駅伝<競馬

出禁にしようかなと思案中の「 通りすがりのものですが・・・・・」さん(と思われる方)からコメント欄に興味深いネタを戴きました。
ここ数年10月第2月曜日だった「体育の日」が来年から「スポーツの日」と名を変えることになり、更には来年のみ2020東京五輪の開会式に合わせて7月24日に移動になるというのです。
「体育の日」が1964年東京五輪の開会式にちなむ休日だからとはいえ、休日なんて法律を変えさえすればどうにでも動かせるものだという哀しいお話です。
このために来年の10月には休日がないという事案が生じてしまいます。それで困るのが、10月第2月曜に固定して開催している行事、例えば出雲全日本大学選抜駅伝競走です。これに関してスポーツ報知のwebにこんなネタが上がっていました。
出雲駅伝、来年は10月第2日曜日開催 フジテレビ競馬優先でスタート時間も変更へ』
https://hochi.news/articles/20191014-OHT1T50173.html
10月第2月曜がただの平日になるのでその前日である10月第2日曜に開催するというのは順当な判断だと思うのですが、問題は開催時刻が繰り上がるという点。これまでは「笑っていいとも」が終わった午後1時に放送開始、いいともが終わってからは「バイキング」ですね、それで1時5分にレーススタートというスケジュールだったのですが、来年はそのスタート時刻を早めることが検討されているというのです。記事によれば30分、あるいは1時間。その理由が、競馬中継とぶつかるから。
どうしても試合は2時間ちょっとかかるため、例年通りの開始時刻だと中継終了は午後3時25分。午後3時に始めている競馬中継の放送時間とかち合ってしまいます。今年は台風19号で東京の競馬の日程が大幅に変わったので去年の10月第2日曜のJRAのレーシングカレンダーを調べると、新潟のメインレースの発走が3時20分、東京のメインレースの発走が3時30分。これらを生中継できるように駅伝中継を早めに終わってもらいたいということなのでしょう。
競馬中継はJRAがお金を落としてくれる大事な上得意さま。もちろん駅伝中継にもスポンサーはついているけど(メインスポンサーは富士通)、どちらが優先されるかと言えば長年の付き合いがある競馬中継なのでしょうね。
報知のリンク先の記事には

今年、出場した監督のひとりは「日程変更は理解できるが、スタート時間まで変わるとは…。出雲駅伝は競馬より優先順位が低いのか…」と嘆くように話した。

という悲哀の声が載っていました。Wikipedia出雲駅伝を調べると『第1回の開催当時の放送時間は8時30分 - 11時と、現在の放送時間より早い時間での生中継だった。また、第12回までは中継録画での放送だった。』(今年は第31回なので第12回は2000年)ということなので、当初は午前中に試合が行われていたみたいです。それを思えばスタートが1時間繰り上がる程度は受け入れなければならないのかなという気はします。再来年は例年通りの10月第2月曜に戻るのでしょうし(「 通りすがりのものですが・・・・・」さんによれば再来年の「スポーツの日」が本当に10月第2月曜になるのかどうかは不明らしいのですが)。


余談ですが、お役所としてのスポーツ庁が設置されたり日本体育協会が日本スポーツ協会に名称変更したり、「体育の日」が「スポーツの日」に変わるのも時代の流れなのかもしれませんが、体育の授業がスポーツの授業になったり体育教師がスポーツ教師になったりすることは・・・無いな。