宮川賢さんの語りがピー音で消される

何だかノーベル平和賞をもらったとかいう団体の事務局長という女性が来日したので安倍首相に会いたいと願ったのだけど、日程が取れないとかで断られたんだとか。まぁ安倍政権としては相手にどんな細かな言質も取られたくなかったのでしょう。あえてNHKのニュースのリンクをば。いつまで残るか分からないけど。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180115/k10011289081000.html
日本は唯一の被爆国として核廃絶の運動の先頭に立っていたのだと思っていた。しかし2017年のノーベル平和賞をもらったのは日本の団体ではなく国際NGOの団体だった。日本じゃ無いんだ、というのがそのニュースに接した私の感想です。
新語・流行語大賞を続けている功績でユーキャンがイグノーベル文学賞をもらったの誤りではないかとも思いました。もちろんそんな話はありません。
ノーベル平和賞の授賞式ではその事務局長さんとサーロー節子さんという方の演説があったらしいですね。私はそのこと自体知らなかったのですが、NHKはその演説を中継しなかったのだそうで、また安倍政権に忖度したのではないかという疑問を持つ人も多かったらしいですね。
1月7日のTBCラジオ宮川賢のまつぼっくり王国」で、宮川さんはサーローさんの演説を朗読しつつ、生で聞きたかったと話していました。その朗読、実は3カ所ピー音で消されました。東北放送が消したのだろうか、RFラジオ日本ではどうだったんだろう…あっ昨年9月で打ち切られたんだった。
幸い「まつぼっくり王国」は番組公式ホームページで過去の放送を聴くことができます。で、聴いてみました。やっぱり3カ所ピー音で消されていました。東北放送の判断で消されたのではなく宮川賢さん側で朗読はしたものの放送に載せるべきではないとの判断を下したのだと分かりました。
それはどんな演説文だったのか。宮川さんも話していましたが演説は英語です(サーローさんはカナダ在住だそうです)。訳文は何パターンかあるのだと思われますが、あえてNHKのサイトに載っているものを引用します。

幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、火傷を負い、黒こげになり、膨れあがっていました。体の一部を失った人たち。肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。飛び出た眼球を手に持っている人たち。お腹が裂けて開いている人たち。そこから腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延していました。

 ―『https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_1210_setsuko_thurlow.html』より

文章を読むだけなら読めてしまいます。しかし、これを忠実に映像化するとしたら、それはとてもじゃないけど正視できるものではない。それを見てしまったら私は精神に異常を来たしてしまうのかどうかは分からない。おかしくなるかもしれない。宮川さんのことだからそういうことをおもんぱかってこの段落の中の3カ所、自らの語りにピー音をかぶせたのだと思います。
そんな「まつぼっくり王国」。昨年12月31日の放送をもって秋田放送がネットを打ち切りました。別に佐竹知事に忖度したわけではありません(参考:9月になりました - みむめもーど)。AKB48Team8の秋田県代表の方の冠番組AKB48チーム8谷川聖の谷あり川ありラジオあり」を立ち上げるためです。谷川さんは秋田放送開局65周年を告知するCMのナレーションも担当されるそうです。
Team8はその成り立ちから各都道府県代表が1名ずつ出ていますが、宮城県代表の方の冠番組は今のところありません。茶畑高校の後輩らしいけどだからと言って48グループの現役メンバーを応援するわけにはいかないので番組ができないに越したことはありません。間違ってもTBCラジオで4月から日曜深夜0時半からやりますなんてバカなことは言わないでくださいね。