拙blogのメインコンテンツともいえる年中行事です。
今回も昨秋号の時と同様に対象の40番組を書き出して番組表を見ながら自分で一覧表を作り、編集スタッフと同じ苦労を味わったうえで照合してみました。結果、私の誤り13カ所、本誌の誤り6カ所で私の大惨敗でした。10連休で浮かれモードだったからかな、他人の誤りを指摘できる立場ではなくなってしまいました。
本誌の誤りがこれしかないというのは過去最少なんじゃないでしょうか。
- オールナイトニッポン0(ZERO)
- オールナイトニッポンMUSIC10(GOLD)
- ハライチ岩井勇気のアニニャン!
- 大分放送「(日)21:30-22:00」が抜けている。
- 村上信五くんと経済クン
- 静岡放送「(日)15:00-16:00」が抜けている。(※私も見落としました。午後3時台はページの折り目に重なって見落としにくいのです。しかし編集スタッフは製本前のタイムテーブルを見ていると思うのだけど…。)
- ももいろクローバーZももクロくらぶxoxo
以上です。
細かいことを言えば
なんてのもありますが、まぁこれは許容範囲かなと思います。
これら2番組に関してあれこれ調べていたら、5月4日に南海放送で「ハライチのターン!」が放送されているはずの枠で「神羅万SHOW」が放送されたみたいです。南海放送はよんどころのない事情で1月27日(当時は日曜)に急にネットを開始したようなのですが3月いっぱいでネットを終了したはずでした。第2土曜は自社番組ですが、第3土曜の5月18日には「ハライチのターン!」に戻るようです。
今号のネット局一覧表で感心したのは「欅坂46こちら有楽町星空放送局」のネット局に信越放送「(土)21:30-22:00」が明記されていたことです。
新潟放送制作の「NGT48のガチ!ガチ?カウントダウン!」が諸般の事情で4月以降の放送が休止になりました。この番組は昨秋時点では7局ネットだったのですが、
- 秋田放送:「八神純子 Music Town」に変更済み
- 山形放送:「せきぐちあいみのVirtual Radio」に変更済み(※せきぐちさんはバーチャルアイドルらしい。この番組はこの4月スタートで6局ネット。)
- ラジオ福島:「22:00Caryaのミュージックシュワシュワ、22:15アイくるとサンデート」に変更済み(※どちらも自社制作番組の移動。「地底人ラジオ」ネット開始で夜の番組が大きく動いたので、4月からネットしないつもりだった可能性はある。)
という東北3局に対して新潟放送、信越放送、北日本放送、北陸放送の北信越4局の番組表には「NGT48のガチ!ガチ?カウントダウン!」が明記されています。北陸放送に至ってはご丁寧に放送時間が移動したことまで表示してあります(「地底人ラジオ」ネット開始に伴うもののようです)。
過去のラテ欄が調べられる「yanbe.net」さんのところで4月のラテ欄を調べると、当初は4局とも「アーティストBOX」を放送してしのいだようなのですが、信越放送は4月13日より「欅坂46こちら有楽町星空放送局」のネットを開始しました。北陸放送は5月7日より「髭男爵 山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」のネットを開始しました。北日本放送と新潟放送は「アーティストBOX」を継続するようです。新潟放送は「NGT48のガチ!ガチ?カウントダウン!」の直後に「NGT48のガチ!ガチ?トーク」という番組も放送していたようですが、こちらは直後の番組として番組表に載っている「ゲームさんとラジオ」の枠を拡大(10分→25分)することでやりくりしているようです。
北日本放送は「井上芳雄 byMYSELF」のネットを始めるために、北陸放送は「地底人ラジオ」ネット開始に伴う他番組の移動のために、それぞれこの春の改編で「ももクロクラブxoxo」を切ったんですね。信越放送も「地底人ラジオ」をネット開始したのですが、「吉田拓郎ラジオでナイト」が終了した後に入ったせいか「ももクロクラブxoxo」に影響は及ばなかったようです。
ちょっと本題からそれましたが、そんな番組表に載っていない急きょ編成されたものをきちんと掬い上げてネット局一覧表に載せているのは素晴らしいことです。今号の編集スタッフにデキる人が入ったのでしょうか。奥付を見る限りスタッフは一緒のようです。
ここからは昨秋号との比較や考察です。
「全国AM番組ネット局一覧表」のページに掲載されるのは40番組です。それは毎号同じではなくいくつかが入れ替わります。
