廃止あれこれ

ブログの更新意欲が失せつつある今日この頃。今から2ネタ書きますが先週の話題でして、先週のうちに書けよというお話です。

気仙沼線大船渡線、BRT区間の鉄道事業廃止

11月12日に来年11月13日での廃止を届け出たのだそうです。これで気仙沼線は前谷地-柳津間のみ、大船渡線は一ノ関-気仙沼のみの路線となるわけです。BRT言い換えれば路線バスをこれからも気仙沼線大船渡線と呼ぶのかどうか。逆に鉄道路線としては気仙沼線気仙沼市に行かず大船渡線は大船渡市に行かないわけで、柳津線、一ノ関線に名前を変えたらどうかというレベルです。JRとしては路線バス化することで鉄道時代よりも本数が大幅に増え利便性が増加しているということなのだけど、なんで鉄道だった時代から本数を増やすことができなかったのだろう。バスよりも動かすのに金がかかるということだろうか。
鉄道でつながっていたものが災害で破壊され、つなぎ直すには金がかかるから鉄道なんてやめてバスにしちゃえと言うのはどうなんだろうと思うところはあります。道路だったら国民の税金でなるはやで復旧しバスを走らせられます。鉄路は鉄道会社の私有物なので鉄道会社が自力でつなぎ直して復旧させなければなりません。赤字鉄道会社なら国に補助金を申請できますが、黒字企業のJR東日本には許されません。東北地域本社を偽装分社して補助金を申請できないものか、いや東北地域本社は1998年にただの仙台支社になっている。


鉄道がなくなるのは残念だと私は思うのだけど、そう思うのは一部の鉄道マニアだけらしい。鉄道がなくなっても何も困らないという町もあるといいます。
「鉄道が消えると街は廃れる」はウソだった! | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
増毛と書いて「ましけ」と読みます、鉄道マニアだったらだいたい知っているであろう留萌本線の終着駅。高倉健さんの映画のロケ地としても知られる場所なのだそうだけど、地元の人はその鉄道をほとんど使っておらず廃止されたとしても何も困ることは無いというのだそうです。
JR北海道がさしあたり廃止するつもりの5区間留萌本線(留萌-増毛間は廃止済み)、石勝線夕張支線(今年5月廃止済み)、札沼線北海道医療大学新十津川間(来年廃止決定済み)、根室本線富良野-新得間、そして日高本線鵡川-様似間。
石勝線夕張支線や札沼線の末端区間では1日に何本も汽車が走っておらず、それって鉄道路線としてどうなのと思います。夕張支線は当時の夕張市長がどうぞ廃止してくださいと主張するレベル。ちなみにその夕張市長は最近北海道知事になりました。
根室本線の滝川-富良野-新得間は石勝線の建設により特急・急行が走ることがなくなり、平成28年(2016年)台風10号の影響で東鹿越-新得間がいまだに不通のまま。日高本線鵡川-様似間は2015年1月の低気圧による高波により路盤の土砂が流出し(海沿いを走っていたのね)、復旧工事が難しく不通のまま。被害の無かった鵡川-日高門別間だけでも残せないかという声もあったのだけど、くしくもJR東日本気仙沼線大船渡線のバス区間の鉄道廃止を届け出た11月12日、沿線町長たちは多数決で日高本線の不通区間の廃止を受け入れることにしました。正式に廃止が届けられれば日高本線は日高には行かない胆振管内のみの短い路線になります。
JR日高線、8割廃止へ 5年不通でも「事態変わらず」:朝日新聞デジタル
JR北海道には数年前に保線に関するトラブルが頻発するなどもはや全道の路線を維持することが無理となりつつあるという問題があるので、鉄道をぜひとも残してほしいと強く言えないものがあります。


