いまさら「ラジオ番組表」2018春号レビュー

10月27日付のところで先に言い訳を書いておきましたが、今年の春は三才ブックス刊「ラジオ番組表」誌についてあれこれ書くことをせずに時が流れてしまいました。10月29日に秋号が出る前に春号のおさらいをしておこうと思います。メイン企画が「欅坂46ラジオ研究」なので、この秋彼女たちの担当番組がどれだけ変動しているか知りませんが、彼女たちのうちの誰かのファンであれば今から取り寄せてもそれなりに意義はあるかもしれません。ちなみに2017春号の特集は「乃木坂46×ラジオ」でした。

表表紙は今流行りな(?)あざとかわいいしぐさをした女の子。「レコメン!」月曜24時台レギュラーの菅井友香さんです。欅坂46のキャプテンなんだそうですね。
表紙をめくると一転して今風な男の子の写真が見開き2ページに大きく出ています。恒例のMBSラジオの表紙裏の広告とパーソナリティインタビューは「Da-iCE花村想太のa-i'm from HYOGO」という番組を担当される花村想太さん。5人組のダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」のボーカル&パフォーマーなんだそうです。番組名からわかる通り兵庫県出身とのことで単なるアーティストさんのディスクジョッキーだけではない兵庫県の魅力も発信していくようです。実際にMBSラジオの番組表を眺めてみるとこの番組はスポンサーが「兵庫県」のようで、こういうタイプの番組は少し珍しいかもしれません。
もう一枚めくりますと、「番組改編トピックス」。この春最大の話題は何と言ってもTBSラジオプロ野球中継から完全撤退したことで誕生した夜の帯番組「アフター6ジャンクション」です。この番組をはじめ在京キー局(ニッポン放送文化放送TOKYO FMJFN、そしてNHK!)の全国ネット番組とラジオNIKKEIの改編情報がコンパクトにまとめられています。そのほか、JFN系列局を中心とするFM局のサイマル放送が聴けるスマホアプリ「WIZ RADIO」が紹介されています。これについては拙blogコメント欄にも情報が寄せられていますので興味がある方は探してみてください。
わたし的には「番組改編トピックス」にNHKの改編ニュースが載っていることに感慨を覚えますし、NHKの公式資料にはあまり詳しく紹介されていないNHK-FM「カブキチューン」を取り上げていることに感心しました。
全国ネットではないキー局の番組や地方局の番組は「AM改編NEWS」で。6ページで全47局中40局の改編情報が紹介されています。福井放送が大きな枠を取っていることに驚きます。レイアウトを重視したせいなのか通常の北から南へという順序が多少狂っていてあれっと思ったりしました。ちなみに改編情報が紹介されていない7局は青森、秋田、TBC、福島、岐阜、山陽、高知。7局中4局が東北地方であることが残念ですが、TBCラジオはこの春の自社新番組が「ともこのともちゃんぽ」1本しか無かったから仕方がありません。
その次の2ページでは“新生活応援特別企画”と称して「日曜深夜のおすすめラジオ」が6本紹介されています。うち1本は今は亡き「中島みゆきオールナイトニッポン月イチ」なのですが、他の5本は「radikoプレミアム」に加入すれば聴くことができますしAMラジオ局の番組なら雑音をかいくぐって直接ラジオで聴くことだってできるかもしれません。CBCラジオが日曜深夜に女性アイドルの番組をやっていたとは知りませんでした。TBCラジオにも「X-GUNの激烈!ガッテム」という自社制作の深夜番組がありますが、日曜深夜にラジオをやっている放送局はだんだん少なくなってきているので敢えてやっている局は頑張ってほしいと思います。
巻頭カラーページの最後は好きなDJランキングの中間発表。FM部門の2位に加藤漢太という名前があってびっくりします。春号に載るのは中間発表で最終結果は秋号で発表されます。


本文について。
三才ブックス側から公式に出ている誤記のお詫びが2つあります。ひとつは巻末の周波数リストでKBS京都のFM補完放送の周波数を94.6としていること(番組表のページでは正しく94.9と書いてある)、もうひとつはラジオ関西の番組表のページにFM補完放送の周波数91.1が書かれていること。
親局の補完中継局の周波数だけは実施の有無は置いといて何年も前に公表されているので実施されるときはその周波数になるのですが、春号発売の時点で予備免許が下りていないのでそれを書いてしまうのはふさわしくないわけです(実際、ラジオ関西には8月22日に神戸局と姫路局の予備免許が下り、来年2月に開局予定です)。逆に山形放送のFM補完放送は3月30日に予備免許が下りていて巻末の周波数リストには載っているのですが山形放送の番組表のページには載せていません(実際には10月15日開局だったので春号に周波数が載ってなくてもよかったのかもしれません)。

NHK第一の番組表は改善されてきていますがまだ完全ではありません。NHK第二でこれまで私が嘲笑してきた朝8:40のラジオ体操の枠組みが月-金と土曜で違っている不体裁は今号で正されました。これからも独自の表組みを続けるのであればひとつひとつ公式発表と見比べて精進を続けていってほしいと願います。

FMの番組表のページでは、サイマル放送の種類の表示で前号までの「ドコデモFM」が「WIZ RADIO」に置き換わっています。実害は無いのですが「ドコデモFM」はいまだに存在するのです。8月に発売された「ラジオマニア2018」でもちょこっとそのことに触れているのですが、これは不思議なことだと思わざるを得ません。


