チコちゃんに叱られたい

先月31日付のエントリ(つづく日々の道の先を 塞ぐ影にアイデアを - みむめもーど)のコメント欄に「チコちゃんに叱られる」について書いたらいくつかコメントをいただきまして、ありがとうございます。
別のコメントについての返事に手間取ったこともあって返事を書くのが遅くなったのですが、書いていたら結構長くなってきたので独立したエントリにすることにしました。


tozu02さんのコメント
NHKはそのあたり考えるべきなんじゃないでしょうか?
を私は
NHKも民放のように正月特番が組めるレギュラー番組を育てたらどうだろう
という意味にとりました。
まぁ元日のNHKスペシャルは「ブラタモリ」の特番的なにおいがしたのでとりあえず録画してあります(まだ見ていません)。
1月2日には家族に乾杯とブラタモリのコラボ特番というのが恒例化しつつありますよね(今年は見ませんでした、6日深夜に再放送終わっていたのね…)。
それなのに、私は「チコちゃんに叱られる」をチョイスしてしまいました。
魔が差したのかもしれません。私は間が抜けているはずなのに。

1月4日のスペシャルは大河ドラマ「いだてん」とのコラボスペシャルで本放送が13.2%、再放送が15.4%だったそうですが、先月というか昨年末の年末スペシャル(12月21日)も12.5%(再放送は12月29日だったらしいがそちらの視聴率は不明)だったようで、さすがは流行語大賞にノミネートされ紅白にも出場するだけの人気者ですよね。チコちゃん(5さい)。
彼女(?)はCGなんだと思ってたら紅白には着ぐるみが来ていたので、実在するんだという驚きがありました。テレビ放送では着ぐるみにCGを合わせるらしいですが、NHKホールで生で見ているお客さんにはどのように見えていたのでしょうね。

さて、「チコちゃんに叱られる」は共同テレビジョン制作の番組。
チコちゃんに叱られる ~ チコちゃんに叱られる ~ 番組制作 バラエティ - 共同テレビジョン
Wikipediaではちょっと話が違っていて

NHK共同テレビジョンの共同制作という形ではなく、番組そのものはNHKエンタープライズの単独制作名義となっており、これに番組制作会社(共同テレビジョンの子会社であるベイシスなど)が協力するという制作体制となっている。

と書いてあり、共同テレビジョンの子会社ベイシスが制作協力、共同テレビジョンの名義では無いようです。
ベイシス社のサイトを見ると、主要制作協力番組として「孤独のグルメSeason7(テレビ東京)」とか「人生最高レストラン(TBS)」、「チコちゃんに叱られるNHK)」、「ごごナマNHK)」、「仙臺いろは増刊号(仙台放送)」などの名前が並んでいます。
そうは言っても、民放系の制作会社がゴールデンタイムにバラエティ番組を制作していると知ったときは衝撃でした。
例えばフジテレビのサイトには「番組制作会社の皆様へ」というページがあって常時番組企画の募集をしています。それは知っていたのですが、NHKのサイトにも「番組制作会社の皆さまへ」というページがあったのね。
《番組企画募集!!》番組制作会社の皆さまへ
放送実績として日テレアックスオンテレパックドリマックスといったなじみのある名前が並んでいます。民放の制作子会社がふつうにNHKで番組を作っていたんだ。私が見ていたドラマもいくつか入っている。
民放の制作子会社と言っても親会社の民放だけとしか仕事をしてはいけないわけでは無い。会社である以上手広く仕事先を広げて会社を大きくしていかなければならないとなれば、他局で仕事をすることも当然あるわけなのでしょう。そういえば共同テレビジョンは在京キー局すべてで連続ドラマを作ったことがあったはず。そもそもWikipediaにも書いてあるようにテレビ創成期に各テレビ局が共同して作った会社だから社名に偽りなしとも言えるのだが。
とは言ってもNHKの肥大化に異を唱えている民放の子会社がNHKで仕事をしているというのはどういうことなんだろう。民営化やインターネットでの同時配信なんてもってのほか、NHKにはもっと小さくなってもらわなくては困る立場なのに。しかもNHKで作った番組のほうが視聴率がよく話題になり民放のほうが視聴率が低くなると、民放はそれで大丈夫なの? と心配になります。NHKで良質な番組を作った経験がのちに自分の局の番組制作に活かされればいいか、って気前よくいられる状況ではないと思うのだけど。もちろん私が心配することではありません。
tozu02さんのコメント
>企業スポンサーがうるさくない分マシってことでしょうね
というのは一理あるんだろうなとは思いました。民放だからできることできないこと、NHKだからできないことできること、上手く使い分けて番組を作っているのでしょうね。
Yahoo!ニュース(個人)に載っていた記事が面白かったのでリンクを貼っておきます。
『チコちゃんに叱られる!』に見られるNHKらしくなさ。ではNHKらしさとは何なのか責任者に聞いてみた(木俣冬) - 個人 - Yahoo!ニュース


ここからは朝塩さんのコメントについてのお返事が主になります。
>チコちゃんの企画はまずフジテレビに蹴られたという噂があること
まじすか。
後述する理由で小松純也さんをWikipediaで調べると、「トリビアの泉」で監修という立場だったんですね。トリビアは役に立たない雑学だけどチコちゃんは役に立つ雑学。同じ雑学だからフジでは二番煎じ程度にしか受け取られなかったんですかね。結果的にNHKで放送して成功したのだから良かったけど。
>小松純也さんは実はフジテレビの社員であること(共同テレビへ出向中)
これは最初のコメントを書く際にWikipediaで確認していましたが現在共同テレビにいるということでああいう書き方をしました。
>さらに小松純也さんはTBSの「人生最高レストラン」のプロデューサーも 務めていること(サントリー1社提供)
そこまではWikipediaを読んでいませんでした。あれも共テレだったんですね。てっきり「チューボーですよ」の後番組だからハウフルスで作っているんだと思っていました(つまりこの番組は日ごろ観ていません)。
Amazonプライムの「ドキュメンタル」とか「戦闘車」にも関わっているんですね。フジテレビだけに籍を置いていたらやりにくいことかな。
>「チコちゃん」のオープニング/エンディング
カリキュラマシーン」は見ていなかったので(「ピンポンパン」の裏番組だったのね)サイケデリックな曲だなと思っていたのですが、宮川泰さんの作曲なんですね。「がんばれ!!ロボコン」は見ていたはずなのですが、曲はすっかり忘れていました。みむめも、0点。
>大がかりなCGといい、真面目くさった森田アナといい、
たしかにこれはNHKならではかもしれませんね。昨秋NHKと日テレのコラボ番組でどちらの局もものすごいCG技術を開発中であることを知って驚いたものですが。
森田美由紀アナのナレーションは気が付かなくてあとでそうだったんだと知りました。「深イイ話」の城ヶ崎祐子さんとか上から目線的ナレーションが今流行りなんですかね。
上から目線的と書きましたが、別に上から目線だとは私は感じていません。拙blogもよく上から目線だという批判のコメントをもらいました。現実の私は誰からも嫌われる人間なので別に批判されるのは勝手にすればいいと思うのですが、上から目線でけしからんという感情がどうやって皆さんに湧き上がってくるのかはまだ私には理解できません。私の発想が貧困なのでしょうね。