レイドバック・センダイ その2

仕事先が変わってからすっかり聴けなくなってしまったNHK仙台「ゴジだっちゃ!」の11月2日のゲストが遠藤瑞知さんだったと知る。
拙blogで先日ブラキムラさんについて書きましたが、彼に先駆けること数年前、NHK仙台のテレビの夕方のニュース「てれまさむね」で放送されていた街歩きコーナー「てれまさんぽ」を担当していた方です。ばるちゃんとブラタモリ的なことをやっていたのでした。世間的には先日閉館した映画館、桜井薬局セントラルホールの支配人だった方であります。NHKradikoタイムフリー非対応だから聴けないかと諦めかけたら、NHKネットラジオらじる★らじる」の聴き逃し配信で11月2日放送分が聴取可能になっていました。しかも公開期限が11月12日、まだ間に合う。TBCラジオ最後の日曜午後ワイド「日曜マルシェ」が終了して以来1カ月ぶりに瑞知さんの声を聴くことができました。
この時期にゲストだった理由は拙blogで先日書きました「レイドバック・センダイ」でして、瑞知さんはこの企画に関わる「風の時編集部」の佐藤さんとかブラキムラさんとか街歩きの達人たちとはだいたい友達。歴史や地質の専門家では無いし達人たちから聞いて感動したことをそのまま受け売りしているだけですと謙遜されていましたが、あの大地図を見に来られたお客さんがどんなところに感動しているかを観察しているという話に、視点が一周回っているなと感心するのでした。あの地図で芭蕉の辻の位置で寝っ転がって仙台城を見れば、当時仙台の町からお城がどんなふうに見えたからわかるし、逆向きに寝っ転がれば仙台市中心部のビル群も無く東北本線東北新幹線も無かったわけだから今で言う仙台駅東口まで見渡せる。そうか、「ぬだばる」ことにはそんな効用があったのか。仙台にはたとえば金沢のような城下町であることが分かる町並みは見当たらないのだけど、実は(都市計画道路や道路の拡幅を除けば)江戸時代の町割りの上に現在の街並みがあるなど痕跡はある。仙台の街を詳しく知ることはよその町に出かけたときに仙台という基準を持っていることで他の町との違いに気が付き他の町のことも理解できるようになるという話にはなるほどと思いました。そこまで深く考えたことが無かったもので。
コーナーの最後に杉尾宗紀アナが、表柴田町、裏柴田町柴田町の人が移住してきた場所で茶畑高校の桜並木は彼らが一目千本桜を懐かしんで植えたものだ、という信じるも信じないもあなた次第な都市伝説をでっち上げていましたが、歴史を知ることでそんなほら話のひとつも言えるようになります? (マジレスすると、柴田町ができるのは1956年なので柴田町はなく柴田郡。たしか大河原町金ケ瀬の人たちじゃなかったっけと思ったけどググっても何も出ない。茶畑高校のグラウンド部分も本来は裏柴田町だったらしいのだが今の住所は校舎と同じ元茶畑4番地。グラウンドと校舎はかなりの段差があり授業でこれが河岸段丘だと習った記憶がある。茶畑高校の桜はググったら1911年の卒業記念植樹という説が。ちなみに旧制仙台一中が南六軒丁から引っ越してきたのは1908年だそうです。一目千本桜が植えられたのは1923年だそうで、茶畑の桜のほうが古いことになってしまいます。)