エイプリルフールにかこつけて

4月1日に書こうとして気が付けば4月3日になってしまっているけど、4月1日のていで、エイプリルフールかよ、ということを書きます。
日刊スポーツのアダルト面が3月31日をもって終了してしまいました。今日付の紙面でアダルト面があるはずの場所は普通にテレビ欄になっています。宅配だと以前からアダルト面はテレビ欄に差し替えられていたのですが、即売のものまでテレビ欄になってしまいました。
これで終わるとただのヤらしい人で終わってしまうので、真面目な話もしましょう。


けさの河北新報朝刊1面トップは仙台空港アクセス線の混雑が激化しているという読み物。
www.kahoku.co.jp
震災のせいか、民営化のせいか、仙台空港アクセス鉄道の利用客が増えているそうです。開業当時は利用客が少なく、某ニュースキャスターにこっぴどく非難されたことを昨日のように思い出します。沿線開発が進めば乗客も増えるはずというインタビューVTRを流した後でキャスター席から開発頼みの需要予測なんてありえないとぶった切る、まさに公開処刑でした。はてなダイアリーでこのブログをやっていた時の記録をひっくり返したら、2008年3月のことでした。そんなに昔だったか。
それが地元紙の一面トップに『混雑激化』だとか『乗車諦める客も』という見出しが躍るようになるとは。
記事より抜粋。

<乗車諦める客も>
 3月25日朝、大きな荷物を抱えた観光客らが続々と仙台空港駅名取市)の列車に乗り込んだ。2両編成の列車はぎゅうぎゅう詰めになり出発。途中の南仙台駅仙台市太白区)では高齢女性が混雑に驚き、乗車を諦めた。

ちょっと待て。南仙台駅仙台空港鉄道の駅ではないぞ!
仙台空港駅を出て、美田園、杜せきのしたの2駅は仙台空港鉄道の駅だが、その次の名取駅東北本線に合流し、さらにその次が南仙台駅だ。名取駅を利用する範囲は名取市のうち仙台とは反対方向の隣駅である館腰駅の周辺に住んでいる人と美田園駅近辺の人、高舘の3団地の人たちを除いた分になるので名取市の人口よりは少なくなる。高舘の3団地からは長町駅行の宮交バスが出ているが、ゆりが丘・那智が丘は南仙台駅行のバスもあるので名取駅よりは南仙台駅が最寄り駅になる。太白区中田地区(名取川の南側)の人口を加えれば名取駅よりも南仙台駅のほうが利用可能な人口は多いのだ。実際はJR東日本が発表している2017年の「各駅の乗車人数」を見ると名取駅のほうが乗車人数が多いのだけど、定期利用客だけだとほぼ同数。
何が言いたいのかって? 南仙台駅で仙台行き電車に乗ろうと思ったら混雑しているのは当たり前。記事にある乗車をあきらめた高齢女性はたぶん常には電車を利用しない方なのだろう。
仙台空港は24時間営業では無いので朝早くから観光客が降り立つわけはない。参考までに現在の時刻表を見ると、一番早く来るのがスカイマークの神戸発の便で8:40着。その後、伊丹、千歳、小松からの便が9時までに到着する。で、仙台空港駅発の電車は9:16発の各駅停車と9:39発の快速(名取駅にしか停まらない)。その次は9:50発の各駅停車だけど、それまでにセントレア、伊丹、千歳からそれぞれ飛んでくる。飛行機が着陸してから電車に乗れるまで何分掛かるか知らないけど、このあたりの電車が混んでいたのだろうか。
9:50仙台空港発の電車が南仙台駅を出るのは10:07。この電車の5分前には福島発の快速、9分後には山下発の各駅停車があり、冷たいことを言えばどうしても仙台空港駅発の電車に乗らなければ困る特別な要件が無いのならば前後の便に乗れば済む。
9:16仙台空港発の電車だと、南仙台駅は9:30。これは東北本線の1本前が13分前、1本後が23分後なので乗れないのはちょっと厳しい。混んでいても乗りたい。
非難はこれくらいにしましょう。問題は2両しかないことです。
記事より。

 JR東仙台支社は単線区間仙台空港-名取間の制約や、仙台駅ホームの列車の混雑状況といった現状を踏まえ、増便ではなく4両編成を増やす「増結」を優先的に検討する。

増便する車両が無い。『新造は2両だけで億単位の費用がかかり、完成に数年を費やす』のだそうで、第三セクターである仙台空港鉄道には手が出ないのでしょう。JRから空いている電車を回してもらえばよいのだけど、仙台空港鉄道ワンマン運転なので(ホームに設置したカメラから映像を受信し、運転士がドアの開閉や発車を判断するための)モニターを加える改造工事が必要になるのだそうです。『改造は1年以上かかるが、費用は新造より1桁低い』そうなので、こちらのほうが実現可能性がありそうです。
先日仙台空港と仙台駅前を結ぶバス路線の復活というニュースがあったような気がしますが、基本的に仙台空港に着いた旅行客が仙台市に行くための交通機関は電車になります。ぎゅうぎゅう詰めにしたほうが利益は上がるのでしょうが、空港鉄道の利用客を増やすためにうまく工夫してもらいたいと願います。


もう一つ、エイプリルフールかと思ったのが、社会面に載っていたクレインズに関する記事。
河北のwebには出ていないので代わりに時事のwebの記事をリンク。
www.jiji.com
今季限りでの廃部が決まっていたアイスホッケーの日本製紙クレインズは、アジアリーグプレーオフを勝ち上がりファイナルまで進んだのですが、サハリンのチームにスイープされ2位となりました。1戦、2戦は釧路で、3戦はサハリンで行われたのですが、釧路で最後の試合となった第2戦はNHK釧路局が生中継(大相撲中継もやらなければならないので一部時間帯はサブチャンネル)し、3戦はコミュニティFMFMくしろがサハリンに乗り込んで生中継したそうです。
今回の運営会社がうまく立ち上がれば来季もクレインズはクラブチームとしてアジアリーグに参戦できるかもしれません。うまくいってくれるといいですね。