河北新報「2018新春トップインタビュー」より

河北新報では今年も1月3日から5日の朝刊に、地元企業のトップや大手企業の仙台支社長のインタビューが掲載されました。全文は河北新報のwebサイトから読むことができます。
その中には在仙民放4社の社長のインタビューもありますので私が興味を持ったところをかいつまんで取り上げます。興味と言えばこのインタビュアーさんは仙台放送ミヤギテレビの社長さんに仙台に転勤して来ての感想を尋ねています。東日本放送と合わせて4局中3局の社長がキー局からの天下りなのです(もう1局は世襲)。
(50音順)

仙台は団塊の世代が多い首都圏と異なり若年層が多く人口構成がきちんとしている。若年層に将来にわたって見てもらえるテレビにしていかなくては。
「東北・みやぎ復興マラソン」第2回大会は10月14日。番組作りにもっと注力し、被災地の現状と変化、復興の様子をお見せしていきたい。(BSフジで全国に発信される。)
シルク・ドゥ・ソレイユ「トーテム」は入場者13万人の盛況。次は来年4月に「キュリオス」。

開局65周年の記念日にFM補完放送を開始できたのは実に意義深い。震災でAMの電波が一時出せなくなった反省からFMは津波の影響を受けない八木山本社から電波を出している。これも復興の証しの一つ。
11月に放送された「妖精と呼ばれたコメディアン」をはじめ、地元に密着した特別番組作りには開局65周年ということもあってこれまで以上に力を入れて取り組んだ。今後も地域に根差した放送を続けていきたい。
新社屋は今春着工、2020年春完成予定。

自社番組の強化。「キニナル」の開始で生放送が3ベルト番組態勢になった。「キニナル」と夕方のニュースの時間帯は番組編成上ゴールデンタイムにつながる大事な時間であり、ローカル局の主戦場。人手と手間、お金はかかるが、視聴者の反応や評価を踏まえて、内容も大胆に見直しながらより良い番組にしていきたい。
インターネットでの情報発信に積極的。技術的に可能で便利なものは何でもやってみようと「情報システム部」を新設。仙台市長選のネット開票特番は視聴者数3万人。「KHBオンデマンド」を2017年5月に開始した。
新社屋は2019年夏着工、21年10月には放送を開始の予定。これを機に「新しい放送局をつくる」気持ちで基本構想の具体化を進めている。

視聴率トップを保つプレッシャーもある。1位の原動力である「OH!バンデス」は宮城に密着した幅広い情報を、奇をてらわず目線を低く置き誠実に伝えてきたのが県民の支持を得ている理由だと思う。
ネットに情報が氾濫する中、テレビの信頼性が再認識されており、正確な情報提供と価値判断にこそテレビ局の存在意義があると感じている。私たちもいいコンテンツを作ってネットユーザーに届けたい。元日付で「ITメディア企画部」を立ち上げた。
東北には震災復興だけでなく問題が山積している。東北全体に目を配った報道をもっと強化していきたい。
ミヤギテレビに関連する「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」を運営するACM社の社長のインタビューも載っていますが、「バイキンひみつ基地」ができたおかげで減少していた入場者数が増加に転じ40万人を超えたこと、より満足度を高めるために新たなリニューアルを検討中であることなどが書かれています。