ラジオに関する記事2題

大雪やら何やらで1月24日になってから書いていますが、1月21日付の河北新報に載っていた記事から2つ挙げておきます。
ひとつはトランプ絡みの記事。別に「みむめもーど」はフェイクニュースサイトですごめんなさい、と言うつもりはありません(ドラマレビューブログです)。
アメリカ合衆国連邦政府には予算が成立しないと政府機関が閉鎖され職員が休職するという慣行があるようです。もし日本で政争のために予算案が4月1日までに成立しないということがあったとしても国家公務員が仕事をしないということはあり得ないと思うので、国民性の違いなのかも知れないし契約というか給料の裏付けというかそういうものを重視するのが当然と言われればそうかもしれないし。
この記事で気になったのはこの段落。

 閉鎖に伴い、世界各地に駐留する米兵とその家族ら基地関係者向けのラジオ局などを運営するAFNが20日、放送を停止した。ホワイトハウスは防衛や治安関係の職員は業務を続けるとしている。前回の閉鎖時は国立公園や博物館が閉鎖され、米メディアによると最大85万人の職員が一時休職になったという。

てことは日本で放送されているAFNも放送が中断したのか?
と思ったら、はてなアンテナに入っている「放送まにあ 試験電波発射中!!」さんで既に東京局の様子が紹介されていました。一時的にクラシック音楽が流れていたようですが元の番組に戻ったようです。
もちろん宮城県AFNを日中に直接聴取するのは難しいのですが(夜なら東京局は聞こえる、三沢局はダメなんじゃないかな)、radikoらじる★らじると同様にネットラジオAFN 360 Internet Radio」があります。もしまた予算が失効したというニュースが入ったらその時はネットラジオをチェックしてみようと思います。

もうひとつは県内版に載っている「りんごラジオ」に関する記事。
りんごラジオと言えば、昨年3月の閉局後も年末に1年のニュースを振り返る読み物で取り上げられたり、先日星野仙一さんが亡くなられた際にも星野さんがりんごラジオに出ていたという記事が載ったり、何かと河北新報の紙面に登場しwebにも上がるのですが、今回紹介する記事はwebに上がっていないようです(探しても見つかりませんでした)。
https://373news.com/_news/?storyid=89499
このリンクは南日本新聞のものなのですが、昨年12月に沖縄県浦添市にて開催された第39回九州高校放送コンテストで鹿児島県の種子島高校放送部が優勝されたのだそうです。そこで制作された番組がりんごラジオをテーマにしたものだというのが河北新報に出ている記事です。
・りんごラジオ 九州に「響いた」
・鹿児島・種子島高放送部 山元で取材→コンテスト優勝
・部員と元局長喜び 防災意識広がり期待
と横に縦に見出しが躍っています(正確には→は▼を横向きにしたもの、元局長の元の字が一回り小さい表記)。
では全文書き写し。

りんごラジオ 九州に「響いた」

 山元町の臨時災害FM局りんごラジオ(昨年3月閉局)をテーマにテレビ番組を制作し、昨年12月に沖縄県であった九州高校放送コンテストに出品した鹿児島県種子島高放送部が優勝した。放送部員は「りんごラジオや東日本大震災被災地のことを九州で伝えた内容が評価されてうれしい」と話している。

 コンテストのテレビ番組部門に出した「小さな町の臨時災害放送局」は約8分で、前半は昨年5月に種子島であった防災訓練で放送部メンバーが臨時災害放送局の設置訓練に携わった様子を伝えている。後半は、訓練をきっかけに臨時災害放送に興味を持った部員が、昨夏に宮城県であった全国高校総合文化祭に参加した際に、りんごラジオの高橋厚・元局長(75)や山元町の被災地を取材した様子で構成している。
 番組の締めくくりで、種子島で災害があった際に放送部も臨時災害放送局の設置に携わる計画があることを紹介し、「りんごラジオのように正確な情報を伝え、人々のさまざまな思いが込められた声を届けたい」と結んだ。
 取材した放送部部長の2年石原杏佳さん(16)は東北を訪れるのは初めてだった。「6年以上が過ぎているのに、震災の爪痕が残っていることに驚いた」と振り返り、「私を含めて九州では津波への意識は薄く、自分のこととは思えていない人が多いと感じる。九州の高校生がもう一度震災のことを考えるきっかけになればと思う」と語った。
 石原さんから電話で優勝の報告を受けた高橋さんは「次にいつどこで震災のようなことが起こるか分からないので、九州の子どもたちが一生懸命に取材をしてくれてよかった」と話した。

記事には『山元町沿岸部を取材する種子島高放送部のメンバー=昨年8月、山元町坂元の中浜墓地跡(高橋さん提供)』という写真が一枚付いています。慰霊塔を見上げる4人の生徒をビデオカメラで撮っているという感じの写真です。
記事中にある臨時災害放送局の設置訓練ですが、昨年5月21日、鹿児島県総合防災訓練が西之表市を会場に実施されたそうで、西之表市のサイトに紹介されている内容を読むと結構大規模な訓練だったようです。その中で九州総合通信局南日本放送と一緒に臨時災害放送局を設置し、訓練の様子を伝えたり緊急訓練放送を行ったりしたようです。
http://www.city.nishinoomote.lg.jp/admin/topics/3495.html
九州総合通信局のサイトにそんな催しがあったという記事は出ていなかったはずで知りませんでした(他の総合通信局では防災訓練で臨時災害放送局を設置することを告知するところもあります)。
種子島高放送部は放送コンテストで常に好成績を残しているようで、昨年8月に宮城県各地で開かれた“文化部のインターハイ”全国高校総合文化祭(みやぎ総文)の放送の部門に参加することになったようです。今回の作品は今年8月に長野県(放送部門は岡谷市)で行われる全国高校総合文化祭(信州総文祭)に参加することになります。