岩手朝日テレビもテレ朝の持分法適用関連会社に

何だか拙blogがtozu02さんの遊び場になってしまっています。それにおもねる気は更々無いのですが、岩手県に関する話題を。
文化通信.comの3月2日のヘッドラインにこんな一文がありました。
『テレ朝HD、岩手朝日を持分法適用関連会社化』
東日本放送福島放送静岡朝日テレビと共におととし3月に持分法適用関連会社化されています。
その時に書いた拙blogのエントリを引っ張り出してきますと、(東日本放送らの発表と同日に子会社化が発表された)文化工房が所有していた株をテレビ朝日ホールディングスが召し上げるのだろう、とWikipediaを見ながら憶測を巡らせていました。その時の数字を書き写すと

  • 静岡朝日テレビ:19.90%→31.65%(増分11.75%は文化工房の所有分と同数)
  • 東日本放送  :19.90%→27.00%(増分 7.10%は文化工房の所有分と同数)
  • 福島放送   :19.92%→27.25%(増分 7.33%のうち文化工房が5.66%。1.67%分は?)

いまWikipediaを読み返すと福島放送での所有割合は19.91と書いてある。四捨五入か切り捨てかの差で誤りではない。1.67%=4000株は古い株主構成だと新生銀行がちょうど4000株持っているようなのだけどその数字なのか別のところから譲り受けるのかを知るすべはないのでしょう。
気が付いていなかったのですが、それから半年後のおととし10月には青森朝日放送山形テレビおよび長野朝日放送も、昨年3月には、秋田朝日放送および新潟テレビ二十一も持分法適用関連会社化されていました。
東日本にあるテレ朝系列局で持分法適用関連会社化されていなかったのは北海道テレビ放送岩手朝日テレビのみとなっていたのでした。(山梨と富山には系列局は無く、本稿では石川、福井、東海3県は東日本に含めないことにします。)
これらのテレビ朝日ホールディングスの持株割合も書いておきましょう。

増加分がそんなに大きくないので、Wikipediaを見ながら数合わせすることができません。文化工房はどの局でも大株主になっていないのですが少数株主なのかどうかは分かり得ません。誰から株をもらうのでしょうね。全局出資比率を20%以内に抑えていたのが全局20%を超えるようになりました。
さて、今回の岩手朝日テレビ。19.97%→23.30%に3.33%増えます。Wikipediaを見るとちょうど3.33%持っている羊の皮を被った狼が一匹います。Wikipediaには2003年と2015年の数字が載っているのですが、上位株主のメンバーは同じなのに持株数は大きく変化しています。羊の皮を被った狼、名古屋テレビ放送は10.0%から3.33%に減っていて、逆に東日本放送は5%から7%に増えています。それなのに株主数は変わっていないのです。朝日系列内で行ったり来たりのやり取りをする必要はどこにあるのでしょう。意味が分かりません。もちろん部外者である私にわかる必要はないのですが。
余談ですが、岩手朝日テレビの大株主の特徴は紀文食品が入っていることです。岩手県に工場を持っているわけでもないようだし創業者は山形県の人のようだし、どういう縁があって入っているのか私には分かりません。


このような話をするときにはフジ・メディア・ホールディングスの話もしないと片手落ちなのですが、面倒なのでやめておきます。