TBCラジオ2019年4月改編の不明点

TBCラジオの2019年4月改編は、3月22日に2019年春改編タイムテーブルのpdfファイルをアップするという形で公表されました。
http://www.tbc-sendai.co.jp/02radio/newpro19spr/2019sptimetable.pdf
それから1週間経ったのですが、日曜日のところに書かれている新番組の概要が分かりません。ググっても何も出てこないんですよね、『ぐぐっとさんでー』。宮田敬子さんの名前が書いてある「Groovy Music Sunday」が正午またぎなのも気になります。どちらの番組も然るべきタイミングで公表するつもりではいるのでしょうが、それはいつのことなのでしょう。
「ぐぐっとさんでー」はたぶんナイタークッションの役割を持つ生番組だと思うのですが、そのために現在16時からの56分番組である「ユメナカ」は17時30分からの30分番組になり、17時05分からの「サンセット・ムーン」は3月31日で最終回、いやデーゲーム中継が延びれば「お休み」となり、3月24日の放送が最後だったということになります。
河北新報ラテ欄には『東京ポッド許可局(終)』とか『村上信五くんと経済クン(終)』とか載っていますが、TBCラジオのサイトの日別番組表には終了する番組に「(終)」の表示がありません。表示を一切しないということに決めているのでしょうか。それとも、本当に終了しないのでしょうか。
「みちのくむかしばなし」は今日3月29日の放送の最後に、語り部の田村ふみ子さんから『しばらくお休みをいただき、8月5日から放送致します。』とアナウンスがありました。なので最終回では無いようです。この日付は、2月から傑作選となっている「北方謙三 水滸伝」が半年間、すなわち8月2日まで放送されることを意味します。Wikipediaを見ると、KBCラジオでは傑作選は半年間放送されたようですし。
すると、最後の放送となった3月28日に何のおことわりも入らなかった「加来耕三の「歴史あれこれ」」も8月5日に復活するかもしれません。だから(終)と入らなかったのでしょう。
難しい問題に、ワイド番組内の内包番組がどうなるのか分からない、というものがあります。「聖教新聞presents 渡辺徹 家族の時間」は文化放送の番組ホームページに番組が終了する旨が載っているので3月29日で終わりなんだなと思います。ではそれに代わる新番組はなあに? 「聖教新聞ラジオライブラリー「新・人間革命」」が復活するんですね。あの番組が終わったときに「渡辺徹 家族の時間」は始まったのでした。聖教新聞にとってこの番組は「新・人間革命」の新シリーズを放送するまでのつなぎだったのでしょうか。そうは思いたくありません。
復活と言えば、「ENEOSプレゼンツあさナビ」のネットが復活するみたいです。ニッポン放送では放送が続いていたのですが全国ネットとしては3年ぶりの復帰となります。ってどこに復帰するのさ。5年前と同じ「畑中秀哉の情報宝島」の位置に来るのか? しかし3月29日の「Goodモーニング守屋です」の中でそんなおことわりはアナウンスされなかったはずです。5年前、思い出したくもありませんが、「歌のない歌謡曲」が終わった後の楽しいおしゃべりの時間が無くなりほぼステブレレスで「ENEOSプレゼンツあさナビ」。「畑中秀哉の情報宝島」は5分番組だけど「あさナビ」は7分番組。今回も繰り返されるのなら「けさの押し出し」なんてやっている余裕は無くなります。「ニュースクローズアップ」が長すぎる状況は一向に改善されていないわけで、いったい4月からどうするつもりなんでしょう。
ワイド番組と言ってよいものかどうかわかりませんが、ナイタークッションとなる火曜から金曜の21時台に「TBCナイタージャンクション」という名前の枠が設定されるようです。謎なのはその中身の塩梅。『(駒田徳広のミュージックブルペンアナログタロウの痛快!アナログヒッパレー、ベストミュージックコレクション)』と書いてあるのです。「駒田徳広のミュージックブルペン」や「ベストミュージックコレクション」はネット局の都合に合わせて自由に放送時間が変えられるように作られている番組のはずです。「アナログタロウの痛快!アナログヒッパレ~」はTBCラジオでは現在日曜午前の10分番組ですが、過去には月-金の帯の5分番組だったこともあるし、局によっては30分番組になっていることもあります。どれをどのように放送するのでしょう。ナイターの終わる時間で帰るのか曜日別に日替わりにするのか。
なお、ナイター編成になっていない3月29日は21:49から自社番組「ベースボールストーリー」西城秀樹スペシャルが放送されました。今季のナイター編成では21:49から「TBCイチオシパワープレイ」、21:54から「TBCニュース」となるようです。今日もそうすればよかったのに。今日21時から放送予定だった「…Love Music」は、どうせナイターでつぶれるだろうと思ってか「日曜朝4時から」ってCMを流しています。これが斉藤百香アナの最後の放送になります。すでに後任の古野真也アナが「月曜7時半から」という新しい放送時間のCMをやっています。
斉藤百香アナが3月末をもって退社されます。「…Love Music」3月22日放送分の終盤で退社のあいさつをしました。それを聞いて、メンタルをやられたのかな、と感じました。昨春に「サタデーウォッチン!」のメインMCを降りたときに、なんでだろう、と不思議だったのだけど、そのころから体調を崩されていたのかな。百香さんの退社のツイートにいなくなることを喜ぶコメントが付いているくらいだから、アンチの書き込みに心を痛めていたのかもしれません。Wikipediaを見てみると・・・フリーになるんかーい!
キラメキ ミュージック スター「キラスタ」 | NACK 日記
これ、大宮駅前のビルのサテスタじゃないかな。月-木の公開生放送って、東北放送にいるときよりある意味大変なんじゃないかな。アニメのコーナーもあるみたいだから楽しくやれるかもしれないけど、体に気をつけて、お元気でいてください。

