野球中継が休みで地震特番になるラジオ

この度北海道で起きた地震に関しては何と言ったらよいものか。
お見舞い申し上げますぐらい言えってツッコむ声もありましょうが、そういうことじゃなくてね。点在するいくつもの家を跡形もなく覆ってしまった山崩れの写真とか。10年前に岩手・宮城内陸地震の時に似たような光景の写真を見ているはずなのですが、それよりも大規模に思えます。
停電だけでも震源地に至近の位置に在るひとつの火力発電所が全道の半分近くの需要を賄っていた事実、原発が稼働していれば全道停電は無かったんじゃないのかという議論(稼働させてもらえない以上何を言ってもタラレバ論でしかないが)、本州から融通してもらっている電力があるはずなのにそれを受け取る設備が停電でダウンしてしまったこと、JR北海道が全線で運転停止になったこと(ある意味、日中に停電して青函トンネル内に新幹線が閉じ込められるといった事態が起こらなくてよかった)、停電のせいで電波を発せられなくなったコミュニティFM局がいくつも停波に追い込まれてしまったこと(それも札幌近郊だけでなく釧路まで?)。停波の件は総務省がそういう情報まとめを出しているのですが、それによるとHTB北海道テレビ放送も一時的に全道で停波したらしいです。HTBと言えば水曜どうでしょうのホームページが全く更新されていないのは制作陣のポリシーの問題だから仕方ないとしても、札幌市清田区液状化被害の現場を取材しに行った女子アナが泥にはまって動けなくなり救助に6時間を要したらしく、ネット上ではマスゴミだの朝日系だの罵倒されまくっているのも別の意味で心が痛みます。HTBは今週末に創業の地・南平岸を離れ他のテレビ局と同じ大通りに引っ越すのですが、それどころではなくなっているのではないでしょうか。ちなみに引っ越し先の再開発ビルでは先に引っ越しを終えて営業中の朝日新聞に同居し、まさに朝日系になります。
拙blogの現状に合わせてラジオの話をひとつします。
プロ野球はファイターズが前の晩まで旭川で2連戦だったため木曜は試合予定なし。対戦相手だったライオンズは旭川で一泊し旭川空港から帰京。ところがファイターズは新千歳空港から次戦の相手の地、仙台空港へ空路で移動しようとして移動できず足止め。フェリーで来ればいいじゃんと思ったのだけどフェリー会社のホームページを見ると満席なのね。新幹線も飛行機も止まって道外に出る手段が基本的にフェリーしか無いのだから仕方が無いのだけど。そんなわけで金曜も試合無し。HBCラジオSTVラジオも野球中継の枠を地震関連の特別編成にしていました(実際はHBCラジオは金曜は福岡から別試合の中継が早く終わったので特別編成になったらしいです)。
TBCラジオでは決してあり得ないこと、曲が掛かるんですね。HBCラジオには「ファイターズDEナイト!!」の特番ぽい雰囲気があり、STVラジオは木曜はともかく金曜は「MUSIC☆J」のテイストを加えてみたらしいです。仕事帰りの車内、曲が掛かることに驚きつつ曲が掛かる毎に1287と1440をとっかえひっかえして聴いていました。そういえばHBCラジオには「プロ野球三都物語」つながりでTBCラジオのリスナーと思しき人から、STVラジオには「MUSIC☆J」をネットしている広島のリスナーからもメールをいただいているという話があったと思います。
何市のどこそこで電気が復旧しましたという喜びのメールが五月雨式に流れてきます。それだけ電気が無いことの不便がきついのだということでしょう。7年前のことを思い出します、あのときわが家では4日間停電しましたから。しかし土曜の朝に大阪MBS制作のテレビ番組「サタデープラス」を見ていたら北海道で地震による停電からまだ復旧していない軒数よりも関西を直撃した台風21号で停電してからまだ復旧していない軒数のほうが多いことを知って違う意味で愕然とするのでした。日本は満身創痍のようです。
ここ数日宮城県は雨ベースの天候が続いていて、それでも土曜と日曜はプロ野球があったのですが昨日月曜は雨天中止。HBCラジオSTVラジオとも月曜の夜には生バラエティがあるのですね。少なくとも札幌では地震前の日常を取り戻すべく明るく楽しい番組をつくっているようです。で試合中止になったファイターズの選手たちは札幌に戻ったのでしょうか。2軍施設のある千葉・鎌ケ谷に移動したようですね。今日明日と札幌に帰って2連戦の予定だったのだけど地震の影響で中止と発表されています。まぁ20%の節電が求められているご時世だからね。STVラジオニッポン放送制作のNRNナイターをネットすればよいのですが、そうはいかないHBCラジオは替わりにTBCラジオ制作の中継をネットするようです。