昨秋号に掲載されていた40番組のうち今号で外れたものは10番組。NGT48のガチ!ガチ?カウントダウン!(新潟放送、今年4月より放送休止中)、オールナイトニッポンPremium(ニッポン放送、NRN系ナイターオフ番組)、菊地成孔の粋な夜電波(TBSラジオ、昨年12月終了)、クリス松村の「いい音楽あります。」(ラジオ日本)、斉藤雪乃のイチバンセン(ラジオ日本、今年1月終了)、サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ(TBSラジオ、昨年12月終了)、タッキーの滝沢電波城(ニッポン放送、昨年12月終了)、玉城ティナとある世界(ニッポン放送、ナイターシーズンになって全国ネットから関東ローカルになった)、宮川賢のまつぼっくり王国(東北放送)、吉田拓郎ラジオでナイト(ニッポン放送、今年3月終了)。
ネット局があるのに終わったのはクリス松村さんの番組と宮川賢さんの番組の2つです。私はかねがね2局ネット、3局ネットの番組はこの表に載せるべきではないと言い続けています。3局ネットのクリス松村さんの番組は「50音別タレントINDEX」のページに「ぎふチャン、RKKにネット」と書いてもらえば済む話です。実際には「他各局ネット」と書かれてあるのですが。
これらと入れ替わりに今号で新規掲載になったのは井上芳雄 byMYSELF(TBSラジオ)、ダイアモンドユカイのゆかいなラジオ(今年4月スタート)、テゴマスのらじお(MBSラジオ)、X-GUNの激烈!ガッテム(東北放送)、ハライチ岩井勇気のアニニャン!(TBSラジオ)、東山彰良イッツ・オンリー・ロックンロール(RKBラジオ)、福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」(渋谷のラジオ)、藤原竜也のラジオ(ABCラジオ、今年1月スタート)、モーニング娘。'19のモーニング女学院(ラジオ日本)、吉田照美の森羅万SHOW~切り捨てご免~。
今回の特徴は新番組が2本、久しぶりの掲載が2本(昨春以来の吉田照美さんの番組、15秋号以来久々のX-GUNさんたちの番組)で残りの6本は新番組ではないけど初掲載。ちょっと前からやってたけどこれまで取り上げてこなかった番組を載せてみようという意図が感じられます。ネット局がじわじわ増えている番組が多いというのもこの一覧表には大事な視点です。まぁ東山さんの番組は九州・沖縄地区ブロックネットだったのに沖縄が抜けたようなのですが。あっ、又吉さんと羽田圭介さんが芥川賞を取ったときに直木賞を取った作家さんです。
3局ネットの番組の掲載は「私立恵比寿中学放送部」だけになり、ネット局が多い番組が増えるのは良い傾向だと思っているのですが、この春スタートした番組だと「サンスター文化の泉 ラジオで語る昭和の文化」(TBSラジオ、15局ネット)とか「たんぽぽの綿毛time♪」(19局ネット)とかもっと多くの局にネットされている番組もあります。たんぽぽってハロプロのシャッフルユニットじゃなくて、白鳥さんと川村さんの2人組の女性お笑いコンビのたんぽぽです。こんなにネット局の多い女芸人の番組なんて珍しいと思います。どこの制作会社が作ってるんだろう? ホリプロが自分で作ってるのだろうか。ちなみに福島県出身の白鳥さんはピンでNHK第一の福島ローカルの番組「こでらんに5」で大喜利コーナーを持っています。
と書いたところで「こでらんに5」のホームページを久しぶりに見てみたら、3年前の番組立ち上げから司会を務めてきた北村有紗さんがこの3月にNHK福島を去っていたことを知りショックを受けています。
この春スタートした番組ではありませんが、個人的に気になっているのは「福田こうへいのゆっくりいぐべぇ~」(IBC岩手放送、2局ネット→6局ネット)と「はやしべさとし~叙情歌を道づれに~」(4局ネット→10局ネット)のネット局がじわじわ増えているなぁという気がしています。林部智史さんはこのほかに出身地の山形県では「あいたいラジオ」(山形放送、3局ネット:今年1月から1局増、4月から1局減)も放送しているほか第二の故郷北海道でもHBCラジオで番組を持っています。福田こうへいさんの番組はこの春から南海放送でネットされていますが、逆に南海放送制作の「夏井いつきの一句一遊」がこの春からIBC岩手放送にネットされ、信越放送を含めて3局ネットになっています。
ただ、一般番組よりも目に付くのは通販番組です。