巻末のデータ部。
コミュニティFMリスト」。周波数リストからコミュニティFMの中継局がごっそり削られてしまったのでここにすべての中継局が載っていないとまずいのですが、載っていない中継局がいくつもあります。社名変更が反映されていない局もいくつかあるし、このコーナーはまだまだ改善が必要です。市井の個人サイトのほうがデータが正確かもしれません。ほとんどの局はwebサイトかFacebookページを持っているので確認ながら使うのがよいと思います。
「全国放送局周波数リスト」。上でもちょっと触れましたが、FM補完中継局について予備免許が出ているもののまだ電波を発射していない中継局の扱いがバラバラ。NHK第一すさみ補完局は2018年10月開局と書いてあるけど、同じ2018年10月開局予定の皆瀬R1中継局はそれが明記されていません。今年末から来年にかけて開局予定でまだ電波が出ていないはずの高知県の3補完局(仁淀川、蟠蛇ヶ森、東津野)も何の注釈も無く載っています。災害に伴う臨時災害放送局を載せないポリシーを持っているのだから、予備免許は降りていても試験電波が発射されていない中継局については載せるなとは言いませんがふつうに電波が出ている局とは違うということを分かるようにしてほしいと思います。
「50音別タレントINDEX」。毎号制作スタッフが手作業で制作している大変な労作です。た行で壇蜜さんを探すと「NHK高校講座 保健体育」がちゃんとでてきます。は行だと浜辺美波さんの項に「ボキャブライダー」(NHK第二でやっている英語学習の5分番組)が書いてあります。NHKが出している公式の番組表には担当者名が載っていませんから、ひとつひとつ調べていることが伺えます。もちろん手作業ゆえに完全ではなく、さ行で坂本サトルさんを探すとエフエム青森坂本サトル ミリオンレディオ」が載っていないし青森放送「GO!GO!らじ丸」水曜全体のパーソナリティなのに「坂本サトル ラジオジャーニー」のコーナーパーソナリティの扱いにされている。これは昨秋号でやっと正されたのに今号で元に戻ってしまいました。それくらい大変なさ行作業であることが偲ばれます。
「全国AM番組ネット局一覧表」。拙blogはこのページの誤りをあげつらうことをメインコンテンツとしています(笑)が、既に発売から半年を経過しているので今回は触れないことにします。その下段「番組INFORMATION」には番組制作会社が制作している地方局向けの番組の中から8番組が紹介されています。さてこの8枠のうち唯一の新番組「米良美一のメラメラらじお」なる番組はどこの放送局で放送されているのでしょう。そこまでフォローしてくれればいいのにと常々じれったく思います。(正解はラジオ沖縄北日本放送ラジオ沖縄のほうが放送時間が長いです)。
モノクロページの最後は恒例「リスナーの主張」。ここでも「ドコデモFM」が「WIZ RADIO」であると注釈が付けられています。ラジオについて思うところのある人はぜひ投書してみてはいかがでしょうか。読者プレゼントのお知らせもあります(もちろん春号のプレゼントは締め切りを過ぎていますが秋号にもたぶんあります)。DJ人気投票の投票券もあります(もちろん今春号の投票券は今秋号発表分のものなのでもう使えません、これから投票したい人は今秋号を買ってください)。


巻末カラーページ。
まずは「FM改編NEWS」。5ページしか無いので53局中38局の情報しか掲載できません。Date fmは(女川町出身の大スターでは無いほうの)中村マサトシさんが本格復帰する「とび出せ 中村くん!!」、今春号発売時点ではカラーボトルのボーカルだったはずなのに既に『シンガーソングライターの竹森マサユキ』と明記されている竹森さんの新番組「竹森マサユキのAKERU radio」、金曜お昼に公開放送の旅がテーマの番組「チケット!」の3番組が紹介されています。
そして特集「欅坂46ラジオ研究」6ページ。「レコメン!」月曜担当の菅井友香さん(と「オテンキのり」さん)のインタビュー、NHK-FM「ゆうがたパラダイス」(月曜)の紹介、MBSラジオ「ザ・ヒットスタジオ(火)」を担当する小池美波さんと吉田照美さんのインタビュー(念のために書きますが吉田照美さんは欅坂46のメンバーではなく大御所の男性パーソナリティです)、ニッポン放送欅坂46 こちら有楽町星空放送局」の紹介、MBSラジオ「ちょこっとやってまーす!」に出演している土生瑞穂さんのインタビュー、JFN系FM局フルネットの「SCLOOL OF LOCK!」のコーナー「〜GIRLS LOCKS!〜」から平手友梨奈さんの出演分の紹介、の6本です。インタビュー3本はラジオに特化したものになっていてそれぞれのラジオへの思いが伝わるものになっています。
最後のページ、裏表紙裏の見開き2ページは、たぶんスマホでしか聴けないラジオ(それはネットラジオなのではないかという気もするのだが一時棚上げ)「i-dio」のアニソン専門チャンネル『アニソンHOLIC』の紹介。選局AI・アニホリちゃんというキャラクターの声を担当している声優の高野麻里佳さんのインタビューと、番組を持っているパーソナリティのMachikoさんと天津向さんのインタビューが載っています。
実は裏表紙は表紙と同じ体裁になっていて『ラジオ番組表』の題字ロゴがあり、アニホリちゃんの人形を持った高野さんの写真が出ています。アンチ48・46グループな声優好きな人(少なくとも拙blogのコメント欄に1人います)は表紙と裏表紙を逆にしても楽しめる面白い作りになっているのでした。