NHKのアナウンサーの働き方がよくわからない

ここ数日、思うところあって「ニュースウオッチ9」のニュースリーダーというものについて自分なりに調べていました。
ニュースリーダーというのはリーダーがニュースを読む番組(news leader? 宮城県では未ネット)ではなく、ニュースを読む人(news reader)、VTRに合わせてニュース原稿を読む役割の人です。日本語では影読みと言いますが、横文字にしたほうがかっこよさそうです。ググって出てきたのは滑川和男アナですが、Wikipediaによると永井克典アナと日替わりで21時台と23時台のニュースを担当していたそうで、今年4月から滑川アナは続投ですが永井アナは糸井羊司アナに交代したようです。
それでググって引っ掛かった番組ブログの滑川アナの記事を読んでいたら、元東日本放送アナウンサーの奥村奈津美さんもニュースリーダーを担当していたことを知りました。奥村さんは東日本放送では夕方のニュースを担当していたのですが、その前は広島ホームテレビ、そのあとはNHK広島。そのあとはフリーアナウンサーですが、東京のNHKではラジオニュース「NHKジャーナル」を担当したこともあります。で永井アナと共に「NHKジャーナル」から「ニュースウオッチ9」・「ニュースチェック11」に異動になっていたのですね。
そんな奥村さんがニュースリーダーの仕事の傍らにラジオ番組を企画しDJを務めていたことを知りました。安室奈美恵さんの引退を惜しむラジオ第一の特別番組「安室奈美恵 引退の日特番 〜未来へ〜」です。安室さんにインタビューをしたり、番組に寄せられたリスナーからのファクシミリを製本して安室さんに渡したり。局アナでなくても番組を企画して自分で特番を放送してしまうことができるのかと「ニュースウオッチ9」の番組ブログを読んで驚きました。
その奥村さんは昨年末でニュースリーダーを降板しました。どうやら出産のためだったようです。奥村さんの後任はラジオニュースでおなじみ秋山千鶴さんが3か月間務め、今年4月からは3名のフリーアナウンサーが加入したようです。番組ブログに名前だけ出ているのですが、一人はBSニュースを担当されている方、もう一人は声優さん? 同姓同名の人かな。そしてもう一人は…多くは語りますまい。本人のインスタグラムを覗いてみたら閉鎖されていて別名義のところで「命懸けの大仕事」について意気込みが書かれていました。本人には思うところがあっての新しい進路なのでしょうけど。真面目過ぎるのかな、そんなに肩肘張らなくてもと思うんですけどね。既にオンエアされたみたいなのですが残念ながら私はまだ聞いていません。そのうち担当曜日に巡り合えたら拝聴したいと思っています。
ただ彼女には深入りしないことにしても不思議に思うのは、NHKにはアナウンサーが余るほどいるはずなのに何で外部からフリーアナウンサーを雇うんだろうということです。外部の人と交わらせることで局員の意識やら技量やらを向上させたいという目標があるのかな。
Wikipediaによると一般ニュースのニュースリーダーは滑川アナと糸井アナで局アナですが、スポーツニュースの担当はスカパー!のサッカー中継でおなじみ八塚浩さんと元東日本放送アナウンサーの竹下良則さんだと書かれています。偶然ですが八塚さんも竹下さんも元ラジオ福島アナウンサーで圭三プロの所属だそうです。八塚さんのWikipediaを読むとフリーになって最初の仕事がNHKでのナレーターで以後ずっとお世話になっているそうです。お仕事ですからそういう御縁もあるのでしょう。


東京だとフリーアナウンサーがわんさか集まっているからそういうこともあるのかなとは思いますが、仙台局はどうでしょう。

  • おはよう宮城(朝) 局アナ(新井隆太、池野健、石井かおる、高木優吾etc)+関口元朝予報士→(伊藤友見キャスターor森本万里奈キャスター)+関口予報士
  • もりすた(昼) 森下絵理香アナ+キャスター陣(中原美香、村田奈央、森本万里奈)→村田奈央キャスター単独(※放送時間15分短縮)
  • てれまさむね(夕方) 真下貴アナ+(伊藤友見キャスターor松井佐祐里キャスター)→真下アナ+松井キャスター

「てれまさむね」は昨年、大幅な人事異動があって中條奈菜花、猪股真衣、半澤美穂、島影咲織と4名のキャスターを採用したのでした。しかもMCは隔週交替。永らくスポーツを担当している藤原由佳キャスター(島影キャスターと日替わり)と合わせて総勢9名の大所帯。人を増やしすぎたのかもしれません。夕方のニュースにお金をかけるのは結構なことですが、知らぬ間に真下アナがVtuberに転身していたとは知りませんでした。なにしとん。
逆に、昼11時台に初めて局アナを起用し全編6県ネットとなった「もりすた」はメインの森下アナが土曜午前に新設されるトーク番組「定禅寺しゃべり亭」に転出したせいか何だか知りませんが、放送時間が半減し、出演も森下アナら3人だったのが村田キャスター1人に減りました。昼11時台を11:45までネット送出番組受けするのは東北地方だけだそうで、「定禅寺しゃべり亭」に金がかかっているのか、「もりすた」で東北6県向けに放送するネタを集められなくなったのか。機会があったらそれぞれの番組を見て考えてみたいと思っています。
そして朝の「おはよう宮城」に局アナは出ないことになりました。土曜は「ウィークエンド東北」を勝呂恭佑アナと谷崎すずなキャスターが担当していますが、宿直にあたらなければ局アナは基本的に平日の9時から5時までという一般的なサラリーマンのような生活を送れるようになったのかもしれません。
もちろん局アナはテレビやラジオに出ている時間だけが勤務時間ではありません。記者と一緒に取材に行ったり番組制作に携わるアナウンサーもいます。基本的に定時ニュース以外の番組を持っていない相馬宏男さんと澤岸隆幸アナ以外は目に見えないところで忙しい日々を送っているのかもしれません。スポーツ担当のアナならなおさらです。
しかしこのところ定時ニュースを女性キャスターが読んでいるのを見る機会が増えた気がします。局アナは平日9時から5時まで働きそれ以外の時間帯は女性キャスターが働く、というのが働き方改革なのだとしたら、それって良いことなんだろうか。番組を送り出す以上スタッフは24時間誰かが交替で働いているのでしょう。画面に映るフロントマンだから見栄えが良くなければならないのかもしれないけど、アナウンサーだけしっかり平日の夜と土日は休めますというのはなんか違うんじゃないかなと思うのです。NHKは民放ではないのだから民放のようにアナウンサーのやり繰りで苦労しろと言うのも違うのだけど、何かモヤモヤします。