「通販!なりゆき番組 隊長@谷隼人の風雲ラジオショッピングぅ」ってタイトルのインパクトとノスタルジー。「たけし城」の正式タイトルが「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」であること、たけし城を攻略する100人の素人挑戦者たちを束ねる攻撃隊長を務めていたのが谷隼人さんだったということを説明しなくても分かる世代には刺さるのでしょうね。ググってみたら今年1月にスタートした番組のようです。
「転ばぬ先のお役立ち情報」という名前の番組が、月曜から金曜までの帯番組だったり、一日おきにあったり、1日2回あったり、そこかしこにあります。どこからネットしているかを表示している北陸放送の番組表を見ると「RKB」と書いてあるのでRKBラジオが幹事局になっているのだと思われます。この春の新番組らしいです。ググってRKBラジオの放送時間と思われるところを探すと、そこに載っている番組名は「今旬!いいもの百貨店」。これも多くの放送局に見受けられます。「転ばぬ先のお役立ち情報」と隔日でネットしている局もあり2番組連続でネットしている局もあります。どちらも東北放送にはネットされていないので私は聴いたことが無いのですが、扱う商品によって番組名を変えているとかしているのかな? とか想像したりします。
調べるとキリが無いのでこれくらいにしておきます。
番組INFORMATIONについて。
ネット局一覧表の下段にはキー局ではなく番組製作会社が制作している番組の紹介の枠が8枠取ってあります。
- 岡村孝子 あの頃ミュージック(16秋号以来の紹介。4月時点で12局ネット)
- 駒田徳広のミュージックブルペン(18春号以来の紹介。別タイトルを含め本誌で確認できるのは13局ネット、このほか秋田放送、東北放送でもネットしている)
- 純烈!スーパー銭湯!!(18春号以来の紹介。11局ネット)
- 素敵!大人女子(この春の新番組だが前身番組「魅力女子力」は16秋号で紹介されている。4局ネット)
- ダイアモンドユカイのゆかいなラジオ(この春の新番組。9局ネット)
- 松井咲子 呼吸するクラシック(17秋号以来の紹介。3局ネット)
- 落語ガールズ!(この春の新番組。5局ネット)
- 吉田照美の森羅万SHOW〜斬り捨て御免〜(18春号以来の紹介。11局ネット)
ここに載せた番組ついてはネット局一覧表でフォローしろよと常々思っているのですが、なかなかそうはなっていません。ネットで調べればわかるだろと言われたら元も子もない話ですし。「落語ガールズ」という女性の落語家たちのユニットがあることを知ったり、調べたなりに得るものはあるのですが。
照美さんの番組のサブタイトルは斬り捨てなのか切り捨てなのかどっちなんでしょうね。ネット局一覧表では切り捨て、番組INFORMATIONでは斬り捨て。番組公式Twitterにはサブタイトルが書いていないんですよね。
岡村孝子さんが白血病に罹っていることを公表し、番組を5月以降平松愛理さんが代演することが公表されたのは4月22日のことでした。既に原稿が出来上がって印刷に回っている頃でしょう。
私がこのエントリを書くのに時間がかかっている間に(5月9日に書き始めて5月12日にアップするというざまです)拙blogコメント欄に、5月改編に対応できていない、臨機応変にできないのか、という旨のコメントが寄せられましたが、新聞ではなく商業出版社の商品なんですから、無理なものは無理です。本書は2019春号、2019年4月の基本的な番組改編についてまとめられた出版物です。まれに5月からの変更が予定されていてそのことを明記してある事例もあるにはあるのですが、そんな例外を除いて5月以降の改編には対応できません。そういうものなのだという割り切りは必要だと私は思います。
最後に一つ。ネット局一覧表には長崎放送とは別にラジオ佐賀の欄があります。ラジオ佐賀は長崎放送の佐賀県向けの支局で、時間帯によっては長崎県と佐賀県とで別番組が放送されています。長崎にはネットされているのに佐賀にはネットされていない番組というのも、その逆もかつてはありました。しかし今回ネット局一覧表に載っている番組に関してはすべて長崎でも佐賀でも放送されているようです。そのため、この稿では長崎と佐賀を合わせて1局として数を数えています。
それ以外で数が合わなければ私の数え間違いです。今回は私の間違いがまだまだありそうな気がするので、これを見てしまって私の間違いに気づいた方がいらっしゃったら教えていただけるとありがたいです。