「亘理の情報任せて」地域局、10月開設 FMあおぞらの元スタッフら準備

「亘理の情報任せて」地域局、10月開設 FMあおぞらの元スタッフら準備 | 河北新報オンラインニュース
9月2日付河北新報県内版に出ていた記事。ついに亘理町臨時災害放送局だった「FMあおぞら」がコミュニティ放送局として帰ってくることになりそうです。
というのも、記事を読むと予備免許が下りたわけでは無く『免許を申請し、受理された。』と書いてあります。受理はしたけど認められないという可能性が微レ存なので。とは言え、コミュニティ放送局は経営計画を練って倒産しないようにやっていけることをアピールしないと申請を受け付けてもらえないはずなので、申請が受理されたということは目途が立ったのでしょう。実際記事には『株主(1株1万円)を町内外で募り、約700株を集めた。』とあり、当面の目標は1000株だそうなのでその7割ほどが集まったことになります。
記事にもありますが、元はと言えば震災直後に二人の主婦が中心メンバーとなって立ち上げた臨時災害放送局でした。2013年にはNPO法人格を取得、2016年3月で免許が失効したあともコミュニティFMへの道を模索し勉強会を開くなど活動し、2017年4月からは毎日では無いもののインターネットラジオを立ち上げて(局のホームページによると2018年3月をもって休止したようです)ここまでこぎつけました。
おとなりの山元町が臨時災害放送局を2017年まで続けられたのに亘理町は2016年で切られたことで町との関係はどうなんだろうと疑って眺めていたのですが、記事に『災害時には町の要請で情報発信を行う仮協定を7月に町と結んだ。』とあるので町との関係は悪くは無いのでしょう。
スタジオは『亘理町逢隈高屋のみやぎ生協亘理店の一角に新設した』そうで、記事にもスタジオの前に立つ二人の写真が出ています。
名取・亘理・柴田地区でポスティングされるフリーペーパー「コミュニティアイ」というのがありまして、発行は岩沼市の国井印刷なのかな、新聞や広告を束ねるすがら8月号を読み返していたら、エフエムわたりの求人広告が出ていました。『今秋開局!』と書いてあってたしかに勤務地はみやぎ生協亘理店内と書いてありました。この求人は8月31日で締め切られています。広告によると本社は亘理町吉田とあります。ググる浜吉田駅前のようです。亘理町は意外と広い町なので役場前に構える必要も無いでしょうね。そのほうが地元の各地域の話題を伝えるのによいかもしれません。
10月開局予定のようですが、無事開局を迎えられるといいですね。開局すれば宮城県コミュニティFM局は12局。かなり多いほうの県となります。
新聞記事に戻って『町外の地域局とも連携して町の情報を発信する。』とあります。臨時災害放送局時代にもたしか関西のコミュニティFM局と交流を持っていたと思います。宮城県内のコミュニティFMとはどういうつながり方をするのだろう、ミュージックバードとか流したりはせず100%自社制作で行くような気がするけど。臨時災害放送局が無くなったお隣の山元町とは関わっていくのだろうか。記事には『当面の聴取可能エリアは町内約1万2300世帯の7割程度を見込む。』とあって、送信時が何処になるかは書いていないのだけど当然亘理町に隣接する山元町山下地区には電波が届くでしょう。周波数は79.2MHzが再び使えるのかな。使えると聴いてもらいやすいでしょうね。80.7に変更とか言われたら笑う(それは山元町でやっていた「りんごラジオ」の周波数)。