宮城岩手の話に戻りますが、先月の台風19号では随所で鉄路が寸断されました。こちらではあまり報道されていなかったかと思いますが東京都と山梨県の間の鉄道(中央本線)、高速道路(中央道)、一般道(国道20号)がすべて運休、通行止めとなるというのも大変な出来事でした。あれから1か月ほど経ちましたが、岩手ではJR八戸線の階上(青森県)-久慈間が運休中。同じく岩手の三陸鉄道の釜石-宮古間と田老-久慈間と宮城の阿武隈急行の梁川(福島県)-槻木間では復旧のめどが立っていません。三陸鉄道なんてこの秋のラグビーワールドカップに間に合うようにこの春復旧したばっかしなのにね、たった7か月で不通状態に戻ってしまいました。復旧作業はさぞ大変かと思いますが、何とかまた全通してほしいです。今年は全通でフィーバーしているだろうから来年以降落ち着いてから乗りに行こうかと思っていたのだけど、こんなことなら無理してでも乗りに行けばよかった。今度は乗りに行きますから、持ちこたえてほしいです。


補足:寝過ごしてアップするのが遅れた間に三陸鉄道の復旧計画が発表されたようです。
三陸鉄道、津軽石−宮古で28日運行再開 | 河北新報オンラインニュース
旧JR山田線区間については

北リアス線区間については

  • 田老-田野畑間(22.9キロ)は12月中に運行再開の予定
  • 田野畑-久慈間(35.4キロ)は来年

『釜石-陸中山田間、田野畑-久慈間は路盤の改良復旧に時間がかかっており、全線再開は越年が確定的となった』とのことです。

「Dlife」「FOX スポーツ&エンターテイメント」放送を終了

私にはあまりなじみがないのですが、BSデジタル放送のチャンネルですね。ともに来年3月31日をもって終了するという発表が11月14日にされたようです。
検索していてたまたまみつけた「海外ドラマナビ」というサイトに書いてあった2つのチャンネルについての説明。

「Dlife」は、2012年3月17日に初の外資系無料BSチャンネルとして放送を開始。若い女性をメインターゲットに人気の海外ドラマや映画を中心にディズニーアニメーションや選りすぐられたバラエティ番組などを届けていた。同局でしか見られない作品が多くあった。

「FOX スポーツ&エンターテイメント」は、2011年10月1日に「FOX bs238」として放送を開始し、2014年2月1日より現在の名称に局名を変更された。スポーツファンをメインターゲットに、プロ野球福岡ソフトバンクホークス」の主催試合生中継などの厳選された話題のスポーツ中継、ドラマ、映画、リアリティショーなどを届けている。

 ―『「Dlife」「FOX スポーツ&エンターテイメント」放送を終了 | ニュース | 海外ドラマ | 海外ドラマNAVI』より

「FOX スポーツ&エンターテイメント」はあの「ニュース女子」をネットしていることでも知られている局でしたね。
ちょっと前の話になるのですが、日経BP社でやっている文化通信や日刊合同通信のようなジャンルのニュースレター「日経ニューメディア」のサイトにこんなタイトルの記事が出ました。
二つのBS放送チャンネルが・・・ | 日経 xTECH(クロステック)
ところがこれが『日経ニューメディア購読者限定』という理由で一般人が読めるのは『二つのBS放送チャンネルが・・・』がすべて。だったらそもそも記事化するなよって腹が立つレベル。たぶん2つのチャンネルが無くなるんだろうけどそれってどことどこなんだろうって気にはなっていたのですが、今回の2チャンネルだったのですね。
で、無くなる理由ですが、「Dlife」の親会社、ディズニーとFOXの経営統合のためらしいです。


FOXネットワークスのサイトを見ると、いまFOXが日本で手掛けているチャンネルは6つ

  • FOX(651ch/CS312)
  • FOXムービー(624ch)
  • FOXスポーツ&エンターテイメント(610ch/BS238)
  • ナショナル ジオグラフィック(675ch/CS343)
  • ナショジオ ワイルド(673ch)
  • Baby TV(スカパー!では2011年に終了、ケーブルテレビでしか見られないらしい)

