せっかくの皆既月食の夜ですが、当地は雲に隠れて見えません。残念。
今月は石川テレビ放送と北陸放送テレビの主送信鉄塔が落雷による火災で使用不能に陥ってしまったという大事件が起きました。北陸総合通信局からこの件に関して何通かのプレスリリースが出ています。今月は鹿児島県でも鹿児島の民放テレビ4社が共同運用する阿久根テレビ中継局でも電気系統と思われるトラブルが起き北薩地方で停波しました。東海テレビ放送やテレビ山梨でも放送機器の故障による放送事故が発生したそうで、これらはあとで総務大臣から叱られることになるのだと思われます。のだと言っても野田総務大臣が直接叱るわけでは無いでしょうけど。このほか、長野県でケーブルテレビ局が放送を止めてしまうという事態が起きているようです。事業そのものを止めてしまいたいようですが、アンテナを建てず(建てても映らない?)ケーブルテレビを通して地元テレビ局を見ていた住民は困ってしまいます。
そういったニュースの陰に隠れたわけでは無いのでしょうが、今月公表されたFM局予備免許のプレスリリースは2件です(そのほかに東京都文京区において避難訓練に際して臨時災害放送局を想定した「イベント放送局」の免許が出ています)。
今回免許を付与した中継局は、金山町がAMラジオ放送の難聴対策や災害対策のために整備した放送施設を利用して、株式会社ラジオ福島が免許を受けて放送する公設民営型のFM補完中継局です。
この中継局により、地理的・地形的な原因でAMラジオの聴きづらかった地域では、FMラジオを使って聴くことができるようになります。
なお、本中継局は、総務省の「民放ラジオ難聴解消支援事業」を活用して整備しており、既に開局済みのFM補完中継局2局と合わせて、3ヶ年度にわたる金山町のラジオ難聴解消計画が完了することになります。
拙blogでも何度か取り上げてきた金山町の悲願が遂に叶います。福島民報の記事をリンク。
https://www.minpo.jp/news/detail/2018013148821
免許の概要
※申請者の項の社長名と会社住所は省略しました。
総務省沖縄総合通信事務所(所長 久恒達宏)は、株式会社FMしまじり(代表取締役 小山信二)から、免許申請のあった特定地上基幹放送局(超短波放送局〔コミュニティ放送局〕)に対し、本日、予備免許通知書を交付しました。
また沖縄県のコミュニティFMが増えるのね、と思ったのですが…(別紙2)沖縄管内のコミュニティ放送局の開局状況というpdfファイルを見ていると最後にこんなことが書いてありました。
※ 今回予備免許を付与する(株)FMしまじりは、現在、南城市においてコミュニティ放送局(FMなんじょう)を開局運用中であるが、運用上の都合により、本年2月末をもって廃止することとしています 。
つまり、株式会社FMしまじりは南城市のFMなんじょうを閉じて北隣にある与那原町にFMよなばるを開局するということになります。FMなんじょうのサイトにも
株式会社FMしまじりはFMなんじょうの運営を終了、FMよなばるを開局予定
当社は南城市との契約終了により2018年2月28日をもってFMなんじょうの運営を終了します。平成25年2月28日の開局から5年、南城市、南城市民、スポンサーの支援により放送を続けることができました。総務省の報道発表にもありますが、当社は2018年1月11日FMよなばるの予備放送免許を取得いたしました。2018年3月開局を目指して努力しております。(写真は総務省沖縄総合通信事務所にて予備免許交付式のもよう)
と明記されています。んじゃ南城市はなんじょうすんだべ。標準語で言えっつーの。それでは南城市はどうするのでしょう。南城市のサイトには昨年8月17日付で「南城市コミュニティFM放送運営事業者選定業務に係る提案募集のご案内」という情報が出ていました。関係資料のpdfファイルを斜め読みした感じだと、現在FMなんじょうが使用している4中継局を利用してコミュニティ放送局を運営したい事業者を募集しているようです。期間は5年間。すでに応募は締め切られているので、FMしまじりでは無い誰かが応募して認められたのでしょう、たぶん。そして現在のFMなんじょうは開局からちょうど5年で閉局することになります。てことはそのうち新しいFMなんじょうの予備免許が下りるのか、下りないのか。
予備免許されたコミュニティ放送局の概要
申請者の社長名は省略しました。空中線電力で輻射の輻の字は原文ではひらがな表記です。
放送区域概念図を見ると何故か南城市が平成の大合併前の4町村に分かれています。与那原町はそんなに広い町ではなさそうです。南に南城市の旧・大里村、佐敷町の部分、西に南風原町、北に西原町、更に北に中城村といった感じです。