立民が元AKB岩田華怜の母、菅原美話氏擁立で調整

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やめてくれ~!
愛媛県みたいに立民が元南海放送アナウンサーで自民が南海放送で活躍していたタレントという南海放送対決になってしまっているよりはマシかもしれないけど、衆院選の時は野党間の駆け引きの産物とはいえ仙台市議を立てて当選したじゃないですか。なんでアナウンサーとかタレントとか安易な考えに走るのかな。そんなに知名度が大事だったら仙台市長でも擁立しなさいよ。
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あれっ、美和さんってアナウンサーだったっけ?


追記(4月9日筆):4月7日に出馬辞退が報道されました。
www.nikkansports.com
理由が父親の介護のためということで、状態が悪くなければ出馬表明していたみたいですから無条件に喜ぶのも人の道から外れる行いかもしれませんが、選挙に出ないでくれてホッとしています。
河北の記事もつけておきます。
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しかし、美和さんが栗原市の話題を伝えるDatefm「ぎゅぎゅっとくりはら」の4月8日放送分は、何の説明もなくフリーアナウンサーの松浦彩さんに担当が代わっていました。
純粋に家庭の事情なのであれば仕方のないことですが、野党から立候補を要請され受諾しようとしたために下ろされたのだとしたら残念なことです。このまま降板になってしまうのか、ほとぼりが冷めたころに番組に復帰できるのか、見守っていきたいと思います。

仙台放送で「ニュース女子」?

3月24日の河北新報ラテ欄のど真ん中、仙台放送の欄の真下、一番深夜のところに
『3.43ニュース女子
という文字がありました。
HDDレコーダーの空き容量を切らしてしまっていて録画ができず、起きて見るしかないかと思ったのですが起きることができませんでした。なので本当に放送されたのか確認はしていません。
毎週金曜の朝刊に折り込まれる「OLE」に載っている週間番組表に『ニュース女子』は載っていません。このことから急にネットが決まったと思われます。
仙台放送のサイトを見ると来週3月31日は26:00から放送予定のようです。
Wikipediaを見ると、2019年3月現在放送している局として岩手めんこいテレビ秋田テレビさくらんぼテレビとフジテレビ系列の局が多数載っています。青森テレビもあります。福島中央テレビは止めたのかな。岩手県IBC岩手放送でやってましたよね、その件で拙blogではひと騒動ありました。
「『ニュース女子』問題」の発端となったミヤギテレビでの放送中止以来雌伏2年2か月、ついに宮城県にも『ニュース女子』が戻ってきたのでしょうか。鋭意HDDレコーダーの空き容量を増やし、来週は放送されているか確認したいと思っています。


追記(4月9日筆):3月31日深夜は運良く起きられたので見ました。番組公式ホームページと照らし合わせると#201(2月18日配信)のようです。4月7日深夜の放送分は録画しました。#202(2月25日配信)だったようです。もしかすると初回の3月24日深夜の放送分は#200(2月11日配信)だったのかもしれません。
番組ホームページには『2016年11月より一部地方テレビ局での放送を開始いたしました。それに伴いまして、今後は各局の放送終了を待ってのYouTube掲載となります。』というおことわりが出ているのですが、ホームページに『今すぐ見られるエピソード』として出ているのが#200-203.
ということは、仙台放送は地方テレビ局で放送され終わって一定の評価が下されたものを放送するという方針なのでしょうか。「ニュース女子」はニュース番組ではなくトーク番組なので取り上げられている内容が1か月以上前のものだとしても何ら問題ないのですが、考査の手間を省くためだとしたら合理化ここに極まれりということになってしまうかもしれません(※これは私の憶測です)。

