悲報×2

圧倒的な差をつけてセ・リーグを制覇した巨人軍がホークスに為す術無く日本シリーズ2年連続4連敗というのもなかなかドイヒーな悲報ですが、そういう深刻な悲報ではなくて。
先週の水曜日と言えばよいのか木曜日と言えばよいのか、11月19日(18日深夜)、文化放送「日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲」番組開始52周年という佳き日に番組終了が発表されるというなかなかな悲報が報じられました。
番組終了を伝えることになったのは現役パーソナリティの中で最古参となった佐藤千晶さんの担当日。番組開始記念日が彼女の担当日になったのは偶然なのでしょうけどね。radikoタイムフリーで聴きました。3時台の中ごろに「文化放送からお知らせがあります」とアナウンスがあり、何故か太田英明編成部長が声明文を読み上げます。多分事前録音でしょう。そこで番組の来年3月での終了が発表されました。
5ちゃんねるを眺めてみると、どうやらこの日の放送で重大発表があることは事前にアナウンスされていたらしいのですが、結果は番組終了とそれに伴う特別企画の紹介ということだったわけです。
wikipediaを眺めてみると、この秋から地方ネット局の提供は全廃され、文化放送でも3時台冒頭のみと大幅縮小、4時台は文化放送を含めCM枠自体が廃止されたと書かれています。この秋、北日本放送静岡放送がネットを打ち切り東海ラジオが4時半に飛び降りることになったのは日野自動車のCMがなくなったためだったのですね(三才ブックス刊「ラジオ番組表」2020秋号ではラジオ大阪東海ラジオの番組表に「日野ミッドナイトグラフィティ」の冠が記載されていますが)。かつてのTBSラジオの裏番組「歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ」が2時間番組から1時間番組に縮小され、いすゞ自動車のCMは基幹局のみとなって終了へ向かっていった過程をなぞっているかのようです。
歌うヘッドライト」の末期のパーソナリティは演歌歌手縛りになりましたが、「走れ歌謡曲」は逆に杜このみさんを最後にパーソナリティから演歌歌手がいなくなり、現状はフリーアナウンサー3名、タレント1名、声優1名という布陣です。そのせいか私が聞いた放送分でも演歌はあんまり掛かっていなかったような気がします、松任谷正隆編曲作品の特集があってTMさんが掛かってGLAYが掛かってエンディングはドリカム。このご時世トラック運転手だからといって演歌を聞いているとは限らない、裏番組のNHKラジオ深夜便」ですら懐メロでなく最近のJ-POPをかけることがあるのだから。時代が変わった、役割を終えた、というのはその通りなのかもしれません。
「これまでで一番緊張した」という佐藤千晶さんの番組を聴き終えてから、久しぶりに千晶さんのブログを眺めてみました。千晶さんの前任のパーソナリティである杜このみさんと大相撲を見に行ったこととか(杜このみさんの旦那様は小結の高安関です)、来春の朝ドラ「おかえりモネ」で方言指導のお仕事をすることになったこととか(「おかえりモネ」の舞台の一つである気仙沼市は千晶さんの出身地です)、そんななかに『いつもお世話になっている皆さまへ』という「ご報告」。年頃の女性のブログで「ご報告」と言ったらアレしかありません。
千晶さん、10月にご結婚されていたのですね。
千晶さんのブログでは結婚相手については気仙沼で知り合ったらしいくらいしか書かれていなかったのですが、Twitterを探すと何と結婚相手の方のツイートが見つかりました。梅干し屋さん? 「ほぼ日」の出身者? 気仙沼の漁師カレンダーを企画された方なの? 千晶さんのWikipediaを見てみたら、『(義父)立川志の輔』。なぬー!? 志の輔さんの息子さんなの? ちょっと収拾がつきません。いろいろな面をお持ちの方のようです。
この秋は石原さとみさまの結婚とか岡村隆史さんの結婚とか「わーわーきこえないきこえない」と耳をふさいで聞かなかったことにしてやり過ごしたい悲報が、一般的には喜ばしい出来事なんですけどね、私にとっては悲報が相次いだのですが、これも私にとっては同じレベルの悲報です。ご結婚おめでとうございます。幸せになってください。私に言われなくても幸せでしょうけど。