違っていては何が放送されるか分からないことになるのですから。
コロナ禍で大幅な収入減に陥ったTBCラジオをいくらかでも救うため、楽しい番組を届けるために日々頑張っている人がいることを忘れてはいけません。彼に、彼をはじめ私の好きなラジオに携わっている皆さんに感謝します。ありがとうございます。

(※拙blogコメント欄に面白くないと思った番組を面白くないと書くのは自由です。制作側に忖度しろと言ってるわけではありません。)