AM放送やめられるよう民放連が要請へ

三陸鉄道リアス線が開通するというめでたい日の河北新報朝刊の1面に出ていた残念な記事に関してぶつくさ。
これが新聞社によって見出しが違う。表題に掲げたのは朝日新聞デジタルの見出しです。これがまだ救いがある。止めたいところだけが止めると読めるから。

これが毎日新聞のサイトでは有料記事が『AMラジオ 大幅縮小へ ワイドFMに集約』、無料記事が『民放ラジオ縮小へ ワイドFM統合前提』と縮まっていき、産経新聞では『AMラジオ局をFM転換』となり、そして、読売新聞は『「AMを廃止、FMに一本化」…制度改正を要望 』、河北新報も『ラジオのAM放送廃止を要請へ FM一本化』と、AM放送が無くなってしまいます。

見出しの一部を切り取るとこんなことになってしまうわけですが、要望とか要請と付いているわけで決定したわけではありません。したわけでは無いだけど、FM補完放送が始まったときからの既定路線ですからね、FM補完放送を始める→AMとFMの2つをやるのは負担→AMを止めよう→FM局になる、というのは。地デジを始める→従来のアナログテレビ放送と2つやるのが負担→アナログ放送終了というのと似た流れですが、地デジがテレビ局から周波数帯を召し上げるための国策だったのと異なるのは、AM放送を止めたいのは設備更新する金がない経済的事情だということです。
27日に開かれる総務省有識者会議「放送事業の基盤強化に関する検討分科会」で民放連が表明するのだそうです。
その時に再び記事になるかとは思いますが、FM放送の設備更新の時期になったらその費用が無いから何とかしてと言ったら笑う。
毎日(無料版)の記事には『電波の送出コストや電波利用料の負担が2波分となるため、当初からワイドFMへの一本化を希望する声が多かった。 』という、地デジの時にも聞いた関係者の声が載っています。電波利用料は電波オークションのような周波数を確保するための代金ではなく、職員の事務費(そんなの一般財源から出せよ)や不法電波の監視費用やFM補完放送の補助金の原資という建前なので、総務省もみだりに値上げできないことになっているし放送局にとっても自分たちに戻ってくる部分はあるはずなので負担だと言うのはどうかと思います。それすら経営を圧迫するのであれば経営権を他の人に明け渡すべきです。
産経の記事には『FMはAMよりも電波の到達範囲が狭いため、多くの中継所が必要となる北海道や九州の離島などではFMへの転換が難しい。』と書かれています。北海道は既存の民放FM局でも道内全域をカバーできていないのでその通りかと思いますが、九州の離島はそもそもAM中継局が無いところが大半じゃなかったっけ? NHKについてはFM補完放送と呼ばないことになっていますが、鹿児島県の離島に続々とFM波の中継局を建てています。NHKはせっせと訴訟を起こして勝訴して受信料収入を増やしているからできるのであって、民放にはAMだろうとFMだろうと中継局設置は難しいのでしょう。電波利用料収入の使途のうちFM補完放送の割合を増やしてもらいましょう。そうだ、それがいい。
なお、記事に出ているのは民放の話であって、NHKのAM放送が無くなるわけではありません。
そのNHKradikoで現在行っている実証実験を4月1日から正式なサービスとして配信をスタートすると、3月22日にradiko社から発表がありました。ラジオ第一は現在と同じ8ブロック別の放送、FMは全国どこでも東京の放送。ラジオ第二は3月29日で配信終了、タイムフリー、エリアフリーはこれまで通り非実施。
だったらFMも8ブロック別に選べてラジオ第二もある現状の「らじる★らじる」のほうがよくないか?

朽ちていくSL

三陸鉄道リアス線開業というおめでたい日に、毎日新聞のwebに蒸気機関車に関する残念なニュースが上がっていたので取り上げます。
mainichi.jp
私のガラケーでiモードのニュースの見出しは『保存か撤去か…SL長年放置で腐食 アスベストも』というものでした。何処の県の話だよと思ってクリックすると、残念なことに宮城県大崎市でのお話でした。
大崎市内には旧国鉄から無償貸与されたという「C58形」機関車が3台あるのだそうです。記事によれば、
▽JR陸羽東線中山平温泉駅前▽同線西古川駅近くの児童公園▽岩出山地区の観光名所、城山公園
そう言われれば岩出山城址にあるのは見たことがあるような気がします。あとの2台は知りませんでした。
記事が問題にしているのは放置していることよりもアスベストの害のようです。記事よりその部分を抜き書き。