Wikipediaを見ると、他にもいくつものチャンネルが現れては消えていっているのですね。


ディズニーは少しややこしいです。WikipediaによるDlifeの説明は
『Dlife(ディーライフ)は、ブロードキャスト・サテライト・ディズニー(BSディズニー)が運営するテレビチャンネルの一つである。同局が放送する衛星基幹放送(BSデジタルテレビジョン放送)のメインサービス(代表サービス)に位置付けられている。』
メインがあるならサブもあるのか? あります。それが「ディズニー・チャンネル」(620ch/BS256)。このほかにディズニーの名を冠したチャンネルには

このうち、ディズニージュニアのCS339はブロードキャスト・サテライト・ディズニーではなくCSテレ朝チャンネルシーエス・ワンテンから送信されているようです。ディズニー・チャンネルもサービス開始当初はCSTBSチャンネルのC-TBSから送信されていたようです。同じウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパンが運営しているのにどういうことなのか、私にはその仕組みは分かりません。
米国ではディズニーはスポーツ専門局ESPNを子会社にしています。日本では「スポーツ・アイ ESPN」は伊藤忠商事NHKが始めた会社なんですね(今回Wikipediaを見て初めて知りました)。しかし現在は「J SPORTS」に吸収され4チャンネルあるうちの「J SPORTS 3」になっています。なんで1から4のうちの3なのかは私には分かりません。


無くなるチャンネルがあれば新しく入るチャンネルもあります。すでに9月9日に発表されていて、9者が申し込んだうち4者が認められたそうです。
吉本興業グループのチャンネルなどがBSに新規参入へ、総務省が認定先を発表 | 日経 xTECH(クロステック)
によりますと『遅くとも2021年末ごろ』には開局するみたいです。その4者ですが、

  • カワイイアン・ティービーが申請者の「よしもとチャンネル(仮称)」
  • ジャパネットメディアクリエーションが申請者の「BS Japanet Next」
  • BS松竹東急が申請者の「BS松竹東急(仮称)」
  • ブロードキャスト・サテライト・ディズニーが申請者の「ディズニー・チャンネル」

あれっ、「ディズニー・チャンネル」がある。無料の「Dlife」を止めて有料の「ディズニー・チャンネル」に一本化するということのようです。現在は「Dlife」がメインでHD(ハイビジョン)、「ディズニー・チャンネル」がサブでSD(標準画質)なのですが、今後は「ディズニー・チャンネル」がHDになります。
吉本興業は現在スカパー!プレミアム(CSボタンを押せば見られる方じゃなく専用チューナーが必要な方)で「Kawaiian TV」(カワイイアン・ティービー)という有料のアイドル専門チャンネルを運営していますが、これは11月30日で放送を終了します。一方「よしもとチャンネル(仮称)」は申請時の資料によると一部有料放送で総合編成となっています。総合編成というのはBS11、Twellvのような感じの内容になるということなんですよね?
もう1者、総合編成かつ無料放送、HDがダメならSDでもいいからと申請したのが「BS松竹東急(仮称)」。出資比率は松竹60、東急40だそうです。松竹はスカパー!で「衛星劇場」と「ホームドラマチャンネル」を運営していますが、こちらでは何をやるのでしょう。まだ公にできる情報は無いのか、ググっても何も出てきません。
ジャパネットは当然24時間テレビショッピングをやるのでしょう。スカパー!プレミアムから引っ越す形になるのかな。テレビショッピング専門チャンネルBSデジタル放送にできるのはこれが初めてになります。ショップチャンネルQVCはBS局にもネットしていますが本体はCSですからね。
ちなみに申請したものの落選したものの中にはスカパー!プレミアムで韓国ドラマを放送している「KNTV」やBSに移行済みの日本映画専門チャンネルの姉妹チャンネルと言える「時代劇専門チャンネル」があるようです。