TBSラジオがナイター中継を止めた火曜日の夜の地方AM局の放送内容を調べてみる

STVラジオ中興の祖、日高晤郎さんの訃報という意味においても歴史的な日となった今日2018年4月3日は、TBSラジオがナイター中継をやめて初めての火曜日という意味でも歴史的な日であります。
過去のいきさつから、地方のAM局は基本的に火曜の夜はTBSラジオをキー局とするJRNのナイター中継を放送する習わしになっていました。しかしTBSラジオは昨年度をもってプロ野球中継から撤退しました。昨日4月2日より“TBSラジオがナイターをやめてまで立ち上げた大型カルチャー・キュレーション番組”(局のサイトより)『アフター6ジャンクション』の放送が開始され、多数のJRN系列局がナイター中継ではなくこの番組をネットすることを表明しています。拙blogコメント欄にもそのことを知らせる情報が寄せられています。
念のため、全民放AM47局が今夜何を放送しているか調べてみましょう。

というわけで全民放AM47局のうち今夜ナイター中継をしていたのは20局。偶然今夜にナイター中継が無かったABCラジオを含めても火曜にナイターをやるつもりの局は21局。ほかの26局は今年火曜にナイターをやらないのです。


一方、水曜・木曜・金曜は過去のいきさつから、地方のAM局は基本的にニッポン放送をキー局とするNRNのナイター中継を放送する習わしになっていました。これも縮小傾向が起きています。上にもちらっと書きましたが

    • 茨城放送:火曜は2009年以降、水曜は2014年以降中継無し。木曜と金曜のみの放送。また、土曜は今年からなくなった。ちなみに今年土曜日の中継をレギュラー番組として行う地方AM局は福井放送山口放送のみ。
    • 栃木放送:火曜は2003年以降、水曜と木曜は2017年以降中継無し。つまり金曜のみの放送。
    • KBS京都:2006年より火曜日の中継無し。水曜から金曜の放送。2017年より水曜だけ放送開始が遅くなる。
    • 南海放送:2017年より金曜は20時で放送終了になる(自社番組「友近ママの魔法の引出し」のため)。2018年より火曜の中継が無くなる。
    • 宮崎放送:2012年より放送開始が19時になる。南日本放送も同じ。のちに大分放送熊本放送も追随する。
    • 琉球放送(JRN系列):金曜は2014年以降、水曜と木曜は2016年以降中継無し、そして今年から火曜の中継もなくなった。
    • ラジオ沖縄:火曜は2010年以降、水曜は2015年以降中継無し。木曜と金曜のみの放送。

ところで、今日の「楽天-日本ハム」のTBCラジオの中継。他球場の経過を伝える時に流れるジングルが変な音になっていてびっくりしました。ピポパプピポキュルルルルン。もっと上手い喩えは無いのか。
楽天が負けた後の「西武-ソフトバンク」は文化放送制作だけどRKBが幹事局なのでJRNのジングルが流れるというカオス。
TBCラジオとしては今日は火曜日だからHBCラジオにネットしてSTVラジオには裏送り、明日は水曜日だからSTVラジオにネットしてHBCラジオには裏送り。火曜がJRNの日で水曜がNRNの日という基本線は守っているようです。


追伸:NHK有働由美子アナが3月31日付でNHKを退局していたことが明らかになったそうです。やっぱり今日はメディアの歴史が動いた日だわ。