 SLのアスベストを巡っては、全国のJRグループ6社が05年、「ボイラーやシリンダーなどにアスベストが使用されている可能性がある」として、SLや除雪車両など488両の実態調査を開始。鳴子総合支所によると、JRの担当者から07年、中山平のSLについて「シリンダー部分の中にアスベストが入っているが、ある程度頑丈に守られているので飛散の恐れはない」と説明を受けたという。同支所によると、「その後、車両を解体する方向でJRと何度か話し合いをしたが、東日本大震災で途切れた」という。

古くなったSLは解体されてしまうのですね。記事の末尾にも『宮城県栗原市は08年、市内の公園に保存されていたSLを解体撤去した。 』とあります。そういうものをまとめたサイトがあるんですね。1974年に旧築館町に貸し出され薬師公園という所に置かれていたようなのですが、整備されていなかったようで2008年3月に解体されたそうです。このほか、1978年より志津川町(当時)の公園に展示されていたものがあり、こちらは整備されていたようなのですが、まぁ皆まで言わなくてもいいですよね。ググったら最期の姿をとらえた写真を載せたブログがありました。もし閲覧する際は自己責任でお願いします。
記事から推測するに、アスベストの存在がわかった2007年以降2011年までのどこかで大崎市は解体したい意向を持っていたようです。速やかに解体されなかったのは費用の問題でしょうか。
記事の最初のほうに戻ります。

中山平のSL(44年製)は、旧国鉄が74年、「適切な管理」を条件に旧鳴子町に貸し出した。旧町は年間30万円で維持管理を中山平温泉観光協会に委託。同協会は数年に1度、ペンキの塗り直しなどをしていたが、2006年に合併して誕生した大崎市は維持管理費を支出せず、10年以上にわたって手入れされない状態が続いているという。

(中略)

 中山平温泉観光協会の加藤素行会長は「市に話をしても『金がない』と手を付けなかった。かつてはSLを目当てに来る客もいたが、今はサビだらけで、危険なものは撤去してもらう方がよい」と話す。

おかしいな、平成の大合併をするとお国からアメちゃんがいっぱいもらえるはずなのに、大崎市はこういう所にはケチったのか。失礼ながら儲かっているとは言えない鳴子温泉郷に、市でカネは出さないから地域住民で自弁で補修しろと言おうものならそれは鬼畜の所業です。

市建設課は「中山平以外の住民からSLアスベストに関する声は上がっていない。これまで放置されてきた理由はわからない」としている。

なんて文章が書いてあるのだけど、まさかアスベストが含まれているのを放置した理由がわからないって限定した話ですよね、まさか合併で3台に増えたSLを何の整備もしないで放置した理由がわからないって意味ではないですよね。

 住民側は継続的に市側に善処を要望してきた。市は昨年末になってSL3台について対応を検討するとして、JR側と打ち合わせの日程調整を始めた。JRとは、現在のアスベストの状況などの確認調査や除去する方法などについて話し合う。また、地元住民に、SLの保存と解体撤去のどちらを希望するかなど意向を聞くことも検討するという。

とのことですが、

 現在、中山平のSLはサビが進み、窓枠なども壊れたまま。西古川の公園に置かれたSLはボイラー下側の鉄が腐食し、一部、垂れ下がっている。支所の担当者は「人が近くに寄らないような措置は必要だった」と語る。

という状態ですし、大崎市には保存に必要な費用を支出するつもりは無いでしょうから、選択肢は解体撤去しかないのでしょう。こんなことになるのなら合併した時点でJRに返却して大事にしてくれる別の町で余生を送れるようにしてあげればよかったですね。
私の記憶では、昨春真岡鐵道のSLに乗りに行ったときに書いてあった説明文には、公園に飾ってあったものを修理して動けるようにしたということが書いてあったと思います(記憶違いだったらごめんなさい)。そういう使い方をする人たちもいるのです。


毎日新聞のwebにはこのほかにも
mainichi.jp
だとか
mainichi.jp
だとか、鉄道経営の厳しさについての記事が並んでいます。もちろん三陸鉄道だって“25期連続経常赤字”という厳しい経営状態が改善される明るい見通しなんてありません。微力ながら三陸鉄道に乗って貢献したいという意思はあります。いつとは言えませんが必ず乗りに行きます。待っていてください。


追記:河北新報にも3月26日付朝刊の県内版に後追い記事が出ました。
www.kahoku.co.jp

97年ごろから予算が付かなくなり、放置された。解体するにも多額の費用がかかるため、棚上げされてきた。

ということで、大崎市は維持するためにも解体するためにもお金を出したくないということが分かります。